
株式会社KASHIKA(本社:東京都大田区、代表取締役:小澤 健太)が提供するEC事業者向けSNS分析ツール「セカンドバズ for EC」に、TikTokやYouTube Shortsで現在売れている商材トレンドを可視化する新機能「商材トレンド機能」が登場しました。2025年9月26日にリリースされたこの機能により、EC事業者はデータに基づいた正確なトレンド把握が可能となり、商品企画やマーケティング戦略の精度を飛躍的に向上させることができます。
この記事の目次
開発の背景:なぜ、多くのEC事業者はSNSトレンドを掴みきれないのか
近年のSNSコマースの市場拡大に伴い、消費者の購買行動は大きく変化しています。特にTikTokやYouTube Shortsといったショート動画プラットフォームは、新たなトレンドが生まれる震源地となり、一夜にして爆発的なヒット商品が生まれることも珍しくありません。
多くのEC事業者がこの潮流を捉えようとSNSマーケティングに注力する一方で、下記のような深刻な課題を抱えているとのことです。
「何が流行っているのかわからない」
トレンドの移り変わりが速すぎて、自社でリサーチする頃には既にブームが過ぎ去っているという状況に直面しています。
「商品企画が当たらない」
勘や経験に頼った商品開発が多く、SNSで話題になるようなヒット商品を生み出せないという課題があります。
「SNS広告の費用対効果が悪い」
どんなクリエイティブやキャンペーンが消費者に響くのか見当がつかず、広告費だけが嵩んでしまうケースが少なくありません。
「競合の動向が追えない」
他社がどのような商品を、どのSNSで、どのようにプロモーションして成功しているのか、断片的な情報しか得られないことが多いようです。
これらの課題は、SNS上の膨大かつ玉石混交の情報の中から、「売上に繋がる本質的なトレンド」を見つけ出すことの難しさに起因しています。株式会社KASHIKAは、この課題をテクノロジーで解決し、すべてのEC事業者がデータドリブンな意思決定を行える世界を目指すべく、「商材トレンド機能」の開発に至ったとのことです。
新機能「商材トレンド機能」の概要
「商材トレンド機能」は、TikTok、YouTube、YouTube Shortsを横断し、現在再生数や投稿数が急増している"旬の商材"をランキング形式でリアルタイムに把握できる機能です。

主な特徴は以下の通りです。
プラットフォーム横断分析
TikTokやYouTubeなど、媒体ごとに今どんな商材がトレンドになっているかを瞬時に把握することができます。複数のプラットフォームを一元管理することで、総合的なトレンド分析が可能になります。
多角的な指標
再生回数や「いいね」数だけでなく、「投稿増加数」といった指標で、これから本格的に流行する可能性を秘めた"トレンドの芽"を発見できます。数値データに基づいた客観的な分析により、感覚に頼らない意思決定をサポートします。
時系列トレンドグラフ
各商材の勢いをグラフで直感的に理解し、トレンドの持続性や周期性を分析できます。過去の推移から今後の動向を予測する材料としても活用できるとのことです。

商材トレンド機能がもたらす3つの革新的なメリット
本機能は、EC事業者の「見る・分析する」という業務を効率化するだけでなく、具体的なアクションに繋がるインサイトを提供するとされています。
1.【データに基づく商品企画】"売れるべくして売れる"ヒット商品の開発を実現
これまで担当者のセンスや経験則に依存しがちだった商品企画・開発プロセスを、データが強力にサポートします。例えば、「コスメ」カテゴリで急上昇している「レチノール配合美容液」のトレンドを発見した場合、その人気の背景にあるUGC(ユーザー生成コンテンツ)を分析することで、「どのような訴求が消費者に響いているのか」「どんな肌悩みに応えているのか」まで深く理解できます。このインサイトを基に、自社製品の開発や既存商品の訴求方法の改善に繋げることが可能です。
商品企画会議においても、「私はこう思う」という主観的な意見ではなく、「データ上では〇〇が注目されている」という客観的な事実に基づく議論ができるようになります。これにより意思決定のスピードと精度が向上し、時流に乗った商品開発が可能になるとのことです。
2.【費用対効果の最大化】SNS広告・キャンペーンの成功確率を飛躍的に向上
急上昇しているトレンドは、消費者の関心が最も高まっている証拠です。例えば、チュッパチャプスのグミが「ASMR動画」という文脈で流行していることが分かれば、同様の切り口でUGC創出を狙ったキャンペーンを企画したり、インフルエンサーに的確なディレクションで投稿を依頼したりできます。トレンドの波に乗ることで、広告のクリック率やエンゲージメント率を高め、結果として広告費の費用対効果を最大化できるとしています。
また、トレンドの初期段階で参入することで、競合が本格参入する前に市場シェアを確保することも可能になります。トレンドの発見が早ければ早いほど、広告費の効率は向上し、同じ予算でも高いROIを実現できるようになるとのことです。
3.【競合・市場の先読み】"一歩先を行く"戦略立案を可能に
ランキングデータを定点観測することで、競合他社が次にどの商品を仕掛けてくるのか、市場全体がどちらの方向に向かっているのかをいち早く察知できます。他社の成功事例を分析して自社戦略に取り入れるだけでなく、まだ競合が気づいていないニッチなトレンドを発見し、市場をリードする新商品を投入するといった、先手必勝の戦略立案が可能になるとしています。
さらに、過去のトレンドデータを蓄積・分析することで、「特定の季節に繰り返し人気が出る商材」や「特定のイベントに連動して需要が高まる商材」など、周期性のあるトレンドを予測することも可能になります。これにより、在庫計画や販売戦略の最適化にも貢献するとのことです。
今後の展望
同社によれば、今後は分析対象プラットフォームにInstagramリールを追加するほか、AIを活用したトレンド予測機能や、発見したトレンドと自社ECの売上データを連携させる機能などの開発を予定しているとのことです。株式会社KASHIKAは、今後もEC事業者の頼れるパートナーとして、データとテクノロジーの力でビジネスの成長を支援していくとしています。
データドリブンなマーケティング環境の整備がますます重要となる中、「セカンドバズ for EC」は単なる分析ツールを超えて、EC事業者の意思決定を支える基盤として進化を続けています。今回リリースされた「商材トレンド機能」は、その重要なステップとなる機能と言えるでしょう。
株式会社KASHIKAについて

会社情報
会社名 :株式会社KASHIKA(株式会社カシカ)
代表者 :代表取締役 小澤 健太(おざわ けんた)
所在地 :東京都大田区山王2-5-6 Sanno Bridge B1-00
事業内容:AI駆動型マーケティング・セールスツールの開発、SNSマーケティング支援
出典元:株式会社KASHIKA プレスリリース