共同ピーアール、広報・PRオペレーションツール「SAKAE」で消費者レビュー活用したAI分析運用開始

総合PR会社 共同ピーアール株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石栗 正崇)は、広報・PRオペレーションツール「SAKAE(サカエ)」において、消費者レビュー(口コミ)を活用したAI分析の運用をスタートしたことを発表しました。この機能により、消費者の感想データと生成AIを組み合わせることで、企業のペルソナをより明確に可視化し、プレスリリースの情報精度向上を実現するとのことです。

共同ピーアールの取り組み

共同ピーアール株式会社では、2022年からPR事業のデジタルトランスフォーメーションを「PR-DX」と位置づけ、メディアリレーションズのデータベース構築やWEBクリッピング機能、生成AIを活用したプレスリリース作成アシスタント機能など、PR業務の効率化に取り組んでいるとのことです。近年、一般消費者向け商品プロモーションに関する問い合わせが増加していることから、消費者の感想などを活用して企業リリースの調査データとしての価値を高め、メディアや生活者に向けた付加価値の提供を目指しているようです。

これまでSAKAEでは、AI論調・報道分析機能や、X(旧:Twitter)の投稿データ「TwitterAPI v2」を活用したSNS上の生活者投稿データモニタリングを通じて、メディアと生活者の論調から企業リリース作成の優位性を確保してきました。今回新たに、消費者のレビュー投稿を収集する機能が追加されたことで、「論調×消費者感想」の組み合わせが可能となり、生成AIを活用した分析によって企業のペルソナをより明確に可視化できるようになったとのことです。これにより、プレスリリースの情報精度が向上し、商品購入者の感想データとAI生成データを組み合わせた新たな商品PRの定量化が実現します。この取り組みによって、クライアント企業に対する一般消費者向けコンサルティングサービスの拡充も見込まれているようです。

共同ピーアールでは、2023年8月20日に総合PR業界では初となる「フルAIシフト宣言」を発表し、AIを活用して「既存事業の継続と成長」と「新規事業の創出」を両立することを目指しているとのことです。今回の消費者購買レビューAI分析機能は、広報/PRの業務効率化とクライアントへの付加価値提供を両立する目的で開発されたと発表されています。

論調分析と報道分析について

論調分析とは、新聞や雑誌などのメディアで報道された記事の内容(クオリティ)を分析し評価することを指します。一方、報道分析は、新聞や雑誌、テレビ、ウェブサイトなどのメディアで報道された記事の件数や内容を定量的かつ定性的に分析・評価するプロセスです。

また、TwitterAPI v2は、外部のアプリケーションがTwitterのデータや機能にアクセスし、利用できるようにするインターフェイスです。SAKAEではこのAPIを活用して、ソーシャルメディア上の生活者の声を収集・分析しているとのことです。

SAKAE 消費者購買レビュー機能と活用例

SAKAEの消費者購買レビュー分析機能は、X(旧:Twitter)の検索機能やプレポス分析、AI論調分析と組み合わせて利用することができます。これらの機能はインハウス広報向けSaaS型サービス「PR-FORCE」へオプション機能として提供されているとのことです。

X検索画面X検索画面

Xプレポスト分析画面Xプレポスト分析画面

X AI論調分析画面X AI論調分析画面

PR-DXによる業界変革への取り組み

共同ピーアールが推進するPR-DXは、従来のPR業務プロセスをデジタル技術で効率化するだけでなく、データ駆動型の意思決定や戦略立案を可能にする取り組みです。SAKAEを含むデジタルツールの開発と導入により、クライアント企業のコミュニケーション戦略をより効果的にサポートすることが可能になるとされています。

消費者レビューを活用したAI分析機能の導入は、従来の報道分析や論調分析に加えて、実際の商品利用者の声を組み込んだ多角的な分析を実現します。これにより、より精緻なターゲット設定やメッセージング戦略の立案が可能となり、プレスリリースの質的向上にも寄与するとのことです。

フルAIシフト宣言について

共同ピーアールが2023年8月に発表した「フルAIシフト宣言」は、AI技術を積極的に活用してPR業界の変革を牽引する姿勢を明確にしたものです。この宣言に基づき、同社では既存のPRサービスの品質向上と効率化を図りながら、新たな付加価値サービスの創出にも取り組んでいるとのことです。

消費者レビューAI分析機能は、このフルAIシフト宣言の具体的な成果の一つとして位置づけられています。今後も同社では、AI技術を活用したサービス開発を継続し、PR業界のデジタルトランスフォーメーションを推進していく方針と発表しています。

期待される効果

消費者レビューを活用したAI分析機能の導入により、以下のような効果が期待されているとのことです:

  1. 消費者の実際の声に基づいた、より説得力のあるプレスリリースの作成
  2. ターゲット顧客のペルソナをより詳細に可視化することによる、コミュニケーション戦略の精緻化
  3. データに基づいた商品開発や改善提案などの付加価値サービスの提供
  4. クライアント企業の消費者理解の深化と、それに基づくマーケティング戦略の最適化

このように、共同ピーアールでは最新のAI技術と消費者データを組み合わせることで、PR業界における新たな価値創造に挑戦しています。今後も同社のPR-DXの取り組みには注目が集まりそうです。

出典元: 共同ピーアール株式会社 プレスリリース

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