
ブックオフグループホールディングス株式会社(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:堀内康隆)の子会社であるブックオフコーポレーション株式会社は、リユースを通じた廃棄物削減と循環型社会の実現に向けて、神奈川県相模原市(市長:本村賢太郎)および株式会社ジモティー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:加藤貴博)との三者連携を開始することが発表されました。この取り組みでは、「ジモティースポット相模原」で販売機会を得られなかった商品をブックオフが引き取り、マレーシアとカザフスタンで展開する「Jalan Jalan Japan(ジャラン・ジャラン・ジャパン)」店舗で再販売することで、国境を越えたリユースの循環を促進し、"すてない社会"の実現を目指すとのことです。
この記事の目次
地域の廃棄物問題を解決し国境を超えた循環型社会の実現へ。三者連携の取り組みについて
株式会社ジモティーと相模原市は2022年12月に連携協定を締結し、2025年4月に「ジモティースポット相模原」をオープンしました。このスポットでは、不要になったものを無料で譲渡できるサービスを提供しており、相模原市民の方々に広く利用されています。持ち込まれた品物の多くは同スポット内での譲渡や提携業者によるリユースにつながっていますが、まだ有効活用できていない品物が残っているという課題があったようです。
このような状況の中、さらなるリユースによって地域の資源有効活用を促進するため、相模原市から2021年4月より連携協定を締結しているブックオフに声がかけられ、今回の三者連携が実現したとのことです。ブックオフは取り扱える商材の幅広さから、この連携において重要な役割を果たすことになります。
この連携により、各家庭で不要になったものの中でまだ使用可能なリユース品は「ジモティースポット相模原」に無料で持ち込まれ、販売または無償譲渡されます。そして今回の取り組みでは、このスポットで販売機会に恵まれなかった商品をブックオフが引き取り、マレーシアとカザフスタンに出店している海外リユース店舗「Jalan Jalan Japan」にて販売するとのことです。
主に引き取る商材は、状態の良さや珍しさから現地の方々に人気がある食器・スポーツ用品・かばん・雑貨小物などだそうです。ブックオフは今回の連携を契機に、リユース事業を通じた廃棄物削減への貢献を継続し、海外で必要としている人々への循環につなげることで、さらなる"すてない社会"の実現を目指していくとしています。
ジモティースポットについて
ジモティースポットは、「不要になったけれどもまだ使えるモノ」を地域コミュニティ内で譲り合うことができるサービスです。持ち込みを希望する方は、ジモティースポットに品物を持ち込むだけで、簡単に必要とする人に譲渡することができます。また、譲り受けを希望する方は、持ち込まれた品物の情報を地域情報サイト「ジモティー」で検索し、ジモティースポットで直接引き取ることでマッチングが成立する仕組みとなっています。
海外店舗「Jalan Jalan Japan」について
ブックオフグループでは年間約4億点以上の商品をお客様から買い取っていますが、主に衣類を中心とした一定期間で販売できなかった商品は、マレーシアとカザフスタンに展開している海外店舗「Jalan Jalan Japan」で販売しているとのことです。これらの商品は状態の良さから「ユーズド イン ジャパン」として現地のお客様から高い評価を得ているそうです。
現在では200万人以上のお客様に購入いただき、合計で約4,100トンをリユースにつなげることに成功しているとのことです。輸出する商品は国内のヤードで厳しく検品され、ブックオフの基準を満たした商品のみが選定されます。このシステムにより、売れ残った商品のリユース・リサイクル率は92%という高い水準を達成しているそうです。
8月8日 リユースの日について

リユースの日は、より多くの人にリユースの良さや楽しさを知ってもらい、リユース活動への参加を促進することを目的として、一般社団法人日本リユース業協会によって制定されました。8月8日という日付は、物が人から人へと循環し続ける様子を象徴する「∞(無限大)」と同じ形の「8」が並ぶことに由来しているとのことです。
ブックオフが提案する手放し方の選択肢
ブックオフでは、様々な「手放し方の選択肢」を提供しています。国内BOOKOFF事業をはじめ、高い接客力と専門知識を持つスタッフが対応する百貨店内の買取専門店「hugall(ハグオール)」、買取相談カウンター「Rehello(リハロ)」、ジュエリーのリフォーム・リペア・買取・販売を行う「aidect(アイデクト)」などのプレミアムサービス事業を展開しているそうです。
さらに、現地でのリユースに取り組む「BOOKOFF USA」や、国内店舗で販売に至らなかった商品をマレーシアやカザフスタンで販売する「Jalan Jalan Japan」といった海外事業も積極的に推進しているとのことです。
そのほかにも、「サステナブックプロジェクト」のような本の寄贈を通じてリユースの大切さを広める活動や、不要品回収システム「R-LOOP(アールループ)」、不要品の買取査定額を任意のプログラムに寄付して社会貢献を行うサービス「キモチと。」など、日常的に使用するものから世代を超えて大切にされてきたものまで、次に必要とする方のもとへ循環させる多様な選択肢を提供していることが分かりました。
循環がイメージされる「∞」から着想を得て、ブックオフグループでは毎月8日にサステナビリティに関するプレスリリースを発信しているとのことです。
出典元: ブックオフグループホールディングス株式会社 プレスリリース