

執筆者:谷藤 香奈
ランクエスト Instagram運用代行部 マネージャー
ランクエストでWebライターやアカウントプランナーとして経験を重ね、その後、SNSマーケティングの分野に活動の幅を広げています。
また、東証プライム上場企業から中小企業まで多様なクライアントのInstagram運営をサポートし、ブランド戦略やキャンペーン施策、コンテンツ企画などで成果を上げつつあります。
現在、SNS運用代行部の責任者として、戦略の策定から分析に至るまでの全てを指揮し、Instagramを通じたブランド価値の向上およびビジネス成果の最大化を目指しています。
この記事の目次
はじめに
近年、SNSマーケティングを取り入れる企業が増加しており、特にInstagramの利用が目立っています。「なぜInstagramを始めたのか」を分析することで、企業の具体的な目的や課題が明らかになります。
SEO対策で検索順位No.1を達成したランクエストは、2025年1月28日にInstagramを運用している150名を対象に独自調査を実施し、以下の4つの項目を多角的に分析しました。
アンケート①:Instagram運用を始めた理由
アンケート➁:導入前の課題
アンケート③:運用開始時に最も重要視したKPI
アンケート④:運用開始前の不安や懸念点
こちらの記事では、調査結果を基に企業がInstagram運用を開始する際に押さえておくべきポイントやスムーズな運用のためのヒントを詳しく解説します。
調査結果①:Instagram運用を始めた理由は何ですか? ※複数選択可能
最も多かった回答は「商品の認知度を高めたい」(57.3%)です。これは、企業が自社のサービスや商品を多くの人に知ってもらい、ブランド力を強化するニーズが強いことを示しています。
次点は「若年層を中心に新たな顧客層を開拓したい」(42%)という回答です。Instagramが若い世代に広く利用されていることを活用し、将来のファンや新規顧客を獲得しようとしています。
続いて「競合他社が利用しているため、対抗策が必要だと感じた」(18.7%)や「社内からの提案やSNS担当者の意見があった」(16.7%)といった声もあり、SNSマーケティングへの関心が企業内で高まっていることがわかります。
また、「その他」(5.3%)という回答も少数存在し、Instagram利用の理由は多岐にわたります。広告媒体としての利用だけでなく、広報や採用活動などの多面的な活用が示唆されています。
調査結果➁:Instagram運用を始める前に抱えていた課題や悩みは何ですか? ※複数選択可能

最も多い回答は「若年層や新しいターゲット層へのアプローチに苦戦していた」(40.7%)でした。Instagramの利用率を活かして従来のチャネルでリーチできなかった層への訴求が期待されています。
また「ビジュアルを活かしたPRがうまくいっていなかった」(37.3%)や「既存の集客チャネルの成長が鈍化していた」(36.7%)といった課題も見られ、Instagramならではの視覚的要素への期待が伺えます。
さらに「他のSNSや広告手段のコストが高い、または効果が薄かった」(21.3%)というコストに関する懸念も見受けられ、企業は多様な課題を抱えつつも、Instagram導入には解決の可能性があるとみているようです。
調査結果➂:運用開始時に最も重視した目標(KPI)は何ですか?

最も多かった回答は「エンゲージメント率(いいね・コメントなど)の向上」(29.3%)でした。Instagram運用においては、フォロワー数だけでなく、ユーザーとのコミュニケーションや反応が重視されており、投稿内容の質やブランドへの親しみを高める施策が重要視されています。
また「フォロワー数の増加」(23.3%)や「ブランド認知度やイメージの向上」(18.7%)も上位にあり、多くの企業がInstagramを利用して広く認知され、ポジティブなイメージを確立することを目指しています。
逆に「問い合わせ数や売上の向上」(16%)や「明確なKPIは設定していなかった」(12.7%)といった意見もあり、運用開始時の目的や目標設定にはばらつきがあり、企業の試行錯誤が伺えます。
調査結果④:運用開始前に感じていた不安や懸念点は何ですか? ※複数選択可能

最も多かった回答は「継続的に投稿・更新するための人材や時間が不足するかもしれない」(38.7%)というものでした。Instagramでは継続的な投稿と顧客とのコミュニケーションが鍵となるため、リソース確保への懸念が浮上しています。
次に「写真や動画の撮影・編集スキルが社内に欠如している」(38%)という意見も多く、Instagram特有のビジュアルコンテンツへの対応能力が不足していることが懸念されています。
さらに「Instagram特有のアルゴリズムや運用ノウハウに不安がある」(31.3%)という声も上がっており、プラットフォーム独自の運用要件への理解が求められています。
また、「効果がいつ出るかわからず、投資対効果が不透明」(26.7%)との懸念も、SNSマーケティング全般の成果測定の難しさを反映しており、運用初期のコストパフォーマンスに関する不安が窺えます。
まとめ:Instagram運用を成功へ導くカギ
今回の調査結果から、Instagram利用開始の動機は「商品の認知度向上」や「若者層へのアプローチ」が中心であり、視覚的なPRの重要性が強調されました。
加えて、運用前には従来のチャネルでの成長不全や新しいターゲット層へのアプローチ不足が見え、運用開始時にはエンゲージメント率やフォロワー数が多くの企業にとって重視される指標となっています。
同時に、リソース不足や写真・動画制作スキル不足、Instagram特有のアルゴリズムに関する懸念も少なくなく見られます。
こうした要因を踏まえ、Instagram運用には明確な目標設定とリソースの確保が不可欠です。適切な知識をもとに運営を進めることで、ブランド訴求や顧客とのコミュニケーションの活性化、及び競合他社との差別化が可能となるでしょう。今後は独自の発信スタイルを確立し、成果を検証することで運営体制の一層の強化が期待されます。
調査概要
調査日:2025年1月28日
調査対象地域:全国
調査機関:Freeasy
調査方法:オンラインアンケート調査
調査人数:150名
調査対象:Instagram運用者
出典元:4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト
https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/
https://rank-quest.jp/column/column/instagramoperationagency/