年末年始の帰省土産に関する調査:21.1%が帰省予定、重視されるのは「日持ちのしやすさ」と「価格帯」

株式会社クロス・マーケティングは、全国の20歳~69歳の男女を対象に「帰省土産に関する調査(2025年)」を実施しています。慌ただしい年末を迎え、最大9連休となる年末年始の休暇を心待ちにしている方も多いことでしょう。この調査では、「今年の年末年始の帰省予定」「帰省時の手土産にかける予算」「手土産を選ぶ際に重視する要素」「手土産で悩んでいること」「年末年始に帰省しない理由」について聴取した結果がまとめられています。

調査結果

年末年始の帰省予定

「今年の年末年始に帰省する予定がある」と回答した人は21.1%となっています。一方で、半数以上の回答者が「実家住まい、もしくは実家近隣に住んでいるため帰省する必要がない」と回答しているようです。

帰省時の手土産予算

帰省時の手土産予算については、「昨年並みの予定」と回答した人が75.9%と圧倒的多数を占めています。手土産の出費で大きな変化を予定している人は少数派ですが、予算を減らす予定の人よりも増やす予定の人がやや多い結果となっています。

帰省時の手土産予算グラフ

手土産選びで重視する要素

帰省時の手土産を選ぶ際に最も重視される要素は「日持ちがして保存がしやすいこと」(27.8%)で、「価格帯」(24.4%)を上回りトップとなっています。3番目以降は「相手の好きなもの」「自分でも食べてみたいと思っていたもの」が続いています。長期の滞在や移動距離を考慮すると、日持ちのする商品が重宝されることがわかります。

手土産選びで重視する要素グラフ

帰省時の手土産の悩み

帰省時の手土産について人々が抱える悩みとしては、「何を買えばよいか分からない、思い浮かばない」「毎年同じ商品は渡せないため、新しいものを探すのが面倒」「手土産が荷物になり、移動中に持ち運ぶのが大変」「おいしさと値段のどちらをとるか板挟みになる」「相手の好みがわからず、本当に喜ばれているか不安になる」といった項目が上位にランクインしています。特に、毎年の帰省で新しい手土産を探す負担や、移動時の持ち運びの大変さが課題となっているようです。

帰省時の手土産の悩みグラフ

帰省しない理由

今年の年末年始に帰省しない理由としては、「自宅でゆっくり過ごしたいから」が31.1%と最も高く、休息を優先させたい意向が強いことが明らかになっています。近年のライフスタイルの変化や働き方の多様化により、長期休暇を自宅でリラックスして過ごしたいという傾向が強まっているのかもしれません。

帰省しない理由グラフ

調査項目

本調査では以下の項目について調査が行われています。

  • 属性設問
  • 今年(2025年)の年末年始に帰省予定
  • 例年と比較した今年の手土産平均予算の変化
  • 帰省時の手土産を選ぶ際に重視する要素
  • 帰省時の手土産で悩んでいること
  • 今年(2025年)の年末年始に帰省しない理由

調査概要

調査手法 :インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
調査地域 :全国47都道府県
調査対象 :20~69歳の男女
調査期間 :2025年12月12日(金)~12月14日(日)
有効回答数:本調査1,100サンプル

※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります

手土産選びのポイント

この調査結果から、帰省土産を選ぶ際には「日持ちのしやすさ」と「価格帯」が特に重要視されていることがわかります。また、相手の好みに合わせることや自分も興味があるものを選ぶという傾向も見られます。

手土産選びに悩んでいる方は多く、特に「何を買えばよいか分からない」「毎年同じものは渡せない」といった悩みが上位に挙がっています。長距離移動の場合は、持ち運びの負担も大きな課題となっているようです。

年末年始の帰省をする方は全体の約2割ですが、その多くは昨年と同程度の予算で手土産を用意する予定であり、経済状況や価値観に大きな変化はないことがうかがえます。一方で、帰省しない理由として最も多かったのは「自宅でゆっくり過ごしたい」というもので、休息を重視する傾向が強まっていることが示されています。

年末年始の手土産事情の変化

この調査結果からは、年末年始の帰省や手土産に関する人々の意識や行動の一端が見えてきます。手土産選びでは実用性(日持ちのしやすさ)と経済性(価格帯)のバランスが重視される傾向にあり、特に長期の滞在や移動距離が長い場合には、これらの要素がより重要になると考えられます。

また、年々新しい手土産を探す負担感や、持ち運びの不便さも課題として浮き彫りになっています。オンラインショッピングの普及や宅配サービスの拡充など、購入方法や配送手段の多様化が進む中で、これらの課題を解決する新たな手土産の選び方や渡し方も登場してくるかもしれません。

帰省しない理由として「自宅でゆっくり過ごしたい」が多く挙げられている点も興味深く、年末年始の過ごし方や価値観の多様化が進んでいることがうかがえます。コロナ禍以降の生活様式の変化や、働き方改革による休暇の取り方の変化なども影響している可能性があります。

今後も社会環境やライフスタイルの変化に伴い、帰省土産に関する意識や行動も変化していくことが予想されます。企業や店舗側も、こうした消費者ニーズの変化を捉え、日持ちがよく持ち運びやすい商品開発や、オンライン注文と現地受け取りなどのサービス展開が求められるでしょう。

会社概要

会社名 :株式会社クロス・マーケティング
所在地 :東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F
設 立 :2003年4月1日
代表者 :代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹
事業内容:マーケティングリサーチ事業、マーケティング・リサーチに関わるコンサルテーション

出典元: 株式会社クロス・マーケティング プレスリリース

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