
国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社は、「いこーよファミリーラボ」において、「猛暑が子育て世帯のお出かけ行動に与える影響と熱中症対策グッズの実態」の調査・分析を実施したことが発表されました。

この記事の目次
調査トピックス
この調査では、以下のような興味深い結果が明らかになりました。
- 猛暑を予想して約74%の子育て世帯がお出かけスタイルの変更を計画
- 猛暑で変更したのは、出かける時間帯・水遊びやプールの増加・屋内施設の利用・おでかけ頻度・移動手段など
- 子育て世帯が「購入してよかった&今年も使いたいおでかけ時の熱中症対策グッズ」ランキング2025 1位は「帽子」2位「水筒」3位「日傘」「ハンディ扇風機」
- 外出中に子育て世帯が最も気を使っているのは「水分補給の声かけ」
この記事では、アクトインディ株式会社が「いこーよファミリーラボ」で実施した調査の結果をもとに、猛暑時の子育て世帯のお出かけ行動の変化と熱中症対策について詳しくご紹介します。
猛暑を予想して約74%の子育て世帯がお出かけスタイルの変更を計画

「最近の猛暑の影響で、暑い時期のお出かけ先や過ごし方を変えましたか?」という質問に対し、「はい」と答えた子育て世帯は74.0%と大多数を占めたことがわかりました。この結果から、多くの家庭が猛暑への対応を積極的に行っていることが見て取れます。
猛暑で変更したのは、出かける時間帯・水遊びやプールの増加・屋内施設の利用・おでかけ頻度・移動手段など

猛暑のおでかけの際に、子育て世帯がどのような変更を行ったのかについて調査したところ、主に以下のような対策がとられていることが明らかになりました:
- 外出時間帯の調整(朝夕の涼しい時間帯を選択)
- 水遊び・プール・海水浴・川遊びなどへのおでかけを増やす
- 屋内施設の利用増加
- 外出頻度の削減
- 目的地までの移動手段の変更
子育て世帯は、猛暑から子供を守るためにさまざまな工夫をしているようです。例えば、比較的涼しい朝夕の時間帯に外出したり、水遊びやプールなどの涼を取れる場所へのお出かけを増やしたり、屋内施設を積極的に利用したりするなどの対策を講じています。
「外出時間帯の調整(朝夕の涼しい時間帯を選択)」したママパパの声
「時間帯を変えたり、暑さで体力を使いすぎないようゆったりしたスケジュールにしている」
「野外の遊園地などは夕方から行くなど少し日が落ちてからなどにするなど」
「水遊び・プール・川遊びなどへのおでかけ」したママパパの声
「車で出掛けて涼しい室内で遊んだり、プールに沢山行きました」
「屋外は諦めることが増えた。屋外に行くのも海やプールに変えた。涼しい地域へ遠出する」
このような状況を受けて、2025年の夏休みシーズンには、多くの屋外施設で大規模な水遊びスポットが次々と登場しているそうです。
子育て世帯が「購入してよかった&今年も使いたいおでかけ時の熱中症対策グッズ」ランキング2025
調査では、昨年(2024年)購入したおでかけ時の熱中症対策グッズの中で「購入してよかった&今年も使いたいと思っているアイテム」についても聞かれました。

ランキングの結果は以下の通りでした。
- 帽子
- 水筒
- ハンディ扇風機&日傘(同率3位)
帽子や水筒は「購入してよかった&今年も使いたい」という評価が高い一方で、「子供が帽子をかぶってくれない」「水筒を持たせても遊びに夢中になると水分補給を子供が忘れてしまう」といった課題も浮き彫りになったとのことです。
これらの結果から、子供が進んで使いたくなるようなデザイン性と機能性を兼ね備えた熱中症対策グッズの需要が高まっていると考えられます。
外出中に子育て世帯が最も気を使っているのは「水分補給の声かけ」
子育て世帯が外出中の子供の熱中症予防で特に注意しているポイントについても調査が行われました。
調査結果によると、最も多くの人が挙げたのが「水分補給を促す」でした。続いて2位は「子供の表情や体温をこまめに確認する」、3位は「こまめな休憩」となりました。
これらの結果から、保護者は子供が自発的に水分補給や休憩を取ることが難しいことを認識し、積極的に声かけや体調チェックを行っていることがわかります。特に小さな子供は、暑さの自覚症状を適切に表現できないことも多いため、保護者による注意深い観察が重要となっているようです。
まとめ:子供と家族の安全・快適な外出のために、猛暑対策は新たなスタンダードへ
猛暑の影響により、子供の安全を配慮した外出時の時間帯・場所・持ち物の選び方が大きく変化し、「子育て世帯のおでかけ」のスタイルが様変わりしています。その一方で、子供に水分補給をさせたり、帽子をかぶせたりすることがスムーズにいかず、保護者のストレスも増大していることが明らかになりました。
2025年以降も猛暑が続くと予測される中、子供が喜んで使用するような熱中症対策グッズや、保護者の負担を軽減する工夫が一層求められると考えられます。子育て世帯にとって、猛暑対策は今や外出時の必須要素となりつつあるようです。
「いこーよ」について

2008年12月にサービスを開始した子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」は、子育て層の約8割が利用し、全国9.9万件以上の施設情報や9.1万件以上の口コミを掲載しているとのことです(2025年5月現在)。
「いこーよファミリーラボ」について

「いこーよファミリーラボ」は、毎週いこーよのモニター会員を通じてアンケート調査を行い、データ発表を行っている共創子育てマーケティングラボです。育児・教育・おでかけ市場を中心に、子育て世代の関心やトレンドを独自調査・分析し、サービスや商品の企画・販促に役立つ知見を発信しているとのことです。
調査概要
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査地域:全国
- 対象者:「いこーよ」会員
- 調査期間:2025年5月
- サンプル数:310
この調査からは、猛暑時の子育て世帯の行動変化や対策の実態が明らかになりました。子供の安全を第一に考える保護者の工夫と苦労が浮き彫りになると同時に、今後の熱中症対策グッズの開発や外出施設の整備に役立つ貴重な知見が得られたと言えるでしょう。
家族での外出を計画する際には、今回の調査結果を参考に、時間帯の選定や適切な熱中症対策グッズの準備など、より安全で快適なお出かけを心がけたいものです。
出典元:アクトインディ株式会社 いこーよファミリーラボ プレスリリース