
マイボイスコム株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:高井和久)が、5回目となる『缶詰の利用』に関するインターネット調査を2025年4月1日~7日に実施し、その結果を発表しました。この調査では、缶詰の利用・購入状況や備蓄状況などについて詳細に聞いているとのことです。
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■直近1年間に利用した缶詰の種類は「魚介類の素材缶詰」が6割強、「魚介類の加工・調理缶詰」が4割強、「野菜・豆類の素材缶詰」が3割強。缶詰を月1回以上購入する人は約45%、2022年調査より減少
■非常用食品として缶詰を備蓄している人は4割。「備蓄しており、普段の食事などでも利用(ローリングストック)」は3割強、女性高年代層で比率高い
【調査対象】MyVoiceのアンケートモニター 【調査方法】インターネット調査 【調査時期】2025年4月1日~4月7日 【回答者数】8,987名 |
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この記事の目次
1. 直近1年間に利用した缶詰の種類
直近1年間に食べたり、調理に利用したりした缶詰の種類について複数回答で尋ねたところ、「魚介類の素材缶詰」が61.3%でトップとなったことがわかりました。次いで「魚介類の加工・調理缶詰」が43.5%、「野菜・豆類の素材缶詰」が32.2%という結果になっています。
調査結果によると、魚介類の「素材缶詰」および「加工・調理缶詰」は高年代層での利用率が高く、「野菜・豆類の素材缶詰」については女性50~70代で特に高い比率を示していることが明らかになっています。
2. 缶詰の購入頻度
直近1年間における缶詰の購入頻度について調査したところ、月1回以上購入している人は約45%という結果になっています。これは2022年の前回調査と比較すると減少傾向を示しているとのことです。
購入頻度については、女性や高年代層で高い傾向が見られ、年代による差が顕著に表れていることが報告されています。

3. 缶詰購入時の重視点
缶詰を購入する際に重視する点について複数回答で質問したところ、「価格」が購入者の73.2%と最も高く、次いで「味」が64.3%、「原材料」と「容量、サイズ」がそれぞれ4割弱という結果になったことがわかりました。
重視点の傾向を年代別に見ると、「原材料」「賞味期限・消費期限」「メーカー、商品ブランド」「生産国」については高年代層での重視度が高く、「容量、サイズ」「いろいろな料理に活用できる」については女性高年代層で特に重視されていることが明らかになっています。
4. 缶詰の購入理由
缶詰を購入する理由についても複数回答で聞いたところ、「保存がきく」が購入者の84.9%と圧倒的に高く、「価格が手頃」が44.5%、「そのまま食べられる」が29.9%と続いていることが報告されています。
購入理由の傾向としては、「保存がきく」「そのまま食べられる」「一年中、手に入る」「災害時の保存食として」は高年代層で重視されており、「味がおいしい」については男性若年層で比率が高くなっていることがわかりました。
5. 常備している缶詰
家庭で常備している缶詰の種類について複数回答で尋ねたところ、野菜類では「トマト加工品」「コーン、スイートコーン、ヤングコーンなど」がそれぞれ20%台となっています。魚介類については「ツナ缶」が52.1%、「さば」が32.1%と高い比率を示したことが明らかになりました。
地域別の特徴としては、「さんま」は北海道、「さば」は東北、「ツナ缶」は中部地方でやや高い傾向が見られたとのことです。これは地域の食文化や嗜好の違いを反映している可能性があります。
6. 非常用食品としての缶詰備蓄状況
非常用食品として缶詰を備蓄している人の割合は全体で4割に達することがわかりました。
特に「備蓄しており、普段の食事などでも利用する(ローリングストック)」と回答した人は32.9%で、女性60~70代では4~5割と高い比率を示しています。これは災害への備えと日常生活での活用を両立させる「ローリングストック」の考え方が、特に女性高年代層に浸透していることを示しているようです。
地域別に見ると、中国地方や九州地方では「非常用食品として缶詰を備蓄していない」と回答した割合が他の地域より高くなっていることが特徴的だと報告されています。

回答者のコメント
好きな缶詰の種類や食べ方、おすすめ(全3,599件)
・さんまの蒲焼きを丼飯に乗せて食べるのが好きです。ウナギの蒲焼きほどではありませんが、贅沢感を味わえます。(男性22歳) |
・みかんの缶詰が、病気の時に食べたくなるので好き。(男性36歳) |
・ゆであずきをレンジで加熱しておしるこにしている。(男性37歳) |
・一味ちがうグルメ感のあるお魚の缶詰がお酒のあてとして重宝します。(男性55歳) |
・トムヤムクンツナという缶詰がちょうどいい辛さと酸味でおいしいから好き。(女性27歳) |
・最近非常食用で購入したパンがおいしくて、開けてそのままあっという間にたべてしまった。(女性37歳) |
・スパムの缶詰。沖縄に行ったらスーツケースいっぱいに買ってきます。秋田で買うと高いので。(女性49歳) |
・うずらの卵の缶詰。ちゃんぽんを作るときに欠かせない。でも1から作るのは面倒なので。(女性63歳) |
この調査では、日本の消費者の缶詰利用実態が明らかになっています。魚介類の缶詰が特に高い利用率を示す一方で、非常用としての備蓄も一定数存在していることがわかります。特に女性高年代層ではローリングストックという形で災害への備えと日常利用を両立させる工夫が見られるようです。
また、缶詰購入時には「価格」や「味」を重視する消費者が多く、「保存がきく」という缶詰の基本的特性が購入理由の上位を占めています。地域や年代によって好まれる缶詰の種類や購入理由に差があることも今回の調査の興味深い発見だと言えるでしょう。
缶詰は古くから親しまれてきた食品ですが、現代においても日常食や非常食として重要な役割を果たしていることが今回の調査結果から読み取れます。特に近年の災害の増加や食品保存への意識の高まりを背景に、缶詰の持つ価値が改めて認識されているといえそうです。
出典元:マイボイスコム株式会社 プレスリリース