株式会社FinT(本社:東京都目黒区、代表取締役:大槻祐依)は、インフルエンサー55名を対象に、PR案件に関するインフルエンサーの実態とSNSの活用状況をテーマとした自主調査を2022年9月15日-9月30日に実施いたしました。

商品の認知から購買までをSNS上で完結しやすくなってきている今、企業は商材のプロモーションをSNSで行う機会が多くなってきています。そこで、自社のアカウントだけでは足りず、各SNSでフォロワーを多く抱えるインフルエンサーの影響力を借りたプロモーション案件も増加しています。
そうした中で、実際にインフルエンサーの方々は、プロモーション案件に対してどのように感じているのか、はたまたトレンドをリードする立場としてどのように情報収集を行っているか、を株式会社FinT(https://fint.co.jp/)がフォロワー1万人以上のインフルエンサー55名を対象に調査しました。​

  • サマリ

●企業からのPR案件に対し、どういった依頼の仕方だとPRしやすいか?という問いに対して、「好きなブランドや商材」が84%で1位の結果となりました。

●毎月のPR案件の依頼に対し、どのくらい受託するか?という問いに対し、全体の35%が0〜2割の案件を受託すると回答。5割未満と回答する人が約80%の結果になりました。

●フォロワーを大事にするために心がけていることは?という問いに対し、「コメント、​​DMをできる限り返すこと」という回答が1位。

●普段、どのSNS媒体で最も情報収集しているか?という問いに対し、全体の5割が「Instagram」と回答。

●普段、商品購入時にどういった情報を判断軸にしているか?という問いに対し、全体の62%が「商品紹介の投稿(Instagram,Twitterなどの静止画)」という回答で1位に。
詳しくは下記にて各設問ごとに解説しております。

  • どういった依頼の仕方だとPRしやすいですか?(複数回答)

●8割以上が「好きなブランドや商材」と回答
自身のアカウントのコンテンツ傾向からズレが少ないことを希望している

インフルエンサー55名にPR案件を依頼時に「どういった依頼の仕方だとPRしやすいですか?」と質問したところ、46名(84%)が「好きなブランドや商材」と最も多い回答でした。
自由回答には「普段の投稿に近しい投稿を心がけている」「自身が欲しい!好き!と思っているものを中心にPRするようにしている」などと、普段の投稿とできるだけズレがないようにしたいとの意向があります。

こうした結果から、インフルエンサー自身を好きだから投稿を見ている、という多くのフォロワーたちを大事にする姿勢が伺えます。弊社でお取り組みさせていただく際にも、大前提インフルエンサーが創り上げている世界観や、投稿の傾向を踏まえた上でプロモーションをお願いしており、実際に普段から愛用している商材を扱ったプロモーションは、効果も大きく表れています。

  • 毎月のPR案件に対する受託割合は?

●PR案件の依頼全体に対して0~20%の受託が最も多かった。
約8割が、毎月のPR依頼に対して50%未満で受託すると回答

インフルエンサー55名に「毎月何件ほどPR案件の依頼が来ますか?」と「左記の内、何件ほど実際にPRしていますか?」という解答から、実際に引き受けている案件の割合を算出したところ、0~20%の受託が35%と最も多く、中には案件を受託しないという回答の方も。

自由回答には「PRをしすぎないようにしている」「PR投稿ばかりにならず、日頃から有益な情報提供するようにしている」などと、フォロワーに寄り添う姿勢が感じられます。SNSネイティブなインフルエンサーたちは、PR案件に対してのフォロワーからの反応にも大変敏感であるため、インフルエンサー独自の感覚で各PR案件を見定める力を有しているようにも感じます。

  • フォロワーを大事にするために気をつけていることは?(自由回答)

●DMやコメントを丁寧に返信することがダントツ

インフルエンサー55名に「フォロワーを大事にするために気をつけていることは?」という質問に対し自由回答で訊いたところ、全体の約3割が「コメント、DMはできる限りお返しする」と回答(一部抜粋)。他にも、「参加型ストーリーの活用」という回答もあり、フォロワーとの相互でのコミュニケーションを図るよう心がけているインフルエンサーが多いようです。

また、PR案件に対して嫌悪感を抱くフォロワーも少なくないことから、約2割の方が「PR投稿になりすぎないこと」や「嘘を言わない。体験談を言う。」などと、フォロワーからの信頼に配慮しているインフルエンサーも多くいます。

最近では、ライブ配信での相互コミュニケーションや、ストーリーを用いた質問募集など、能動的な発信ではなく双方向的なコミュニケーションを行うことで、コミュニティを育む傾向が非常に強く感じます。

  • 普段、どの媒体で最も情報収集していますか?(単一回答)

●Instagramが全体の約5割で最も回答が多い

インフルエンサー55名に「普段、どの媒体で最も情報収集していますか?」という質問に対して、30名(55%)が「Instagram」と回答。
自由回答の理由の中には、「発見タブやハッシュタグ検索で探しやすいため」「写真も動画も自分の好きな関連の投稿が見やすいため」と、情報やトレンドをいち早く入手するインフルエンサーならではの、“能動的な”情報収集が多いことがわかりました。

  • 普段、商品購入時にどういった情報を判断軸にしていますか?(複数回答)

●商品紹介の投稿(Instagram,Twitterなどの静止画)が最も多い回答に

インフルエンサー55名に「普段、商品購入時にどういった情報を判断軸にしていますか?」という回答に対し、34名(62%)が「商品紹介の投稿(Instagram,Twitterなどの静止画)」と回答しました。

前述の“情報収集が最も多いSNS媒体”にInstagramが選ばれているように、能動的に情報収集できること、好きなものや自身に関連した投稿が見やすいこと、などの理由から、商品購入時の判断軸になりやすいと考えられます。
また、テキストが合わさることで情報量も豊富であることも理由として挙げられており、情報を正確かつ丁寧に伝えたいという、インフルエンサーが多く伺えます。

  • まとめ

今やSNS上でのプロモーションが多くある中でも、やはりインフルエンサーの方々自身がまずは素直に楽しめるということ、それ故にフォロワーとの信頼関係を築き続けられる、といった傾向を強く伺えました。そのため、プロモーションをインフルエンサーに依頼する際には、その商材がインフルエンサーの表現する世界観にマッチしているか、普段から馴染みがあるか、などの判断は欠かせません。
また、丁寧かつ正確に情報を届けたいというインフルエンサー達が大切にしているスタンスを踏まえると、プロモーションを実施する際には、企業側が訴求したい点を伝えるだけでなく、可能な限り多くの情報を提供し、インフルエンサーの判断軸を増やすことも重要です。

  • 調査概要

調査時期:2022年9月15日〜9月30日
調査対象:1万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサー55名
調査方法:Webアンケート

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