Shirofune、AIクリエイティブ分析機能「I'm Creative」に「NG表現設定」新機能追加 - ブランドセーフティと表現自由度を両立

広告運用ツールを提供する株式会社Shirofuneは、同社のAIクリエイティブ分析・改善機能「I'm Creative(アイムクリエイティブ)」において、新機能「NG表現設定」の提供を開始したことを発表しました。この新機能により、企業のブランドガイドラインや業界規制に抵触する可能性のある表現を事前に登録し、AIが適用範囲を文脈判定したうえでレポート出力時に自動フィルタリングすることが可能になります。

これにより制作現場と運用現場の双方において、ブランドの安全性を確保しながら表現の自由度を維持するという、従来は両立が難しかった課題の解決を支援します。

従来の広告クリエイティブ制作では、ブランドトーンからの逸脱した表現のチェックなどを、人手による確認と校閲体制に頼っており、その工数の大きさや知識の属人化が課題とされていました。同社は「I'm Creative」内に「NG表現設定」を実装することで、各ブランドのガイドラインやルールに基づいたAIによるクリエイティブ改善のPDCAサイクルの実現をサポートしていくとしています。

設定したNG表現から、除外すべき表現の範囲をAIが判断・適用

この新機能の特徴は、ユーザーが任意で入力したNG表現(単語でも文章でも設定可能)をもとに、その内容の適用範囲や文脈をAIが自動的に判定し、改善案の出力時に対象となる表現の出現を制御できる点です。

NG表現はリスト形式で管理することができ、ブランドごとや案件ごと、あるいは部門ごとなど、さまざまな単位で複数のリストを作成することが可能です。さらに、レポート出力時には適用させるリストを自由に選択できるため、柔軟な運用が可能となっています。

利用方法

・リストを作成し、NG表現を登録・管理

NG表現設定のリスト作成画面

・クリエイティブ分析時にNG表現のリストを適用することで、AIによるクリエイティブ改善案からNG表現がフィルタリングされる

NG表現フィルタリング適用画面

Shirofuneのクリエイティブ分析・改善機能「I'm Creative」とは

I'm Creativeの概要

「I'm Creative」は、広告運用ツール「Shirofune」が提供するAIクリエイティブ分析・改善ツールです。運用型広告の動画や静止画などのクリエイティブをAIが解析し、パフォーマンスの差が生じる要因を定量的に分析します。さらに、その分析結果に基づいた改善案を自動で出力する機能を備えています。

この機能を活用することで、クリエイティブのPDCAサイクルを効率的に回すことが可能となり、広告パフォーマンスの大幅な改善が期待できます。また、プランニングの経験が浅いメンバーでもプロフェッショナルレベルの分析・改善提案が可能になるという利点もあります。

加えて、AI分析のプロセスと結果がすべてデータやテキストとして出力されるため、分析や改善のアクションがブラックボックス化せず、組織内でナレッジを蓄積していくことができるという特徴があります。

「I'm Creative」のサービスに関する詳細情報は、以下のWebサイトから確認することが可能です。

サービス紹介ページ:https://shirofune.com/imcreative/

広告運用自動化ツール「Shirofune」について

Shirofuneロゴ

Shirofuneは「1日10分でプロ品質の広告運用」を実現する広告運用自動化ツールです。広告運用の経験がない方でも、簡単な操作で広告の出稿から最適化までをワンストップで実行することが可能です。運用領域に加え、今回紹介したようにAIを活用したクリエイティブ(動画/静止画)の分析から改善も行えるようになっています。

また、CRMやECプラットフォームなどのデータを統合し、顧客生涯価値(LTV)をベースにした広告運用を可能にするなど、運用に精通した人材がさらに高度な広告運用を行うための機能も提供しています。運用に関わる各種業務を自動化することで、広告業務の生産性を大幅に向上させることを目指しています。

現在、13,000を超えるアカウントがShirofuneを通じて広告運用を自動化しており、上場企業から成長企業の広告主による自社運用の支援をはじめ、大手広告代理店の社内運用業務の基幹システムとしても幅広く採用されています。

2023年2月からは海外展開も開始し、北米をはじめオーストラリアなどでもShirofuneを導入する企業が増加しています。2025年4月には全米広告主協会主催の「2025 ANA Marketing Technology Innovator of the Year Awards」において、Shirofune代表の菊池氏が年間最優秀賞となる「GOLD」を受賞したことも発表されています。

会社概要

・代表:菊池満長
・事業内容:広告運用自動化ツール「Shirofune」の開発・提供
・設立:2014年10月
・所在地:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-8-13 日本橋滄浪閣ビル4F東
・URL:https://shirofune.com

まとめ

今回の新機能の追加により、Shirofuneは広告クリエイティブの品質向上とブランドセーフティの両立という、広告主にとって重要な課題の解決を支援します。AIの活用によって広告運用の効率化と最適化を推進し、より効果的なマーケティング活動の実現に貢献していくことが期待されています。

今回の「NG表現設定」機能は、ブランド保護の観点からも重要な役割を果たすことになるでしょう。特に複数のブランドや商材を扱う企業や、厳格な業界ガイドラインが存在する分野において、その効果を発揮することが見込まれます。

同社は今後も、広告運用の自動化と最適化に関する技術開発を継続し、広告主のマーケティング活動をさらに支援していくものと思われます。AIと人間の強みを組み合わせることで、よりクリエイティブで効果的な広告運用の実現に寄与していくでしょう。

出典元:株式会社Shirofune プレスリリース

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