Instagram運用のエンゲージメントを高めるための施策と現状調査結果のまとめ

執筆者:谷藤 香奈

ランクエスト Instagram運用代行部 マネージャー

ランクエストにてWebライターやアカウントプランナーとしてのキャリアを経て、SNSマーケティングの分野に進出した谷藤氏。その経験を活かし、東証プライムに上場する企業から中小企業まで、さまざまな顧客のInstagram運用を支援し、ブランディングやコンテンツ企画において高い成功を収めています。

現在、彼女はSNS運用代行部の責任者として、戦略立案から分析にいたるまで全面的にプロジェクトを指揮し、Instagramを通じてブランドの価値を向上させ、ビジネス成果の最大化に貢献しています。

◆はじめに

Instagramを運用している担当者にとって、エンゲージメントの向上は大きな課題です。特に「いいね」や「保存数」を増やすことが求められています。

そのため、ランクエストは2025年1月28日に、Instagram運用を行っている150名を対象に独自に調査を実施しました。

調査の焦点は、エンゲージメント向上施策に関する4つの項目に設定しました。

調査①:エンゲージメントを向上させるために取り組んでいる内容

調査➁:効果的な「いいね数」を増やす取り組み

調査③:投稿へのコメント数を増やす工夫

調査④:保存数を増やすために意識しているポイント

本稿では、これらの結果を踏まえ、Instagram運用の現状や課題、施策のアイデアについて詳しく解説します。

調査結果①:現在の施策はどのようなものですか?

回答の中で最も多かったのは「視覚的に魅力的な写真や動画の撮影・編集に注力している」(56.7%)という意見でした。これはInstagramにおいて、ユーザーの注意を引くビジュアルが極めて重要であることを示しています。

次に多かったのが「投稿文に質問や投票などユーザー参加型の要素を盛り込んでいる」(35.3%)で、ユーザーの参加を促す仕組みが重要であることが理解できます。

また、「ハッシュタグのリサーチと最適化」(24.7%)や、「投稿頻度やタイミングの分析と最適化」(16%)に取り組む姿勢も見られ、継続的なコンテンツ改善を目指しています。

コメントに対する迅速かつ丁寧な返信(10%)も挙げられ、ユーザーとのコミュニケーション重視が伺えます。

これらの結果から、企業や個人がInstagramでエンゲージメントを高めるための鍵は「視覚的な魅力」「参加型のコンテンツ」「ハッシュタグの最適化」「丁寧なやりとり」の4つであり、これらを組み合わせていくことでエンゲージメントの向上が期待できるでしょう。

調査結果➁:特に「いいね数」を増加させるために効果的と感じる取り組みは何ですか?

最も多かったのは「視覚的な統一感(フィードの世界観の構築)」(44%)で、トーンやカラーの統一がユーザーに「いいね」を押させるブランド感を生むことが分かりました。

続いて「撮影や編集のクオリティ向上」(41.3%)や「トレンドや季節の要素を活かした企画」にも同じく41.3%、これらは魅力的なビジュアルの提供と旬なトピックへの対応が重要であることを示しています。

「インフルエンサーとのコラボレーションやタグ付け」(10.7%)は少数派でしたが、今後の展開に期待できる取り組みです。

また「どれも同じくらい重要」との回答もあり、多様なアプローチが必要とされています。

調査結果➂:投稿へのコメント数を増加させるための工夫は何ですか?

最も多く寄せられた回答は「コメントしやすいコンテストやキャンペーンを実施する」(40%)でした。これにより、多くの担当者がコメント促進システムを効果的に構築しています。

次に挙げられたのが「定期的にコメントをくれたユーザーを紹介」(32%)で、関係性を強化し、コメントを促すサイクルが生まれていることがわかります。

さらに、「キャプションで質問を投げかける」(25.3%)や「リールやストーリーズを利用する」(24%)など、さまざまなアプローチが取られています。

ただし「特に意識していない/分からない」(16.7%)という意見もあり、施策の模索中であるアカウントが多数見受けられます。

全体として、参加型の取り組みやコメントしたユーザーへの積極的な紹介が効果的との認識が広まっています。

調査結果④:保存数を増加させるために意識しているポイントは?

最も多かったのは「独自のデザインやインフォグラフィックを駆使して理解しやすさを追求する」(38.7%)でした。これにより投稿がより保存されやすくなることが期待されます。

加えて「レシピやチェックリストの提供」(33.3%)や「有用な情報の提供」(32.7%)が重要視され、実用的な形式での情報公開が求められています。

一方で「ストーリーズのハイライトをテーマ別に整理する」(17.3%)や「意識していない/分からない」(17.3%)といった意見もみられ、具体的な工夫が少ないことが浮き彫りとなっています。

全体を通じて、後から見返したいと思わせる仕組みやデザインが保存数を増やす鍵とされています。

まとめ:Instagram運用成功のカギはビジュアル戦略と参加型施策

調査結果から、Instagram運用においてエンゲージメントを高めるためには視覚的なコンテンツ作成が不可欠であることが明らかとなりました。

また、フィードのバランスを考えた世界観創出や、ユーザー参加型の取り組みが「いいね数」やコメント数、保存数を増やす要因とされています。

さらに、ノウハウやレシピなど実用性の高いコンテンツをわかりやすく提供することも重要です。

総じて、Instagram運用においては視覚的最適化、参加型企画、情報の整理が重要であり、アカウントの価値を高める要因となると考えられます。

特に視覚的インフォグラフィックや独創的デザインの導入が、ユーザーの理解を助け、ブランドの印象を強化する手段として有効です。

調査概要

調査日:2025年1月28日

調査対象地域:全国

調査機関:Freeasy

調査方法:オンラインアンケート調査

調査人数:150名

調査対象:Instagram運用を行っている方

出典元:4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト

URL:https://rank-quest.jp/column/column/instagramoperationagency/

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