オーダーメイドのビジネスウェアを提供する株式会社FABRIC TOKYO(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:森 雄一郎)は、世界的なセールのお祭り「ブラックフライデー」を前に、20代〜50代の男女を対象にブラックフライデーでの買い物経験などに関するインターネット調査を実施しました。
アメリカで発祥し、世界的なセールとして根付いているブラックフライデー。しかし、サステナビリティの観点から、大量生産・大量廃棄を促しているとして問題視する動きもあります。今回の調査を通し、アパレル業界の廃棄問題にも重なるブラックフライデーでの買い物の実態が浮かび上がりました。
FABRIC TOKYOでは、2018年からブラックフライデーの時期に合わせ独自のサステナブルなキャンペーン「WHITE FRIDAY」を実施しており、2022年も11月17日(木)からの開催を予定しています。オーダーメイドという服の買い方を通じ、大量生産、大量消費の負の循環の改善に微力ながら貢献することを目指します。

■「ブラックフライデーでの買い物と衣服の廃棄に関する調査」調査結果 サマリ
- 約70%の人が、ブラックフライデーで買ったものを使わなくなったことがある
- 使わなくなった商品は、「衣服」が最多である
- その衣服は、半数近くが「廃棄」されている
- オーダーメイドの衣服は、約90%の人が「既製品に比べて廃棄しづらい」と感じている
- オーダーメイドの衣服は、リサイクルやリユースしたいという意向が高い
■調査実施の背景
1960年代、アメリカでクリスマス商戦の皮切りとして始まったブラックフライデーは、世界的なセールの祭典として定着し、日本でもECショッピングモールや大手商業施設等で毎年セールが開催されています。
もともとは11月の第4木曜の翌日の金曜を指し、買い物客が殺到する様子やどんな店でも黒字になるようなイメージからその呼び名が生まれたブラックフライデーですが、近年では11月の上旬にはスタートし、年々セール期間が長くなる傾向にあります。
一方で、サステナビリティの観点から、ブラックフライデーは大量生産・大量消費、そして大量廃棄を招いているとして問題視する動きも強まっています。今年のブラックフライデーを前に、FABRIC TOKYOでは「ブラックフライデーでの買い物と、衣服の廃棄に関する調査」を実施しました。
■調査結果の分析

ブラックフライデーで買い物をしたものの、その商品をほとんど使わなくなった経験がある人は67.3%でした。

また、その商品は「衣服」が6割近くを占め、「家電」を押さえて1位という結果に。

普段より安いからと衝動的に買ってしまったものの、着る機会が無くなった、サイズが合わなくなった、という理由が見られました。もっとも多いのは「イメージと違ったから」が56.5%で、ECサイトで服を買う機会の増加にも関連していることが伺えます。

そして、着なくなった服は「フリマアプリに出品した」に次いで、半数近くが「廃棄した」と回答しています。セールで安いからと衝動的に購入したものの、結果的に捨てられるという循環が生まれてしまっているといえるのではないでしょうか。
また、今回は、ブラックフライデーで買い物をしたことがあり、なおかつ「オーダーメイドで衣類を作ったことがある」人を対象に調査を実施しています。オーダーメイドで仕立てた服についてはどう考えているのかも質問してみました。

オーダーメイドで衣服を作った理由は、「自分にぴったりのサイズにできるから」がおよそ7割で1位でした。

「オーダーメイドで作った衣類は、既製品に比べて捨てづらい」と答えた人は89.8%にのぼり、その理由は1位が「愛着が強いから」2位が「自分にぴったりのサイズだから」という結果に。

さらに、「もしオーダーメイドで作った衣類が、今後体型や好みの変化で着ることができなくなった時はどうすると思うか」との問いに対しては、「お直しやリメイクをしてまた着られるようにすると思う」「回収サービスなどを利用してリサイクルすると思う」と答えた人が「廃棄すると思う」を上回り、オーダーメイドの服はリサイクル・リユースの意向が高いといえることがわかりました。

アパレル産業の環境負荷は世界第二位と言われています(※環境省:サステナブル・ファッション)。売り上げのみを追求した大量消費は、資源の過剰消費、廃棄による環境汚染などの要因にもなりうるほか、商品の過剰包装や、輸送に伴うCO2の排出などにもつながります。
FABRIC TOKYOでは、過剰消費を促すブラックフライデーへのアンチテーゼとして、2018年から実施している独自のサステナブルなキャンペーン「WHITE FRIDAY」を今年も開催します。
期間中は、全国各地の生地問屋や工場で、様々な理由から価値があるにも関わらず眠っていた生地を使ったスーツなどのオーダーメイドのアイテムを、お客さまに販売します。
この機会を通じ、必要な分だけ作り、長く愛用できる「オーダーメイド」という服の買い方を体験いただき、少しでも廃棄される服を減らすことに貢献していければと考えています。
※環境省「サステナブル・ファッション」
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
- 調査概要
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査地域:全国
調査対象:20代〜50代の男女(1091サンプル)
調査日時:2022年10月31日(月)〜2022年11月2日(水)
調査企画:株式会社FABRIC TOKYO
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