静鉄ストアが最新店頭ソリューションを導入 - 「ピピットセルフ」「お掃除サイネージ」「店舗サイネージ」で顧客体験向上へ

静岡県中部を中心に35店舗を展開するスーパーマーケット「しずてつストア」(株式会社静鉄ストア 代表取締役社長 森下登志美)は、2025年7月より「しずてつストア掛川店」および「しずてつストア藤枝駅南店」を皮切りに、最新の店頭ソリューション「ピピットセルフ」「サイネージ付きお掃除ロボ」「店舗サイネージ」を段階的に導入することが発表されました。

静鉄ストアではこの施策を通じて、中長期的なDX戦略の一環として【お客様により楽しく快適なお買い物体験を提供する】とともに、【従業員の働きやすさ向上】を目指しているとのことです。テクノロジーとリアル店舗の融合により、地域No.1のスーパーマーケットの実現に向けた取り組みを推進していくということです。

静鉄ストアは今回、最新の店頭ソリューションとして以下の3つのシステムを導入します。これらは単なる機器導入にとどまらず、同社が掲げる中長期的なDX戦略の重要な一環として位置づけられています。

導入する主なソリューション

①ピピットセルフ

「ピピットセルフ」は、"買い物しながら"専用アプリからスマートフォンのスキャナーを使って、各商品をスムーズかつストレスなく読み取り、最後に専用精算機で一括会計するセルフレジシステムです。

このシステムの特徴は、操作が直感的で設計されており、あらゆる年齢層のお客様にとって使いやすい点にあります。導入によって、レジ待ち時間の混雑緩和や待機時間の削減、さらにはレジ業務の効率化を実現することが可能となります。

<導入予定>

・しずてつストア掛川店  2025年7月2日(水)導入

・しずてつストア藤枝駅南店 2025年7月9日(水)導入

②お掃除サイネージ(Poc/概念実証)

お掃除サイネージのイメージ

「お掃除サイネージ」は、自動走行型の清掃ロボットにデジタルサイネージを搭載した、革新的な店内プロモーションツールです。このロボットが店内を自動で清掃しながら、搭載されたサイネージ画面を通じて商品情報やキャンペーン案内、季節のおすすめなどを動的に訴求していきます。

この取り組みにより、店舗のクリンリネス(清潔さ)を維持すると同時に、自然な形でお客様の目を引き、購買意欲を喚起することが期待されています。いわば「動く広告塔」として機能し、プライベートブランド商品の露出強化や時間帯別プロモーションとの組み合わせなど、多様な販促活動に活用できる点が特徴です。

静鉄ストアでは今後、お掃除ロボットが収集する走行データを詳細に分析し、店内の販促効率最適化にもつなげていく方針を示されています。

<導入予定>

・しずてつストア掛川店  2025年7月2日 導入テスト実施

③店舗サイネージ

店舗サイネージのイメージ

静鉄ストアでは、売場を"伝えるメディア"へと進化させる「店舗サイネージ」を各店舗に設置していく予定です。このデジタルサイネージでは、商品情報やLINEミニアプリ連動企画などをタイムリーに配信することが可能です。

時間帯や季節に応じてコンテンツを本部で一括管理・運用できるため、お客様へリアルタイムで情報をお伝えできるという利点があります。同時に、従業員のPOPなどの貼り替え業務の削減にもつながり、店舗スタッフの作業効率化と働きやすさの向上を図ることができます。

今後は、サイネージを通じた販促効果の測定やターゲティング精度の向上にも積極的に取り組み、よりパーソナライズされた販促施策の実現を目指しているとのことです。

<導入予定>

・しずてつストア掛川店  2025年6月20日(金)導入

・しずてつストア藤枝駅南店 2025年6月26日(木)導入

中長期的なDX戦略の一環として

静鉄ストアによると、今回導入するこれらのソリューションは、単なる機器導入にとどまらない意義を持っているとのことです。同社が掲げる中長期的なDX戦略の重要な一環として、主に以下の3つの目的を達成するためのものとなっています。

  1. お客様の買い物体験の向上:先進技術を活用することで、従来のスーパーマーケットでの買い物をより楽しく、快適なものに変えていくことを目指しています。
  2. 現場オペレーションの効率化:デジタル技術を活用して店舗スタッフの業務負担を軽減し、より重要な顧客対応などに注力できる環境を整えていくとのことです。
  3. データ活用による経営意思決定の高度化:各ソリューションから得られるデータを分析・活用することで、より精度の高い経営判断や店舗運営を実現していくと説明されています。

これらの取り組みを通じて、静鉄ストアは「『質の良さ』で地域No.1のスーパーマーケット」の実現を目指していくと述べています。テクノロジーとリアル店舗の融合によって、地域のお客様に新しい価値を提供し続ける姿勢を明確にしています。

