【調査結果】6割近くが定額制サブスクを利用、主流は動画・音楽配信 - LINEリサーチ最新調査

国内最大級の700万人以上のアクティブな調査パネルを基盤としたスマートフォン専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」(運営元:LINEヤフー株式会社)が、全国15~69歳の男女を対象に、定額制サブスクリプションサービスの利用状況や利用ジャンル、毎月の支払金額に関する調査を実施し、その結果が公開されました。

調査サマリー

定額制サブスクの利用状況

調査によると、全体の6割弱が定額制サブスクリプションサービスを利用していることが明らかになりました。特に動画配信や音楽配信などのエンターテイメント系が主流となっており、年代別では20~30代の利用率が特に高い結果となっています。

定額制サブスクに支払う1か月の合計金額

月額の支払金額については、全体の6割台半ばが「3,000円未満」と回答しています。一方で40代以上では「5,000円以上」の支払いをしている層が約2割と、他の年代と比べて高い傾向が見られました。

定額制サブスクの利用状況

定額制サブスクの利用状況グラフ

自分でお金を払って「定額制サブスクリプションサービス(以下、定額制サブスク)」を利用しているかどうかについての調査では、「定額制サブスクを利用していない」と回答した人は全体で4割強となっています。つまり、6割弱の人が何らかの定額制サブスクを利用していることになります。

利用しているジャンルについては、全体の1位は「動画配信」で3割強、2位は「音楽配信」で2割強という結果で、エンターテイメント系のジャンルが上位を占めていることがわかります。

年代別に見ると、「定額制サブスクを利用していない」割合は50~60代で5割台と高くなっています。逆に言えば、若年層ほど定額制サブスクの利用率が高い傾向にあるということです。

利用しているジャンルでは、すべての年代で「動画配信」「音楽配信」がトップ2を占めており、特に20~30代では「動画配信」の利用率が4割台半ばと非常に高くなっています。これらのサービスは幅広い年代で利用されていることがデータから読み取れます。

また「クラウドストレージ」もすべての年代でランクインしており、特に20~30代では1割強とやや高い割合を示しています。デジタルコンテンツの保存・管理ニーズが若年層で高いことが推察されます。

10~40代では「ゲーム」が3位にランクインしており、女性よりも男性の方が利用率が高く、特に10~30代の男性では1割台後半から約2割と高い利用率を示しています。

学生層が多い10代では、「学習・教育」が4位に入っています。一方、20代以上では「ジム、フィットネス、ヨガ」などの健康・運動関連サービスも5位以内にランクインしています。

全体的にみると、動画や音楽を中心とした定額制サブスクの利用率は20~30代で最も高く、若年層がサブスクリプションサービスを積極的に活用している様子がうかがえます。

定額制サブスクに支払う1か月の合計金額

定額制サブスクに支払う1か月の合計金額グラフ

自分でお金を払って定額制サブスクを利用している人に対して、毎月の支払金額(複数サービスを利用している場合は合計額)を調査しています。

全体では、「500円~1,000円未満」と「1,000円~2,000円未満」がそれぞれ2割強と高い割合を示しています。「500円未満」「500円~1,000円未満」「1,000円~2,000円未満」「2,000円~3,000円未満」を合わせた【3,000円未満】の割合は全体で6割台半ばと高く、「3,000円~5,000円未満」「5,000円以上」を合わせた【3,000円以上】は約3割という結果になりました。

これらの数字から、全体的には3,000円未満の比較的リーズナブルな価格帯での利用が主流であることがわかります。

年代別に分析すると、どの年代でも「500円~1,000円未満」「1,000円~2,000円未満」が2割前後となっており、この価格帯が幅広い年齢層で受け入れられていることが見て取れます。

また、【3,000円未満】の割合は、10代と30代で他の年代と比較して高い傾向にあります。特に10代では「500円未満」の割合が他の年代よりもやや高くなっています。これは、可処分所得が比較的少ない学生層が多い10代の経済状況を反映していると考えられます。

一方で興味深いのは、40代以上では「5,000円以上」の高額支払層が約2割存在し、他の年代と比べて高い割合となっていることです。これは、経済的余裕がある中高年層が複数のサービスを利用している、あるいは家族全体で利用するサービスの支払いを一人が担っている可能性を示唆しています。

調査について

今回の調査はLINEユーザーを対象としたスマートフォンWeb調査として実施されました。

調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:2025年10月1日~2025年10月3日
有効回収数:3,148サンプル

なお、性別年代構成比を市場に合わせてウェイトバックを行っています。また、表やグラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります。

「LINEリサーチ」について

「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的とした、スマートフォン時代のリサーチプラットフォームです。700万人以上のアクティブモニターのうち10〜29歳が約半数を占めており(2025年10月時点)、学生や若年向けの出現率の低い調査も実施可能となっています。

従来型の調査パネルと異なる特徴として、リサーチへの興味度が薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的な意見を収集できる点が挙げられます。また、LINEのプッシュ通知で配信するため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすいだけでなく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計を行っていることで、効果的な調査実施が可能となっています。

出典元: LINEヤフー株式会社 プレスリリース

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