【調査結果】お中元、贈る人は約3割に留まる 人気ギフトは「お酒」「加工肉」「飲み物」が上位

現代社会では、リモートワークやIT技術の発展により人間関係が希薄化している傾向にあり、感謝の気持ちを直接伝える機会が減少しています。そんな中、お中元は日頃お世話になっている方々へ感謝の気持ちを表現できる絶好の機会となっています。

この度、累計会員数3500万人(※1)を誇る出会い・恋愛マッチングアプリ・サービス「ハッピーメール」(運営:株式会社アイベック 本社:福岡県福岡市)が、成人男女200人を対象に「お中元」に関するアンケート調査を実施したことが発表されました。

本記事では、お中元の時期や予算、人気のギフトなどの調査結果をご紹介します。お中元選びの参考にしていただければ幸いです。

※1:2024年6月時点

お中元はいつからいつまでに贈るのがマナー?

お中元は、日頃お世話になっている方々へ、上半期の感謝の気持ちを込めて品物を贈る夏の風習です。基本的に上司や取引先、親、親戚など目上の方に目下の方から贈るものであり、受け取った側はお返しをする必要はなく、お礼状を送ったり電話で感謝の気持ちを伝えたりするのが一般的とされています。

お中元を贈る時期は、お盆と深い関連があります。江戸時代の「盆礼」という、お盆の時期に親族や知人へ贈り物を渡す習慣がお中元のルーツとされています。

そのため、お中元の時期はお盆の時期と重なり、地域によって異なる特徴があります。

【地域別のお中元時期】

北海道・東海・関西・中国・四国 7月15日〜8月15日
東北・関東 7月1日〜15日
北陸・甲信越 7月1日〜15日/7月15日〜8月15日

※地域によって異なります。

九州 8月1日〜8月15日
沖縄 旧暦の7月13日〜15日

※毎年時期が変わります。

お中元を贈る際は、相手の居住地域に合わせて手配することが大切です。同じ地域区分でもお中元の時期が異なる場合があるため、品物を贈る前に事前確認をしておくことをおすすめします。

万が一、お中元の時期を過ぎてしまった場合は、「暑中御見舞」または「残暑御見舞」として贈ると良いでしょう。一般的な暑中見舞い・残暑見舞いの時期は以下の通りです。

暑中見舞い 小暑(7月7日頃)〜8月7日頃
残暑見舞い 立秋(8月8日頃)〜8月末頃

お中元を贈っている人の割合

日本の伝統的な年中行事であるお中元ですが、現代社会ではどのくらいの人が実際に贈っているのでしょうか。ここでは、お中元を贈っている人の割合についてご紹介します。

お中元を贈っている人は「約3割」

お中元を贈っているかのアンケート結果グラフ

ハッピーメールが成人男女200人にお中元を贈っているか質問したところ、「はい」と回答した人が約3割、「いいえ」と回答した人が約7割という結果になりました。お中元を贈っていない人が多数派であり、現代社会における人間関係の希薄化を感じさせる結果となっています。

年代別のお中元を贈っているかのアンケート結果グラフ

年代別の結果を見ると、どの年代でもお中元を贈る人が少ない傾向にあることがわかります。特に30代と40代の約7割が「いいえ」と回答しており、ミドル世代でも夏の贈り物の習慣がない人が多いようです。

お中元を贈らない理由

お中元は日頃お世話になっている方々に感謝を伝える絶好の機会ですが、現代では贈る習慣のない方も多くいます。「お中元を贈らない理由」についての回答は以下のようなものがありました。

お金がかかるし、必要性を感じないからです
相手もいないし、お金がかかるから
好みの商品がわかりにくく、お金もかかるから
お互いに気を遣ってしまうからです
初めのうちは贈っていたものの、相手側から気を遣わないでくれと断られた

今回のアンケートでは、「お金がかかる」という経済的な事情を理由に挙げる方が多く見られました。お中元は毎年同額程度の品物を贈るのがマナーとされていることに加え、お中元を贈った相手には年末に「お歳暮」も贈る必要があるため、経済的な負担を感じる方が多いと考えられます。

また、「相手の好みがわからない」「必要性を感じない」「贈る相手がいない」といった回答も寄せられ、現代社会における人間関係の希薄さが垣間見える結果となりました。

お中元は「家族」や「親戚」に贈る人が多い

お中元を贈る相手についてのアンケート結果グラフ

調査によると、お中元を贈る習慣がある方に、誰に贈っているか尋ねたところ、「親・兄弟姉妹」が最も多く、次いで「親戚」がほぼ同数で2位となりました。職場の上司や取引先といった仕事関係の方よりも、身近な家族や親戚に贈るケースが多いという結果になっています。

仲の良い家族や親戚であれば相手の好みを把握しやすく、気軽に贈り物ができるという利点があると考えられます。

お中元の予算は「3,000円~4,000円未満」が最多

お中元の予算についてのアンケート結果グラフ

お中元を贈る習慣がある方に予算を尋ねたところ、「3,000円~4,000円未満」が半数以上を占め最も多い回答となりました。次に多かったのが「4,000円〜5,000円未満」で約3割を占めていることから、お中元の一般的な予算は3,000円〜5,000円程度であると言えるでしょう。

