
LINEヤフー株式会社が運営する「LINEリサーチ」は、全国15~24歳の若年層を対象に四半期ごとに実施している流行調査の最新結果(2025年9月)を発表しました。同社が保有する700万人以上のアクティブな調査パネルを基盤としたスマートフォン専用のリサーチプラットフォームを活用した調査結果によると、「鬼滅の刃」が3度目の1位、中国発キャラクター「ラブブ」が初登場で2位となったことがわかりました。
9月期総合TOP10の結果
2025年9月期の流行調査では、TOP3の顔ぶれが前回から入れ替わる結果となりました。1位には「鬼滅の刃」が輝き、2020年12月期、2021年12月期に続き、今回で3度目のトップとなっています。
2位には初登場となる「ラブブ(LABUBU)」がランクインしています。これは中国のトイブランド、POP MARTが展開するキャラクターで、若年層の間で急速に人気を集めていることが明らかになりました。
3位には恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました」(通称「今日好き」)が入り、前回6月期より順位を上げる結果となっています。
また、6位にランクインした「ナルトダンス(動画)」は前回から大きく順位を上昇しました。もともとは中国で若者がアニメ『NARUTO-ナルト-』のコスプレをして披露した高速ダンスが話題となり、日本ではそのダンスをもとにアレンジされた"今これダンス"が広まっているとのことです。
9位、10位には「Snow Man」と「HANA」が前回より順位を上げてTOP10入りを果たしています。

9月期総合11位~30位の結果
11位から30位のランキングでは、特に映画関連の話題が多く見られました。注目すべきは以下の3作品です。
12位には6月に公開された「国宝(映画)」が初登場しています。公開後から口コミで人気が広がり、若年層の心をつかんでいることが調査からわかります。
26位には、総合1位の「鬼滅の刃」の最新映画「劇場版 鬼滅の刃 無限城編」が初登場でランクインしています。アニメ本編の人気とともに、劇場版も大きな注目を集めているようです。
27位には脱出系ホラーゲーム「8番出口」が初登場しています。これも若年層の間で話題となっていることがうかがえます。
また、ガールズグループの人気も継続しており、14位に「CUTIE STREET」、16位に「FRUITS ZIPPER」、そして前回の186位から大幅に順位を上げた「iLiFE」が17位に入っています。
19位には、初登場となる「BOYS II PLANET」(通称:ボイプラ2)がランクインしています。これは韓国のグローバルボーイズグループオーディション番組で、若年層の間で高い関心を集めていることが示されました。

9月期男女年齢別TOP10の傾向
男女別・年齢別の結果を見ると、総合1位の「鬼滅の刃」はすべての性別・年齢層でも1位となっており、幅広い層で絶大な人気を誇っていることがわかります。
総合2位の「ラブブ(LABUBU)」は特に女性での人気が高く、女性のすべての年齢層(15~18歳、19~22歳、23~24歳)で3位以内に入る結果となっています。
総合3位の「今日、好きになりました」は女性15~18歳で2位、男性15~18歳でも7位と、高校生を中心に高い注目を集めていることが明らかになりました。
「ナルトダンス(動画)」は特に10代の男性を中心に流行しており、男性15~18歳では3位、男性19~22歳では7位、女性15~18歳でも9位とTOP10入りを果たしています。
一方、「ちいかわ」は女性19~22歳、女性23~24歳でともに3位と、女性層での根強い人気が続いていることがわかります。
また、男性では例年通りゲームの人気が高く、男性15~18歳では「Brawl Stars(ブロスタ)」、男性19~22歳と男性23~24歳では「Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」がそれぞれ3位以内にランクインする結果となっています。

若年層の流行動向まとめ
今回の若年層調査では「鬼滅の刃」が1位、初登場の「ラブブ(LABUBU)」が2位など、上位ランキングに変化が見られました。また、映画関連の話題も多く、若年層の娯楽消費の傾向が表れています。
「鬼滅の刃」は長期にわたり人気を維持し、アニメだけでなく映画も含めた展開で若年層の支持を集め続けています。また、中国発のキャラクター「ラブブ」の急上昇は、国境を越えたコンテンツの流通がさらに加速していることを示しています。
男女での傾向の違いも明確で、女性ではキャラクター人気、男性ではゲームへの関心が高い傾向が続いています。また、年齢層によって関心のあるコンテンツに違いが見られるものの、「鬼滅の刃」のように幅広い層に支持されるコンテンツも存在しています。
調査概要
今回の調査は、2025年9月1日~9月3日の期間に日本全国の15歳~24歳の男女を対象に実施され、有効回収数は4,745サンプルとなっています。調査方法はLINEユーザーを対象としたスマートフォンWeb調査で、回収比率は男性15-18歳:19-22歳:23-24歳:女性15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1となっています。
調査では「最近流行っているコト・モノ・ヒト」について自由記述形式で回答を求め、それをコーディングしてランキング化しているとのことです。
LINEリサーチについて
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的とした、スマートフォン時代のリサーチプラットフォームです。700万人以上のアクティブモニターのうち10〜29歳が約半数を占めており、学生や若年向けの出現率の低い調査も実施可能な点が特徴となっています。
従来型の調査パネルと異なり、リサーチへの興味が薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的な意見を収集できるというメリットがあります。また、LINEのプッシュ通知で配信されるため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計により、効果的な調査を実施することが可能です。
LINEリサーチでは、今回のような四半期に1回の流行調査結果や、過去に実施した調査の無料レポートも提供しているとのことです。
出典元: LINEヤフー株式会社 プレスリリース












