
LINEヤフー株式会社が、同社が運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を通じて、全国の20~69歳の男女を対象に好きな缶チューハイ・サワーブランドに関する調査を実施し、その結果を発表しました。同社は国内最大級となる700万人以上のアクティブな調査パネルを基盤としています。
調査結果の詳細はLINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」で公開されており、今回は好きな缶チューハイ・サワーブランドのランキングや、リラックス時に飲みたいフレーバー、商品選びのポイントなどが明らかになっています。
この記事の目次
調査結果サマリー
今回の調査では、好きな缶チューハイ・サワーブランドについて、女性は「サントリー ほろよい」、男性は「キリン 氷結」がそれぞれ1位となりました。3位以降では男女間で好みの違いが見られています。
また、リラックスしたいときに飲みたいフレーバーについては、20代では「桃」が最も多く選ばれた一方、30代以降は「レモン」が主流となっているようです。
缶チューハイ・サワーを選ぶポイントでは、全体では「フレーバー・味」が最重視されていることが判明しました。さらに、女性は新商品や低アルコール商品を好む傾向がある一方、男性は強炭酸や高アルコール商品を好む傾向が見られています。
好きな缶チューハイ・サワーブランドのランキング

好きな缶チューハイ・サワーブランドについての調査では、味違いのものを含めて一つのブランドとして回答を集計しています。
全体集計では「サントリー ほろよい」と「キリン 氷結」が上位2ブランドとなり、どちらも2割強の支持を得て僅差での争いとなりました。
男女別の集計結果を見ると、男性では「キリン 氷結」が2割強で1位。特に40~50代男性では約3割と高い支持率を獲得しています。
一方、女性では「サントリー ほろよい」が3割弱で1位となり、特に20代女性では4割強、30~40代女性では3割超と、若い年代を中心に人気を集めていることが明らかになっています。
また、女性の3位には「アサヒ 贅沢搾り」がランクインした一方、男性の4位には「サントリー 角ハイボール缶」が入り、男女で好みに違いがあることが示されました。特に60代男性では「サントリー 角ハイボール缶」の支持率が1割台後半とやや高めでした。男性の5位には「サントリー ‐196」がランクインし、40代男性では1割台後半と比較的高い支持率となっています。
「特にない/飲まない」と回答した人は全体で4割台半ばとなり、20代男性や50~60代女性では5割を超える結果となりました。これにより、年代によって缶チューハイ・サワーの飲用率に差があることが分かります。
リラックスしたいときに飲みたい缶チューハイ・サワーのフレーバー/味

缶チューハイ・サワーを飲む人を対象に、リラックスしたいときに飲みたいフレーバーや味についての調査も行われました。
全体では、シンプルでスッキリとした飲み口の「レモン」が4割強で圧倒的な1位となっています。2位以降は「グレープフルーツ」「ぶどう・マスカット」「ゆず」「桃」が2割台で並ぶ結果になりました。一方、「プレーン(無味・味付けなし)」は10%未満にとどまっています。
年代別に見ると、20代では他の年代と比較して各項目の支持率が高い傾向があります。特に20代では「桃」が3割台半ばで1位となり、20代女性に限ると4割強という高い支持率を示しています。
30代以降では全体傾向と同様に「レモン」が1位となり、年齢が上がるほど支持率も高くなる傾向が見られました。60代では「レモン」の支持率が5割台半ばに達しています。さらに60代では同じ柑橘系の「ライム」も比較的高い支持率で5位にランクインしています。
40代では「ゆず」が3割弱で2位に入り、特に40代女性では4割弱と高い支持率となっていました。
50代以降では「グレープフルーツ」が3割前後で2位となり、60代女性では4割強という高さでした。
男女別の傾向では、「桃」「紅茶(レモンティー、アップルティーなど)」「ゆず」のフレーバーは男性よりも女性での支持率が高く、「紅茶」は特に20~30代女性で3割前後の高い支持率を獲得していました。
缶チューハイ・サワーを選ぶときに重視するポイント

缶チューハイ・サワーを飲む人に対して、商品を選ぶ際に重視するポイントについて最大5つまで回答を求めました。
全体では「フレーバー・味(果実感、苦み、酸味など)」が5割で1位となっています。続いて「価格」が4割台半ばで2位、3位以降は「甘さ控えめ・無糖」「新商品・期間限定商品」が続く結果となっています。
男女別の傾向を見ると、上位3項目は順位の違いはあるものの共通していました。女性では「フレーバー・味」が6割強で1位となり、男性と比較して20ポイント以上高い結果となっています。特に20~40代女性では6~7割台と非常に高い支持率でした。
また、「新商品・期間限定商品」「アルコール度数低め (3%以下)」といった項目も女性の方が男性よりも高い支持率を示しています。さらに「小容量 (250ml前後)」は20代・60代女性で2割前後と比較的高い支持率となっていました。
一方、男性では「強炭酸」「アルコール度数高め(7%以上)」「大容量(500ml以上)」の支持率が高く、特に50~60代男性では「アルコール度数高め(7%以上)」が2割台後半と高い支持率を示しています。
グラフには示されていませんが、20~40代女性では「パッケージデザイン」の支持率が他の年代と比較してやや高い傾向が見られました。また、60代では「甘さ控えめ・無糖」が4割台半ばで1位となり、「強炭酸」も2割強と高く、商品選択時の重要なポイントとなっていることがわかります。
調査概要
この調査はLINEユーザーを対象としたスマートフォンWeb調査として実施されました。調査対象は日本全国の20歳~69歳の男女で、実施期間は2025年8月4日~2025年8月6日です。有効回収数は2,732サンプルとなっています。なお、性別年代構成比を市場に合わせてウェイトバックが行われており、表やグラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合や、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があることをご了承ください。
LINEリサーチについて
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的とした、スマートフォン時代に対応したリサーチプラットフォームです。700万人以上のアクティブモニターのうち10〜29歳が約半数を占めており(2025年8月時点)、学生や若年層向けの出現率が低い調査も実施可能な特徴があります。
従来型の調査パネルとは異なり、リサーチへの興味度が薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的な意見を収集できるとされています。LINEのプッシュ通知で配信されるため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計がなされていることから、効果的な調査実施が可能となっています。
「LINEリサーチ」では、四半期に1回実施される流行調査結果や、過去に実施された調査の無料レポートも提供されています。
出典元:LINEヤフー株式会社 プレスリリース