導入ソリューションの詳細

ピピットセルフの特徴と利点

ピピットセルフは、従来のセルフレジとは一線を画す新しいタイプのセルフレジシステムです。このシステムでは、お客様が専用アプリを使用して買い物中に商品をスキャンしていくことで、レジでの精算時間を大幅に短縮することができます。

通常のセルフレジでは精算時にすべての商品をスキャンする必要がありますが、ピピットセルフでは買い物の過程で随時スキャンを済ませておくことができるため、最終的な精算はスムーズかつ迅速に行えます。これにより、レジ待ち時間の短縮やレジ混雑の緩和が期待されています。

また、このシステムの操作性は非常に直感的に設計されており、デジタル機器の操作に不慣れな高齢の方でも容易に利用できる点も大きな特徴です。スマートフォンを使った簡単な操作で商品登録から精算までを完結できるため、幅広い年齢層のお客様に受け入れられることが期待されています。

お掃除サイネージの革新性

お掃除サイネージは、店舗の清掃と販促活動という2つの機能を組み合わせた画期的なソリューションです。自動走行型の清掃ロボットが店内を巡回しながら床面を清掃し、同時に搭載されたデジタルサイネージを通じてさまざまな情報を発信します。

このロボットが提供する情報は多岐にわたり、特売商品の案内、季節限定商品の紹介、キャンペーン告知など、その時々に応じた最適な情報を動的に表示することができます。静止した通常のサイネージとは異なり、店内を移動しながら情報を発信するため、より多くのお客様の目に触れる機会を創出できる点が大きなメリットです。

また、清掃ロボットの走行データは貴重な店舗内行動データとして活用可能であり、顧客の動線分析や、混雑箇所の特定など、店舗運営の最適化にも役立てることができます。このデータ分析に基づいた販促戦略の立案も、今後の展開として検討されているようです。

店舗サイネージの活用と展望

店舗サイネージは、従来の紙のPOPや掲示物に代わる、デジタルコンテンツ配信プラットフォームとして機能します。各売場に設置されたデジタルサイネージを通じて、商品情報や特売情報、調理方法のアドバイスなど、多彩な情報をリアルタイムで発信することが可能です。

特筆すべき点は、これらのコンテンツを本部で一元管理できることにあります。時間帯によって表示内容を変更したり、季節やイベントに合わせた情報に迅速に切り替えたりすることが可能となるため、常に最新かつ最適な情報提供ができるようになります。従来の紙媒体では難しかった、きめ細かな情報更新や時間帯別のプロモーションが実現します。

また、LINEミニアプリとの連動機能も搭載されており、デジタルとリアルの接点を強化することで、より統合的な顧客体験を提供することができます。顧客のスマートフォンと店舗サイネージが連携することで、パーソナライズされた情報提供や特典付与なども可能になると期待されています。

さらに、サイネージの活用により、店舗スタッフの業務効率化も図られます。従来は紙のPOPやポスターの貼り替えに多くの時間と労力を要していましたが、デジタルサイネージの導入によりこれらの作業が大幅に軽減されることになります。これにより、スタッフはより顧客対応や商品管理などの本質的な業務に注力できるようになります。

DX戦略がもたらす未来の店舗体験

静鉄ストアが今回導入する一連のデジタルソリューションは、スーパーマーケットにおける買い物体験を根本から変革する可能性を秘めています。従来型のスーパーマーケットの運営モデルに最新テクノロジーを融合させることで、顧客満足度の向上と業務効率化の両立を目指しているとのことです。

特に注目すべきは、これらのソリューションがそれぞれ独立したものではなく、統合的なDX戦略の一部として位置づけられている点です。セルフレジシステム、移動型プロモーションロボット、デジタルサイネージが連携することで、顧客の買い物体験をシームレスに向上させる効果が期待されています。

また、各ソリューションから収集されるデータを分析・活用することで、より精度の高いマーケティング施策や店舗運営の最適化が可能になります。例えば、ピピットセルフの利用データから顧客の購買パターンを分析したり、お掃除ロボットの走行データから店内の混雑状況を把握したりすることで、より効果的な商品配置や販促活動を展開することができるようになります。

静鉄ストアは今後も、テクノロジーとリアル店舗の融合を通じて、「『質の良さ』で地域No.1のスーパーマーケット」の実現を目指していく方針を示しています。地域に密着したスーパーマーケットとして、最新テクノロジーを活用しながらも、地域のお客様に寄り添ったサービス提供を続けていくことが同社の目標となっています。

出典元:株式会社静鉄ストア プレスリリース

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