
株式会社ギフトモールが運営する「ギフトモール オンラインギフト総研」は、近年増加している「ソーシャルギフト」の動向について、ソーシャルギフト利用経験者に特化した実態調査を初めて実施したことを発表しました。調査は全国の15歳~59歳の男女、合計2,250人(2024年7月からの1年間にギフト購入経験があり、ソーシャルギフトを贈った・受け取った経験がある人)を対象に行われたとのことです。この結果は、全16回にわたって順次発表されるレポートの第3回目となります。また今回は昨年2024年6月に実施された調査(対象:全国の15歳~59歳の男女、合計2,250人、2023年7月からの1年間にギフト購入経験がある人)と比較分析した結果も合わせて報告されています。
この記事の目次
調査結果概要
調査の結果、ソーシャルギフトで贈ったことがあるアイテムの首位は「電子チケット」が86.6%となっており、ソーシャルギフト以外も含めた従来型のギフト(以下「従来ギフト」)全体での利用率8.4%と比較して約10倍の開きがあることが明らかになりました。一方で、従来ギフトの定番である「グルメ・スイーツ」は、ギフト全体では47.2%で1位の利用率となっていますが、ソーシャルギフトでは36.4%の2位に留まり、電子チケットとの間に50%以上の大きな差が開いています。
ギフトモール オンラインギフト総研の小川安英所長は「電子チケットの高い利用率はソーシャルギフトと電子チケットの相性が非常によいことを示しています。ただし、従来ギフトの定番であるグルメ・スイーツの利用経験も相応に高まってきている点を踏まえると、今後、現物のギフトや体験ギフトなどの利用も伸びていくと予想されます。現時点では『ソーシャルギフトと言えば電子チケット』といえる利用経験結果となっていますが、今後ソーシャルギフト全体の利用者の増加に伴い、さらに多様化が進むと考えられます」と分析しています。
※この調査における「電子チケット」とは、店舗で使える電子チケット(例:カフェのドリンクチケット、コンビニエンスストアの1,000円チケットなど)とWEBサイトで使える電子チケット(例:ECサイトのギフト券など)を指しています。

ギフトモール オンラインギフト総研 所長 小川安英
1998年リクルート(現リクルートHD)入社。人材、旅行、金融にまたがる幅広い領域に従事したのち、ギフト領域におけるイノベーションを目指し、2020年7月ギフトモールに参画。10兆円の規模を持つギフト市場の中でも特にオンラインギフトの可能性に着目し、利用率の推移や市場動向を分析。総研立ち上げ以降、様々な調査を定期的に実施・発表し、数々のセミナーへの登壇、テレビや新聞、雑誌などメディアへの出演実績を重ねながら、次世代ギフトの形を精力的に探求。
詳細調査結果
1. 商品カテゴリ別利用率 - 電子チケットがソーシャルギフトを席巻
ソーシャルギフトと従来ギフト全体の商品カテゴリ別利用率比較

ソーシャルギフトで贈ったことのあるギフトアイテムは、1位の電子チケット(カフェドリンク等)が86.6%と圧倒的です。従来ギフトでの利用率8.4%と比べ、約10倍の差があります。2位はグルメ・スイーツ(36.4%)で、従来ギフトでは47.2%で1位だったことから、商品選択パターンの違いが明確に表れています。
電子チケットの高い利用率の背景には、以下のような特徴があるとされています:
- 実用性:「すぐに使える」「期限内に消費しやすい」安心感
- デジタル完結:スマホで完結、QRコードで簡単利用、SNSシェアのしやすさ
- 気軽に贈れる:500〜1,000円程度で"ちょっとした感謝"にちょうどいい
- 送料がかからない:送料がかからず価格が手頃
これらの特徴が「気軽さ」と「相手に負担をかけない」を両立させ、ソーシャルギフトと相性がいい商材だと考えられています。
2. 年代別利用率 - 全世代で高水準、20代が最も高い利用率
年代別ソーシャルギフトでギフトで電子チケットを贈った利用率分布

年代別に見ると、電子チケットをソーシャルギフトで贈ったことのある人の割合は、10代87.5%、20代91.5%、30代89.7%、40代88.4%、50代75.6%となっています。すべての年代で高い利用率を示しており、中でも20代は9割を超え、全世代で最も高い結果となっています。
今後の展望
ソーシャルギフトで贈るアイテムは今後さらに多様化する可能性があるとのことです。以下のようなことが予想されています:
- 電子チケットのさらなる多様化:カフェドリンクから、コンビニ、レストラン、映画館、書店など、より幅広い業種での様々な体験を提供する電子チケットが増えます
- 企業の販促ツールとしての電子チケット活用の拡大:BtoB分野でも、顧客や取引先への感謝を伝える表現として電子チケットの活用が増加します
- 現物ギフトへの拡大:電子チケットが日常のソーシャルギフトとして定着した後は、グルメ・スイーツやフラワーギフト、ビューティー系などの現物ギフトや体験型ギフトへの利用が広がり、利用シーンの多様化、目的に応じたアイテムの使い分けが進みます
FAQ形式でのトピックス整理
Q1. ソーシャルギフトで最も人気の商品カテゴリは?
A. 電子チケット(主にカフェ、ドリンク系)が86.6%で圧倒的1位です。これは従来ギフト全体での電子チケット利用率8.4%と比較して、10倍以上の差があります。ソーシャルギフトで贈られるアイテムとしては電子チケットが主流であることを示す結果です。
Q2. 従来ギフトとソーシャルギフトで商品選択に違いはある?
A. 大きな違いがあります。従来ギフトではグルメ・スイーツが47.2%で1位でしたが、ソーシャルギフトでは36.4%で2位に。一方、電子チケットは従来ギフトで8.4%(9位)だったのが、ソーシャルギフトでは86.6%(1位)と完全に逆転しています。
Q3. なぜ電子チケットがソーシャルギフトで人気なの?
A. 主な理由は4つあります。①すぐに使える実用性、②デジタル完結、③気軽に贈れる、④送料がかからない。「ちょっとした感謝を気軽に表現したい」というニーズと、「相手に負担をかけない」という配慮が両立する点が高く評価されています。
調査概要
実施時期:2025年6月
実施内容:インターネット上のパネルによる調査
調査主体:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研
回答人数:全国15歳〜59歳の男女2,250名(ソーシャルギフトの贈った・受け取った経験がある人)
※小数点以下の四捨五入により合計100%にならない場合があります。

出典元:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研 プレスリリース