
株式会社明治(本社:東京都中央区、代表取締役社長:八尾文二郎)がDX事業推進のために出資している株式会社Wellnize(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木下寛大)は、消費者と共に新商品を検証する共創型ECプラットフォーム「ミラマル」を正式にリリースしたことが発表されました。このプラットフォームは、まだ市場に出ていない商品を消費者が先行体験できる新しい仕組みとなっています。
ミラマルとは
「ミラマル」は"未来のマルシェ"というコンセプトで誕生した、消費者と明治をつなぐ新しいECプラットフォームです。このサービスの最大の特徴は、まだ市場に出回っていない開発中の商品やサービスを消費者が実際に購入・体験できる点にあります。消費者からのフィードバックは詳細に分析・検証され、商品やサービスの改良に活かされることで、より価値ある製品開発へとつながっていくとのことです。
今後はさらに機能を拡充し、インタビューやアンケートへの回答に応じて、明治の独自ポイントサービスである「明治ポイント」が獲得できる仕組みも実装される予定だそうです。
従来の試供品配布や市場調査と比較して、「ミラマル」は消費者の生の声をより効率的に収集・分析できることが大きな強みとなっています。POC(実証実験)やMVP(最小実用製品)の検証を手軽に実施できる新たな仕組みとして、商品開発プロセスを革新します。また消費者側にとっても、最新商品をいち早く体験できるメリットがあり、好奇心や発見に満ちた新しいショッピング体験を提供するとしています。
開発背景
明治グループは、従来の食品メーカーの枠を超え、「食と健康」のプロフェッショナルとして、CURE(なおす)・CARE(まもる)・SHARE(わかちあう)を通じて、すべての関係者に「meijiらしい健康価値」を提供することを目指しているとのことです。
このビジョンを実現するため、明治は「アドバンスト・ニュートリション」という戦略を推進しています。これは科学的な知見に基づく商品と、消費者目線での情報提供・サービスを組み合わせることで、提供価値の幅を広げる取り組みだとされています。
こうした取り組みの中で、明治は実際の消費者との対話を通じて商品やサービスを共に育てていくことの重要性を認識したといいます。「ミラマル」は、明治と消費者をつなぐ共創型プラットフォームとして、開発中の製品やサービスの迅速な市場検証を可能にします。これにより、新商品開発や市場投入の成功確率を高めることを目指しているそうです。
今後の展開
「ミラマル」の先行事例として、プロテインブランド「ザバス」の限定プロテインケース付き商品の販売や、女性特有の健康課題に対応するソリューションの検証がまもなく実施される予定とのことです。これらの取り組みを通じて、消費者との対話を深めながら商品開発を進める新しいモデルを確立していくとされています。

商品を購入した後、簡単なアンケートやオンラインインタビューに答えることで、明治ポイントが付与される機能も今後実装される予定です。獲得したポイントは「ミラマル」のサイト内で使用できるほか、他の明治サービスのお支払いにも利用可能となる見込みだということです。

「ミラマル」は、今後の実証実験(PoC)事例の蓄積を基に、共創型の商品評価モデルを確立し、消費者に価値ある先行体験の機会を継続的に提供していく方針とのことです。この取り組みによって、消費者のニーズにより適合した商品開発が可能になり、食と健康の分野における新たな価値創造が期待されています。
明治は「ミラマル」を通じて、消費者との対話を深め、より良い商品・サービスの開発を加速させることで、顧客満足度の向上と企業価値の拡大を同時に実現していくことを目指しているそうです。このプラットフォームは単なるECサイトではなく、明治と消費者が共に未来の商品を育てる場として、新たな顧客体験の創出と企業のマーケティング革新を両立させる重要な役割を担っています。
「ミラマル」は、食品業界における商品開発の新しい形を提示するものであり、消費者参加型のマーケティングモデルとして注目されています。このプラットフォームを通じて、明治は消費者との距離をより近づけ、真のニーズに基づいた商品開発を実現していくことでしょう。
さらに、「ミラマル」は明治のDX戦略の一環としても位置づけられており、デジタル技術を活用した新たな顧客接点の創出と、データドリブンな商品開発の実現を目指しているとのことです。こうした取り組みによって、明治は変化する消費者ニーズにより柔軟に対応し、食と健康の分野でのリーダーシップを強化していくことが期待されます。
「ミラマル」の展開によって、明治は消費者との共創を通じた新たな価値創造を実現し、より多くの人々の健康で豊かな生活に貢献していくことが期待されます。このプラットフォームは、食品メーカーとしての枠を超え、「食と健康」のプロフェッショナルへと進化する明治の姿勢を象徴するものと言えるでしょう。
出典元:株式会社明治 プレスリリース