SGホールディングスグループでロジスティクス事業を手がける佐川グローバルロジスティクス株式会社は、倉庫運用における課題を短期間かつ定量的に診断できる新サービス「ロジスティクス・カルテLight」を2025年9月1日より提供開始したことを発表しています。このサービスにより、企業の物流課題を明確化し、効率的な改善につなげることが可能になります。

「ロジスティクス・カルテLight」は60項目の倉庫運用実態を5段階で評価し、現場視察を含めて最短3日で診断結果を提示するスピード診断サービスです。倉庫内のオペレーションやレイアウト、コスト管理など多角的な観点から分析を行い、他社との比較による強みと改善ポイントを明確化します。

ロジスティクス・カルテLight イメージ図

新サービス「ロジスティクス・カルテLight」の特徴と内容

佐川グローバルロジスティクス株式会社が提供を開始した「ロジスティクス・カルテLight」は、物流現場の課題を素早く可視化する新しい診断サービスです。このサービスは、倉庫運用の実態を60項目にわたって5段階評価で診断し、現場視察を含めて最短3日という短期間で結果を提示します。

診断の対象範囲は倉庫内のオペレーション、レイアウト、コスト管理など多岐にわたり、包括的な分析が可能です。さらに、他社倉庫との比較による順位付けや総合評価も実施するため、自社の倉庫運用が業界内でどのポジションにあるのかを客観的に把握できます。これにより、優れている点や改善すべきポイントが明確になり、効率的な改善計画の立案が可能になります。

「ロジスティクス・カルテLight」の利用料金は10万円(交通費別)と設定されており、比較的リーズナブルな価格で専門的な診断を受けることができます。

佐川グローバルロジスティクスの物流診断サービスラインナップ

佐川グローバルロジスティクスでは、今回発表された「ロジスティクス・カルテLight」に加えて、これまでに2つの診断サービスを提供しており、顧客のニーズに応じて選択できるようになっています。

「ロジスティクス・カルテ®」は、サプライチェーン全体を分析し、物流費や物流課題を可視化するサービスで、2022年8月から提供されています。このサービスの特徴は、最短3週間での診断が可能であり、顧客はデータを提供するだけで詳細なカルテが発行される点にあります。

また、より包括的なサポートを求める企業向けには「ロジスティクス・カルテPlus」も用意されています。このサービスは「ロジスティクス・カルテ®」による物流課題の診断・可視化に加えて、改善プランの立案までサポートします。具体的には、物流診断で可視化された課題に対して具体的な改善策を提案し、顧客と数カ月かけて業務設計までを行う内容となっています。

このように、佐川グローバルロジスティクスは3種類の診断サービスを通じて、企業の物流課題の規模や深刻度、改善の緊急性などに応じた柔軟なソリューションを提供しています。

3つの診断サービスの違いと選び方

佐川グローバルロジスティクスが提供する3つの診断サービスには、それぞれ特徴と適した利用シーンがあります。

「ロジスティクス・カルテLight」は、迅速な診断結果を求める企業や、まずは現状の倉庫運用レベルを客観的に把握したい企業に適しています。最短3日という短期間で診断結果が得られるため、喫緊の課題に対応する必要がある場合に有効です。

「ロジスティクス・カルテ®」は、より広範なサプライチェーン全体の分析を必要とする企業に向いています。物流費の可視化も含めた詳細な診断が可能で、中長期的な物流戦略の見直しを検討している企業にとって有用なサービスといえます。

「ロジスティクス・カルテPlus」は、課題の可視化だけでなく具体的な改善策の立案と実行までサポートを求める企業に最適です。物流改革を本格的に進めたい企業や、社内にロジスティクスの専門人材が不足している企業にとって、強力なパートナーとなるサービスです。

これらのサービスを通じて、佐川グローバルロジスティクスは企業の物流課題解決をトータルでサポートする体制を整えています。

3PL企業としての専門性と強み

佐川グローバルロジスティクスは、SGホールディングスグループの一員として物流業界で長年の実績を持つ3PL(サードパーティーロジスティクス)企業です。同社は、これまで蓄積してきた豊富なノウハウとデータ分析力を活かし、顧客の物流課題解決をサポートしています。

特に倉庫運用に関しては、多種多様な業界・業種の荷主企業に対応してきた経験から、効率的な運用方法や最適なレイアウト設計、人員配置などについて深い知見を有しています。こうした専門性が「ロジスティクス・カルテ」シリーズのサービス開発につながっています。

また、物流課題を定量的に分析し、客観的なデータに基づいた改善提案を行う点も同社の強みです。感覚や経験だけではなく、数値化された指標を用いることで、効果測定が明確な改善策を提示することができます。

今回発表された「ロジスティクス・カルテLight」も、こうした3PL企業としての専門性と経験を凝縮した、実践的なサービスとなっています。最短3日で結果を提示するスピード診断ながらも、60項目にわたる詳細な評価を行うことで、質の高い分析結果を提供します。

物流課題解決の重要性と今後の展望

近年、Eコマースの拡大や消費者ニーズの多様化に伴い、物流に求められる役割はますます重要になっています。同時に、人手不足やコスト上昇、環境負荷低減の要請など、物流事業者が直面する課題も複雑化しています。

このような状況の中、倉庫運用の効率化は多くの企業にとって喫緊の課題となっています。「ロジスティクス・カルテLight」のようなサービスは、自社の物流課題を客観的に把握し、効率的に改善を進めるための有効なツールとなります。

佐川グローバルロジスティクスは、今後も物流診断サービスの拡充を通じて、企業の物流課題解決をサポートしていく方針です。データ分析とソリューション提供の両面から、顧客の物流最適化を支援し、持続可能なサプライチェーン構築に貢献していくことが期待されます。

「ロジスティクス・カルテLight」の提供開始により、より多くの企業が手軽に物流診断を利用できるようになり、日本全体の物流効率化にも寄与することが見込まれます。

出典元:佐川グローバルロジスティクス株式会社プレスリリース

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