
マカフィー株式会社(本社:東京都千代田区)が、「2025年ホリデーショッピング詐欺に関する調査」の結果を発表したことが分かりました。この調査は、日本を含む世界7か国の18歳以上の8,600人を対象に実施され、ホリデーシーズンにおける詐欺やテクノロジーが消費者に与える影響を明らかにしています。
日本での調査結果によると、72%の回答者が今年のホリデーシーズンにオンラインで買い物をする予定であることが判明しました。また、オンラインショッピングのリスクについては広く認識されており、77%が安全対策を講じる予定であると回答しています。特に注目すべき点として、AI技術を活用した詐欺への懸念が高まっており、57%が昨年よりも不安を感じていることが報告されています。
この記事の目次
主な調査結果
マカフィーの調査で明らかになった主な結果は以下の通りです。
オンラインショッピングは依然として人気
オンラインショッピングを利用する理由として、44%が「送料無料や迅速な配送」を挙げ、41%が「割引率の高さ」を理由としていることがわかりました。
オンラインショッピングは人気な一方、約5人に1人は詐欺を恐れてホリデーシーズンの買い物を中止
調査結果によると、回答者の約半数が「信頼できる情報源」を購入のきっかけとして重視していることが明らかになっています。
ショッピング関連の詐欺メッセージも拡大
57%の回答者が「怪しい、または詐欺と思われるショッピング関連メッセージを受け取った」と報告しています。
AIを利用した詐欺への懸念が増加、約4人に1人が芸能人が薦めているように装った偽ホリデーセール詐欺に遭遇
57%の回答者が「昨年よりAI詐欺への懸念が高まった」と回答しており、AI技術の進化に伴うリスクへの警戒感が強まっていることが示されています。
オンラインショッピングは依然として人気
調査によると、日本人の72%が今年のホリデーシーズンにオンラインで買い物をする予定であることがわかりました。利用する予定のサイトとしては、Amazonが58%で最も高い人気を誇り、次いで楽天(30%)、Yahoo!ショッピング(29%)となっています。
オンラインショッピングを利用する主な理由としては、「送料無料・迅速な配送」(44%)、「割引率がよい」(41%)、「店舗より簡単・早い」(40%)が挙げられており、利便性と経済性が重視されていることが明らかになりました。
オンラインショッピングは人気な一方、約5人に1人は詐欺を恐れてホリデーシーズンの買い物を中止
今回の調査結果から、オンラインでの購入を検討する際に「信頼」が重要なポイントであることが明らかになっています。購入を決定する際に最も多く挙げられた要因は、「信頼できるブランドからのメール」(49%)や「信頼できる情報源の記事」(38%)であり、これらは「送料無料や特別配送特典」(35%)や「値下げ通知」(25%)よりも重視される結果となりました。
少数派ではあるものの、日本人の11%は「詐欺や不正に関する懸念から、今年はオンラインショッピングを減らす予定」と回答しており、7%は「金融・個人データの安全性」を懸念していることがわかりました。
このような警戒心は、77%が「ホリデーシーズン中のオンラインショッピングで安全を確保するために具体的な対策を取る予定」と回答していることからも明確です。具体的な対策としては、「不明なリンクは絶対にクリックしない」(40%)、「信頼できるサイトのみを利用する」(34%)、「不明な送信者からの情報は無視する」(32%)という回答が多く見られました。
さらに注目すべきは、約5人に1人(18%)が「詐欺を恐れてホリデーシーズンの買い物をすでに中止した」と回答している点です。この傾向は特に高齢層で強く現れており、55~64歳では23%、65~74歳では20%が購入を控えていることが明らかになりました。
多くの回答者はホリデーシーズンに関連した詐欺を認識していたり、警戒心を抱いていたりする一方で、詐欺を見抜く自信がある人は39%にとどまっています。ただし、年齢層によって差が見られ、18~24歳では46%が「自信がある」と回答しているのに対し、65~74歳では31%にとどまるという結果になっています。
ショッピング関連の詐欺メッセージも拡大
消費者の警戒心には根拠があり、調査によると57%が「ショッピング関連の怪しい、または詐欺と思われるメッセージを受け取った」と回答しています。
- 全体の47%が「ギフトや賞品のオファーを見たことがある」と回答しており、特に65~74歳は、このようなオファーへの接触率が最も高く、54%が「見たことがある」ことが明らかになりました。