お中元の予算は相手との関係性によって変わりますが、高額すぎると相手に気を遣わせてしまう可能性があります。お中元はお返しの必要がないため、相手が受け取りやすい金額の品物を選ぶことが大切です。

また、「お中元を贈ることは禁止」「5,000円までの品物にする」など、親族間や会社でルールが決まっている場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

お中元で贈ると喜ばれるギフトランキング

お中元で喜ばれるギフトランキングのグラフ

お中元を贈る習慣がある方に「貰って嬉しいお中元」について尋ねたところ、1位は「ビール・ワインなどのお酒」という結果になりました。2位には「ソーセージ・ハムなどの加工肉」、3位には「お茶・コーヒーなどの飲み物」がランクインしています。

上位3位はいずれも多くの方に受け入れられやすい定番アイテムであり、お中元の定番ギフトと言えるでしょう。相手に感謝の気持ちが伝わるよう、品物は相手の好みに合わせて選ぶことが重要です。

特に日持ちするものや実用的なものを選ぶと喜ばれやすい傾向があります。贈り物に迷った際は、人気商品の中から選ぶことで失敗するリスクを減らせるでしょう。

ここでは、上位5位にランクインしたお中元の定番ギフトについて詳しくご紹介します。

【1位】ビール・ワインなどのお酒

お酒好きな方へのお中元には、ビールやワインなどのお酒が最適です。ビールを贈る際は、相手が好む銘柄や人気の高い銘柄を選ぶことがポイントになります。

ご当地ビールやクラフトビールなど、こだわりのあるお酒を選ぶのも良いでしょう。ワインであれば、白ワインやスパークリングワインなど、冷やして飲むと美味しいものがおすすめです。

夏の暑い時期には、冷たいお酒を飲むことで清涼感を味わえるため、特に喜ばれる傾向があります。

【2位】ソーセージ・ハムなどの加工肉

ソーセージやハムなどの加工肉は、お酒のおつまみやおかず、お弁当など様々な用途に使える便利な食材です。肉料理が好きな方が多いため、子供から大人まで幅広い年代に喜ばれるギフトと言えます。

ハムやソーセージの詰め合わせは見た目も豪華で特別感があり、お世話になった方に感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。また、日持ちする食材なので、相手に負担をかけずに楽しんでもらいやすいという利点もあります。

【3位】お茶・コーヒーなどの飲み物

お中元ギフトとして、日常的に楽しめるお茶やコーヒーなどの飲み物も人気です。手頃な価格のものから高級感のあるものまで幅広く揃っているため、相手との関係性や好みに合わせて選びやすいというメリットがあります。

健康志向の方には野菜ジュース、お子さんがいるご家庭にはフルーツジュースを選ぶなど、相手に合わせた選択ができます。何を選ぶか迷った際は、上質な飲み物を贈ると満足してもらえる可能性が高まります。

【4位】アイスクリーム・ゼリーなどのスイーツ

夏のギフトには、アイスクリームやゼリーなどの冷たいスイーツも喜ばれます。見た目が華やかなものや高級ブランドのものを選ぶと、感謝の気持ちがより伝わりやすくなるでしょう。

ただし、お中元の時期は食品を多く受け取る機会が多く、冷凍保存が必要な品物を贈ると相手に負担をかける可能性があります。アイスクリームを贈る際は、事前に冷凍庫に余裕があるか確認しておくことが大切です。

確認する機会がない場合は、常温保存できるゼリーを選ぶと失敗のリスクを減らせます。

【5位】メロン・マンゴーなどの果物

お中元ギフトとして、メロンやマンゴーなど夏が旬の果物を選ぶのもおすすめです。旬の時期に収穫された果物は鮮度が高く最も美味しい状態で味わえるため、特別感があります。

ビタミンやミネラルが豊富なことから健康を意識している方にも適しています。有名な産地のものや老舗果物店のものを選ぶと、より相手に喜んでもらえるでしょう。

お中元ギフトにふさわしくないもの

お中元に贈ると失礼にあたる品物があるため、選ぶ際には注意が必要です。以下に、お中元ギフトにふさわしくないものをご紹介します。

刃物(包丁・ハサミ・ナイフなど) 「縁を断ち切る」という意味に捉えられる場合がある
履物(スリッパ・靴下など) 「踏みつける」「足蹴にする」という意味がある
現金・金券

(商品券・ギフトカードなど)

「金銭に困っている」ということを連想させる
肌着・下着 「生活苦」を暗示する
ハンカチ 「手巾=手切れ」を連想させる
くし 「く=苦」「し=死」を連想させ、縁起が悪いといわれている

お中元は感謝の気持ちを伝えることができる素敵な風習

贈り物の画像

お中元は家族や親戚、職場の上司など、日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちを伝えられる素敵な風習です。人間関係が希薄になりがちな現代社会だからこそ、相手に喜んでもらえる品物を贈ることで関係性を深める良い機会となるでしょう。

お中元にはさまざまなマナーがあるため、失礼のないよう注意することが大切です。相手の好みや関係性を考慮して、喜んでもらえるギフトを選びましょう。

【調査概要】

調査方法:インターネットアンケート

調査対象:成人男性・成人女性

アンケート母数:男女200名

実施日:2025年4月15日

調査実施主体:ハッピーメール

調査会社:株式会社アイベック

ハッピーメールのロゴ

出典元:ハッピーメール(株式会社アイベック)プレスリリース

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