
株式会社メルカリは2025年7月14日より、メルカリアプリにおいて出品時のスムーズな下調べをサポートする「相場検索」機能の提供を開始したことを発表しました。この機能により、出品したい商品の相場価格や最適な配送方法を簡単に確認できるようになります。

新機能導入の背景
同社によると、「相場検索」機能は、出品を検討している商品を画像またはキーワードで検索することで、販売の相場価格や最も利用されている配送料金をひと目で確認し、そのまま出品に進めることができる機能です。
メルカリではこれまでも、出品時の負荷軽減策として「AI出品サポート」機能を提供してきました。この機能では、出品したい商品の写真をアップロードしてカテゴリーを選択すると、AIがタイトル・商品説明から商品状態や販売価格までを自動で入力してくれます。
同社が2025年5月に実施したアンケート調査によると、9割以上のユーザーが出品前に下調べを行っていることが明らかになっています。下調べを行う理由としては、「1円でも高く売りたい」「出品の手間に見合った利益が欲しい」「取引を短期間で完了させたい」がそれぞれ5割以上を占めていたとのことです。また、下調べを行う項目の中でも、特に「価格」と「配送方法」に関する調査が難しいと感じているユーザーが多いことがわかったようです。
このような背景から、メルカリは価格や配送方法の下調べの負荷を軽減することができる相場検索機能を提供することを決定したとしています。同社は本機能を通じて、より多くのユーザーに出品を促し、マーケットプレイスのさらなる活性化を目指しているとのことです。
なお、「相場検索」はアプリ(iOS・Andoroid)のみ対応しており、最新版にアップデートしてから利用する必要があります。
「相場検索」機能の詳細と利用方法
「相場検索」機能の利用方法は以下の通りです。
- 出品タブの「相場を調べる」をタップします。
- 検索バーで画像検索またはキーワードを入力します。
- 以下の情報がチェックできます。出品画面では、検索に使った商品名や状態、商品画像が入力されているのでそのままかんたんに出品できます。
表示される情報には以下のものが含まれます。
- 最もよく送られている配送料金
- 商品の状態
- 販売価格の相場(売り切れ・販売中)※適切な商品の状態を選んで価格を確認可能
表示される相場価格は、直近の類似商品の実際の出品価格・売却価格に基づいているとのことです。この機能を活用することで、ユーザーは出品前の下調べの手間を大幅に削減でき、適切な価格設定や配送方法の選択がより簡単になります。
機能の詳細については、メルカリの公式ブログでも紹介されています。
メルカリのサービス向上への取り組み
今回の「相場検索」機能の導入は、ユーザーの出品プロセスをさらに簡略化し、メルカリの利用体験を向上させる取り組みの一環です。同社が2025年5月に実施したアンケート調査で明らかになった、出品前の下調べに関する課題に対応する形で開発されたと発表されています。
「相場検索」機能は、以前から提供されている「AI出品サポート」機能と合わせて使用することで、出品のハードルをさらに下げることが期待されています。特に、価格設定や配送方法の選択に悩むユーザーにとって、大きな助けとなるでしょう。
メルカリは今後も、より多くのユーザーに手間なく簡単にサービスを利用いただけるような機能開発を継続して行っていく方針を示しています。「相場検索」機能の導入は、そうした取り組みの一環として位置づけられており、マーケットプレイスのさらなる活性化を目指しているとのことです。
ユーザーはこの新機能を活用することで、より効率的に、そして適切な価格で商品を出品することができるようになります。これにより、売り手と買い手の双方にとって、より満足度の高い取引環境が実現することが期待されています。
メルカリの「相場検索」機能は、フリマアプリ市場における競争力強化と、ユーザーエクスペリエンス向上の両面で重要な役割を果たすことになりそうです。出品のハードルを下げることで、新規ユーザーの獲得や既存ユーザーの活性化にもつながる可能性があります。
さらに、このような機能の導入は、不用品の再利用を促進し、サステナビリティの観点からも社会的意義があると言えるでしょう。使わなくなったものに新たな価値を見出し、必要としている人の手に渡るサイクルをより効率的に回すことができるようになります。
出典元:株式会社メルカリ プレスリリース