- 全体の43%が「配達遅延を装ったリンクをクリックさせる誘導を見たことがある」と回答しており、55~64歳および65~74歳の回答者で接触率が最も高く、いずれも51%が「見たことがある」ことがわかりました。
- 全体の25%が「アプリのダウンロードやアカウント情報更新を促すメッセージを見たことがある」と回答しています。
AIを利用した詐欺への懸念が増加、約4人に1人が芸能人が薦めているように装った偽ホリデーセール詐欺に遭遇
AI技術の進化に伴い、ホリデーシーズンにおけるAIが生成した詐欺への懸念も高まっています。調査によると、57%が「昨年よりAI詐欺への懸念が増加」と回答する一方、わずか6%が「懸念はない」と回答しました。
また、約4人に1人(23%)が「芸能人が薦めているように装った偽ホリデーセール詐欺」に遭遇しており、遭遇した人のうち、19%が金銭を失い、さらに37%は「知人が被害に遭った」と回答しています。このような金銭的被害を受けた方の平均損失額は、13万円に上ることが判明しました。
より安全なホリデーシーズンのためのアドバイス
マカフィーでは、今年のホリデーシーズンにより安全にお買い物をするために以下を推奨しています。
- 情報源に直接アクセスする:ソーシャルメディアでオファーを見かけた場合は、投稿のリンクをクリックせず、自分で販売業者のURLを入力してください。詐欺広告は、よく似た偽のドメインに誘導することがあります。
- クリックする前に一呼吸置く:メールやDMを確認する時間を取りましょう。送信者のアドレスを確認し、スペルミスがないかチェックし、リンクにカーソルを合わせて遷移先をプレビューしてください。
- ソフトウェアを最新に保つ:多くの詐欺は古いブラウザやアプリの脆弱性を悪用します。定期的なアップデートで、犯罪者が利用する前に脆弱性を修正できます。
- ショッピング中は公共Wi-Fiを避ける:公共ネットワークはハッカーに監視されやすい環境です。安全なネットワークやモバイル接続を使用してください。マカフィーによると、同社のVPNを利用すれば閲覧やショッピング中も保護されるとのことです。
- ギフトカードでの支払いは絶対にしない:正規の企業や事業者が、ギフトカードでの支払いや購入確認を求めることはありません。
- 暗号資産での支払い要求に注意する:正規の企業が暗号資産や特定の暗号資産での支払いを強制することはありません。
- 総合的なオンライン保護に投資する: マカフィーによると、マカフィー® リブセーフや、マカフィー® トータルプロテクション、McAfee+ などの製品は、個人情報、プライバシー、デバイスを最大限に保護できるとのことです。これらは不審なリンクやサイト(最新の芸能ニュースをうたうものも含む)を検知・防御し、より安心してオンラインを利用できるようにするとされています。
マカフィー株式会社代表取締役社長からのコメント
マカフィー株式会社 代表取締役社長 栗山 憲子氏は次のようにコメントしています。
「ホリデーシーズンや新年セールは、自分へのご褒美や大切な方へのギフトを購入するのに最適な時期です。しかし、この時期は詐欺師たちにとっても活動が活発化するタイミングでもあります。楽しいひとときを守るためには、慎重な行動が欠かせません。信頼できるウェブサイトでのみ購入すること、ギフトカードや暗号資産といった通常とは異なる支払い方法には注意を払うことなど、個人でできる対策があります。さらに、オンラインショッピングをより安全に楽しむためには、マカフィー® リブセーフ、マカフィー® トータルプロテクション、McAfee+といったツールを活用することをお勧めします。これらのセキュリティツールを使用することで、リスクを最小限に抑え、安心してショッピングをお楽しみいただけます。」
調査方法
この調査は2025年8月に、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、インドの18歳以上の8,600人を対象に実施されました。調査内容はホリデーシーズンのショッピング習慣と詐欺への影響に関するものです。
マカフィーについて
マカフィーは、消費者と中小企業向けのオンライン保護のグローバル・リーダーです。デバイスだけでなく人を保護することにも重点を置くマカフィーの消費者および中小企業向けのソリューションは、常時オンラインの世界におけるユーザーのニーズに適応し、適切なタイミングとセキュリティで家族、地域社会、ビジネスを保護する、総合的で直感的なソリューションを通じて、ユーザーが安全に生活できるよう支援しています。
出典元: マカフィー株式会社 プレスリリース












