
LINEヤフー株式会社は、国内最大級となる700万人以上のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営しています。このたび、同社は全国の15~69歳の男女を対象に実施した「ふだんのスキンケアや肌の悩みに関する調査」の結果を発表しました。
調査結果の詳細は、LINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」で確認することができます。
この記事の目次
調査結果のポイント
今回の調査では、日常的なスキンケアの実態と肌の悩み、また化粧水の商品説明として魅力的に感じる表現について調査が行われました。主なポイントは以下の通りです。
- ふだんのスキンケアで使用されているアイテムは「洗顔料」「化粧水」「日焼け止め」が上位。女性では「メイク落とし・クレンジング」の使用率も高い結果になっています。
- 肌の悩みとしては「シミ・そばかす」「日焼け・紫外線によるダメージ」が4割強で上位を占め、年代によって悩みの傾向に違いが見られました。
- 化粧水の商品説明として魅力的に感じる表現は、男女ともに「しっとり」が1位。若年層では「すべすべ」「さらさら」が高い割合を占めています。
ふだんのスキンケアで使っているもの

同社の調査では、ふだんスキンケアをしているかどうか、また使用しているアイテムについての調査が行われました。回答は主に顔に使用する基礎化粧品に限定されています(2025年8月時点)。
調査の結果、スキンケアで使用されているアイテムで最も多かったのは「洗顔料(フォーム、石鹸、パウダーなど)」で6割台半ばとなりました。続いて「化粧水」、「日焼け止め」が5割台で続き、これらがトップ3となっています。
「スキンケアはしない」と回答した人は全体の1割台半ばでしたが、男女差が顕著で、女性は3%にとどまる一方、男性は2割台後半と高い割合でした。また男性では年代が上がるにつれて「スキンケアはしない」と回答する割合が高くなる傾向が見られました。
上位3アイテムは男女共通でしたが、使用率は女性のほうが男性よりも圧倒的に高いことが明らかになりました。
女性の特徴として、4位には「メイク落とし・クレンジング」が7割台半ばという高い使用率でランクインしています。また「美容液」「クリーム」「アイクリーム・目元クリーム」といった保湿に関するアイテムも女性、特に20代以上で高い使用率を示しました。「フェイスパック・マスク」は20~30代女性で3割台後半から4割台半ばと高い使用率でした。
さらに女性では年代が上がるほど「オールインワンのスキンケア用品」の使用率が高くなる傾向が見られた一方、男性では年代が若いほど「化粧水」「乳液」の使用率が高くなっています。
年代別に見ると、10~20代では「アクネ・ニキビケア用品」の使用率が他の年代と比較して高い結果となりました。また若年層の女性では他の年代と異なる傾向も見られ、10代女性では「日焼け止め」が1位に、20代女性では「化粧水」「メイク落とし・クレンジング」が上位2位を占めています。
肌の悩み・気になっていること

同調査では、スキンケアをしている人を対象に、肌の悩みや気になっていることについても調査が実施されました(2025年8月時点)。
全体の結果では、調査時期が8月だったことも影響してか「シミ・そばかす」「日焼け・紫外線によるダメージ」が4割強の僅差でトップ2となりました。3位以降は「シワ、ほうれい線」「毛穴の黒ずみ・角栓」「毛穴が目立つ」「たるみ(目元、頬、口角など)」といった悩みが3割台で続いています。
年代別に見ると、肌の悩みに対する傾向に違いが見られました。10~20代では「ニキビ・吹き出物」が高く、特に10代では約7割という高い割合でした。また10~30代は「皮脂・テカリ」が4割前後と高く、30代では「毛穴の黒ずみ・角栓」が4割台後半で1位となっています。
一方、40~60代では「シミ・そばかす」が高い割合でランクインしており、特に40代女性では約7割と高い結果でした。また50~60代では「シワ、ほうれい線」「たるみ」が5割を超え、「ハリ・弾力の低下」も3割台と他の年代と比べて高くなっています。年代が上がるにつれて、シミやシワ、たるみといった年齢を重ねることで生じやすい肌悩みが増えていることがわかります。
「日焼け・紫外線によるダメージ」については、年代による大きな差は見られませんでしたが、10~40代女性では5割台と高い傾向が見られました。
化粧水の商品説明として「魅力的/気になる」と感じる表現

LINEヤフー株式会社の調査では、スキンケアをしている人を対象に、化粧水の商品説明として「魅力的/気になる」と感じる表現についても調査が行われました(2025年8月時点)。これは商品のパッケージや広告などに使われている「使い心地」や「肌の感触」を表現する言葉のイメージとして質問されています。
全体の結果では「しっとり」が4割台半ばで1位、「すべすべ」が約4割で2位となりました。3位以降は「みずみずしい」「もっちり」「さらさら」「つるつる」が3割台で続いています。
男女別に見ると、化粧水の使用率が高い女性のほうが男性よりも各項目の支持率が高い結果となりました。
男性では「しっとり」「すべすべ」「さらさら」がトップ3を占めています。特に「さらさら」は20代男性で3割台後半と高く、10代女性でも4割強の高い支持率でした。
女性では「しっとり」が5割強で1位となり、60代女性では6割台半ばと特に高い支持率でした。また「みずみずしい」「すべすべ」「もっちり」も4割台の高さとなっています。30~40代女性では「みずみずしい」、10代女性では「すべすべ」がそれぞれ5割強と高い支持率でした。
「もっちり」は10~50代女性で4割台と高めでした。肌のハリや弾力に対するニーズが幅広い年代の女性に共通していることがうかがえます。
10~20代では「すべすべ」の割合が最も高く、「さらさら」も高めの割合でした。一方、30代以降では「しっとり」の割合が高くなっており、年代によって好まれる表現に違いがあることが明らかになりました。
調査について
今回の調査は、LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査として実施されました。
- 調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
- 実施時期:2025年8月4日~2025年8月6日
- 有効回収数:3152サンプル
「LINEリサーチ」について
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的にした、スマートフォン時代のリサーチプラットフォームです。700万人以上のアクティブモニターのうち10〜29歳が約半数を占め(※2025年8月時点)、学生や若年向けの出現率の低い調査も実施可能となっています。
また、従来型の調査パネルと異なり、リサーチ興味度の薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的な意見を収集できるという特徴があります。LINEのプッシュ通知で配信するため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすいだけでなく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計が行われており、効果的に調査を実施することが可能です。
出典元:LINEヤフー株式会社 プレスリリース