名古屋市中区栄2丁目2-21に本社を構えるアノマリーマーケティング株式会社によると、ショート動画プラットフォームのYouTube ショート、TikTok、Instagram リールにおける視聴行動に関する調査が行われ、その広告による態度の変化を明らかにしました。
調査結果の概要
- ショート動画プラットフォームの視聴経験を調査したところ、TikTokが33.8%、YouTube ショートが61.2%、Instagram リールが38.4%であり、その中でもYouTube ショートの視聴割合が最も高いことが示されました。
- TikTokは他プラットフォームと比べて、「30分以上」視聴しているユーザーや「毎日見る」と回答するユーザーが多いことが確認されました。
- ショート動画プラットフォーム広告に対し、約50.7%のユーザーがポジティブな印象を持っていることがわかりました。
調査の詳細
- 調査内容：ショート動画広告に関する意識調査
- 調査方法：インターネット調査
- 実施期間：2024年10月29日 ～ 2024年10月30日
- 有効回答数：500名
- 回答者属性：インターネットを利用する10代から50代（※10代は18歳、19歳のみに限定）
調査の詳細な内容
本調査においてショート動画媒体は「TikTok」「YouTube ショート」「Instagram リール」と定義されています。
Q1: ショート動画を視聴したことがあるサービスをすべて選んでください（複数選択可）
- TikTok
- YouTube ショート
- Instagram リール
- ショート動画を見たことがない
視聴プラットフォームの中で、YouTube ショートの視聴割合が最も高く、次いでTikTokが33.8%、Instagram リールが38.4%という結果が得られました。全体の約73%がショート動画を視聴した経験があると回答し、約7割の人々がショート動画を経験したことがあると明らかになりました。
Q2-Q3：Q1で選んだサービスにおいて、ショート動画は平均してどのくらいの時間見ているか、そして視聴頻度はどのくらいか。
【視聴時間】
- 30分未満
- 30分～1時間未満
- 1時間以上～2時間未満
- 2時間以上～3時間未満
- 3時間以上
【視聴頻度】
- 月に1日以下
- 月に2～3日
- 週に1～2日
- 週に3～4日
- 週に5～6日
- 毎日
TikTokにおける視聴時間は30分以上のユーザーが多く、視聴頻度は月に数回または毎日利用していることが多いと考えられました。視聴経験は少ないものの、視聴時間と頻度においては他のプラットフォームに対し優位な数値を示しています。
Q4: ショート動画を見ている際に表示される広告についての印象は？
- ポジティブ（好意的）
- どちらかというとポジティブ
- どちらかというとネガティブ
- ネガティブ（否定的）
- わからない／興味がない
ショート動画プラットフォーム広告に対し、約50.7%のユーザーがポジティブな印象を持ち、反対にネガティブな印象を抱くユーザーは29.8%でした。
Q4: ショート動画を見ている際に表示される広告を「タップ（クリック）」したり、その後何らかの行動をしたことはありますか？
※【行動の例】商品購入・サービス契約以外・資料請求・店舗訪問・無料登録・サブスクリプション登録など
- 広告をタップしたことはない
- 広告をタップしたことはあるが、行動したことはない
- 広告をタップして、その後行動したことがある
調査結果によると、60.1%のユーザーが「広告をタップしたことがない」と回答し、32.5%は「広告をタップしたが行動はしていない」とし、「広告をタップし、その後行動したことがある」ユーザーは7.3%でした。
Q5: ショート動画広告をタップする理由として、どのようなポイントが重要でしたか？(複数回答可)
- 広告の内容が面白い
- 印象に残った
- 商品やサービスが自分の興味や悩みと合致していた
- 割引やキャンペーンの情報があった
- 誤ってタップした
- 特に当てはまるものはない
広告をタップする理由として最も多かったのは「誤ってタップした」で38.3%、次いで「商品やサービスが自分の興味や悩みと合っていた」が35.6%、「広告内容が面白い・印象に残った」が30.8%でした。
これにより、「誤ってタップした」という回答が多いことから、意図しないタップが多数発生している可能性が示唆されています。また、「商品やサービスが自分の興味や悩みと合っている」ことも高い評価を受けており、ユーザーのその後の行動を促すためには、商品やサービスがユーザーに適していることを強調する必要があると考えられます。
調査結果まとめ
今回の調査では、約7割のユーザーがショート動画を視聴しており、その中の約半数が毎日視聴していることが明らかになりました。これにより、ショート動画が日常的にユーザーの生活の一部と化していることが分かります。
また、ショート動画広告にポジティブな印象を持つユーザーが50.7%に上り、短時間で興味を引くクリエイティブな広告が消費者に好印象を与えていると考えられます。広告が成功するためには、ユーザーの興味や悩みに寄り添う訴求と共に、広告自体がショート動画コンテンツの魅力に負けない面白さやインパクトを持つことが求められます。
出典元：アノマリーマーケティング株式会社
