CCCMKHDとGMOプレイアドが新マーケティングソリューション「デプスル」提供開始、AIによる深掘りインタビュー機能搭載で消費者インサイトを効率的に抽出

Vポイントを運営するCCCMKホールディングス株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長兼CEO:髙橋 誉則、以下「CCCMKHD」)は、GMOインターネットグループでマーケティングリサーチ事業を手がけるGMOプレイアド株式会社(代表取締役社長:冨岡 信之、以下「GMOプレイアド」)と協業し、新たなマーケティングソリューション「デプスル」の提供を開始したことを発表しました。このソリューションは、V会員の購買・行動データを活用したセグメント機能を持つオンラインリサーチ「Vアンケート」と、生成AIによる動的な深掘りインタビュー機能を組み合わせたもので、生活者の潜在ニーズをより効率的に把握することが可能となっています。

従来のマーケティングリサーチの課題を解決

これまでのマーケティングリサーチでは、「定量調査(アンケート)」と「定性調査(インタビュー)」が独立したプロセスとして実施されており、両者の結果を統合・分析するためには多大な時間とコストが必要でした。特に定性調査については、実施予算や担当者のスキルに強く依存する傾向があり、大規模な展開や再現性のある運用が難しいという課題が存在していました。

これらの課題に対応するために誕生したのが、CCCMKHDが提供するV会員向け定量調査「Vアンケート」と、GMOプレイアドの生成AI活用型デプスアンケート「Depth X byGMO」を統合した、ハイブリッド型リサーチソリューション「デプスル」です。

「デプスル」の特徴と仕組み

「デプスル」では、約1,890万人(※)の対象者からVポイントの購買・行動データを基に、最適なターゲット層をセグメントします。そのセグメント対象者に対して「Vアンケート」を通じて仮説検証などのための定量調査を実施した後、生成AIを活用したデプスアンケート「Depth X byGMO」へと誘導する仕組みとなっています。

「Depth X byGMO」においては、回答内容を生成AIが動的に深掘りすることで、回答の背景にある理由や感情など、生活者の本質的なインサイトを引き出します。この手法により、大規模なリサーチであっても、従来よりも短期間・低コストで多様な潜在ニーズの抽出が可能になるとのことです。

※V会員のうち、Vアンケートへの協力について許諾を得ている会員数です。(2025年5月時点)

CCCMKHDとGMOプレイアドは、商品開発・広告戦略・サービス改善などの施策に取り組む企業や団体に「デプスル」を提供することで、生活者の実際の声に基づいたマーケティングの実現をサポートしていくとしています。

「デプスル」のプロセス概要

(1)ターゲティング

約1,890万人の生活者パネルから、購買データ・行動データ・属性情報や志向性データなどを活用して最適な対象者層を抽出します。性別・年代・属性・年収・興味関心など、目的に応じた柔軟なセグメント設定に対応しています。

ターゲティングのイメージ

(2-1)定量調査(Vアンケート)

「Vアンケート」を活用し、(1)で抽出した対象V会員へのWEB調査を実施します。目的に応じた調査設計により、仮説検証、セグメントや時系列比較、満足度調査など多角的な定量分析を行うことができます。

定量調査のイメージ

(2-2)デプスアンケート

(2-1)で許諾いただいたV会員に対して「Depth X byGMO」に遷移させ、アンケート結果をもとに生成AIを通じて対象者の回答を動的に深掘りします。一人ひとりの回答に応じた質問を投げかけることで、なぜそのような選択をしたのか、どのように感じたのかといった感情や背景まで詳細に把握することが可能になります。

デプスアンケートのイメージ

(3)レポーティング

定量・定性調査のデータを統合し、「アンケート集計表」「マインドマップ」「インサイト分析サマリ」の3つのレポートを納品する形となっています。これにより、調査結果を多角的に分析することが可能になります。

レポーティングのイメージ

「Depth X byGMO」について

「Depth X byGMO」は、生成AIを活用した革新的なオンラインリサーチサービスです。約6,400万人の調査対象者(パネルネットワーク)(※)に対してアンケートを実施できるだけでなく、AIが回答者の回答を詳細に深掘りすることで、より具体的な生活者の本音やインサイトを引き出すことができるとされています。

例として、新商品開発の場面では、「このデザインをどう思いますか?」という基本的な質問に「少し派手に感じる」と回答した人に対して、AIが「具体的にどこが派手に感じますか?」という追加質問を自動的に生成します。この仕組みにより、企業のマーケティングや商品企画の担当者は、生活者が「なぜそう思うのか」という背景まで掘り下げることができ、より深いインサイトを捉えたマーケティング施策や商品開発につなげることが可能になると説明されています。

Depth X byGMOのイメージ

※ 調査モニターはGMOインターネットグループでインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ&AI株式会社が提供するアジア16の国と地域で6,406万人(2025年8月時点)の「ASIA Cloud Panel」と連携しています。

今回の「デプスル」の提供開始により、企業のマーケティングリサーチの効率化と高度化が期待されます。従来は別々に行われていた定量調査と定性調査を統合することで、より短時間で深いインサイトを得ることが可能になり、企業の商品開発や広告戦略の精度向上につながるでしょう。

特に、生成AIを活用した回答の深掘り機能は、従来の定性調査では捉えきれなかった消費者の潜在的なニーズや感情を引き出すことができる点で画期的です。また、V会員の購買・行動データを活用したセグメンテーションにより、より精緻なターゲティングが可能になることで、調査の効率性と精度がさらに向上することが期待されます。

CCCMKHDとGMOプレイアドは、今後も両社のリソースと専門性を活かしながら、企業のマーケティング活動をサポートする革新的なソリューションの開発・提供を進めていくとのことです。

出典元:CCCMKホールディングス株式会社 プレスリリース

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