
株式会社ツナグバ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:仲村正俊)は、2024年10月28日から10月31日までの期間に「20代のSNS利用実態に関するアンケート」を実施しました。
この調査には304名が参加(男性:78名、女性:226名)し、SNSの使用頻度やその目的、さらには今後利用したいSNSのトレンドを明らかにしました。
調査結果によれば、約50%が情報収集のためにInstagramを使用していることがわかりました。また、5人に1人が2023年7月にサービスが開始されたテキスト重視のSNS「Threads」に対して高い期待を抱いており、コミュニケーションを目的としたSNSの利用はわずか10%にとどまっています。
さらに、SNS疲れや情報過多の影響で利用しない層や新たなSNSに興味がない層も半数以上を占めており、若者たちにおける多様な利用パターンや新たなトレンドが浮き彫りになりました。
ツナグバはこれらの調査結果を踏まえ、企業が若者の価値観や行動様式を理解し、より効果的な採用戦略とターゲット理解に役立てることを期待しています。また、持続可能な戦略の構築に向けて、若者のSNS選択の変化やSNS疲れに配慮する意向です。
新たに成長を遂げているThreadsの利用傾向は、現代のSNS環境において若者が「楽しい」と「学び」をどう両立させるかを示しています。これにより、就職支援に向けた具体的な施策のヒントが得られることでしょう。
この記事の目次
Q1. 日常で最も使用するSNSは?

選択肢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
43.59%(34人) | 52.21%(118人) | |
1.28%(1人) | 0.88%(2人) | |
TikTok | 7.69%(6人) | 9.29%(21人) |
X(Twitter) | 42.31%(33人) | 37.17%(84人) |
SNSは使ってない | 5.13%(4人) | 0.44%(1人) |
合計 | 100%(78人) | 100%(226人) |
Point1「Instagramが男女ともに圧倒的な支持(50%)」
調査応答者152名(全体の50%)が、Instagramを最も多く利用していると応答しました。特に女性からの支持が際立っており、視覚コンテンツに特化したこのプラットフォームは、情報収集や日常の楽しさを提供するために多くの女性に支持されています。
Point2「X(旧Twitter)は男性から根強い人気(38.5%)」
X(旧Twitter)は117名(38.5%)が最も利用するSNSとの結果が示され、特に男性層での使用が顕著です。迅速な情報収集やリアルタイムでの交流を求めるニーズから支持を集めています。
Point3「Facebookの利用低下と未使用層の存在」
対照的に、Facebookの使用率はわずか3人(0.99%)にとどまり、SNSを利用しない人も確認されました(5人、1.64%)。これにより、若者の間でFacebookの人気が落ちていることやSNS未使用者が存在する現状が明らかになりました。
Q2. SNSを利用する主な理由は?

選択肢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
情報収集 | 53.85%(42人) | 61.5%(139人) |
友人や家族とのコミュニケーション | 11.54%(9人) | 9.73%(22人) |
趣味やエンタメ | 26.92%(21人) | 23.45%(53人) |
買い物や商品レビュー | 0%(0人) | 1.77%(4人) |
特に目的はなし | 7.69%(6人) | 3.54%(8人) |
合計 | 100%(78人) | 100%(226人) |
- Point1「情報収集が主要目的(59.5%)」SNS使用の主な理由は「情報収集」であり、特に61.5%の女性が情報を得るためにSNSを活用しており、男性(53.8%)を上回る結果となっています。これは、トレンドやニュース、商品情報をSNSを通じて確認していることを示唆しています。
- Point2「趣味やエンタメ目的の利用も高い(24.3%)」趣味やエンタメに関する利用は男性(26.9%)と女性(23.5%)の間で大きな差がなく、男性がやや高い割合を示しています。SNSを利用してエンタメコンテンツを楽しんだり、趣味に関連する情報を共有することが増えているようです。
- Point3「コミュニケーション目的は男女ともに低め(全体の10.2%)」SNSを「友人や家族とのコミュニケーション」の目的として使用する割合は全体で10.2%にとどまり、男性が11.5%、女性が9.7%との結果が得られました。これは、メッセージアプリの普及が影響していると考えられます。
Q3. 今後利用したいSNSやアプリはありますか?

選択肢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
Threads | 16.67%(13人) | 23.45%(53人) |
BeReal | 15.38%(12人) | 10.62%(24人) |
Discord | 8.97%(7人) | 5.31%(12人) |
Whoo | 1.28%(1人) | 1.33%(3人) |
特になし | 57.69%(45人) | 59.29%(134人) |
合計 | 100%(78人) | 100%(226人) |
Point1「Threadsが高い関心を集める(21.71%)」
Instagramとの連携が進む中で、Threadsは最も注目されているSNSの一つとなっています。特にX(旧Twitter)からの移行先として選ばれているパターンが増えています。
Point2「BeRealへの興味も増加(11.84%)」
自然体での自己表現を促進するBeRealが20代に人気を集めています。特にInstagramの「映え」文化に疲れたユーザーからの関心が高まっています。
Point3「異なる新興SNSやアプリの台頭」
DiscordやWhooなど、多様な目的を持つSNSやアプリに対する関心も見受けられます。ユーザーは趣味や友人とのコミュニケーション方法を使い分けており、今後はますます多様なSNS選択が影響を与えることが予想されます。
Q4. 最近新たに使用を開始したまたは興味を持っているSNSアプリについて教えてください(フリー回答)
多くのInstagramユーザーがThreadsに関心を寄せ、TikTokやBeRealの人気が急上昇しています。「X」利用者の中でも、ThreadsやTwitterの共同設立者であるジャック・ドーシーが手がけた分散型SNS「Bluesky」への注目も集まっています。これはSNS利用のニーズが変わりつつあることを示しています。
フリー回答で最も人気のSNSアプリランキング
Instagram利用者が関心を持つアプリ
- Threads - 6名
- TikTok - 4名
- BeReal - 3名
コメント
「かわいい女の子の画像を見て癒されています」
「インスタのリールを利用してレシピをよく探します」
「旅行の参考に写真を閲覧したり、情報を集めに活用しています」
「ファッションやメイクの参考になる情報源です」
「多くの友達もそのSNSなしではいられなくなるので、自然と利用頻度が増えます」
TikTok利用者が関心を持つアプリ
- Threads - 5名
- BeReal - 4名
- Discord - 3名
コメント
「ショート動画の魅力を知ったのでよく観ます」
「料理や趣味のアイデアが短い動画で気軽に見られる点が素晴らしいです」
「スキマ時間にサクッと楽しめて気に入っています」
「音楽が大好きで、流行の曲もチェックしています」
「配偶者が趣味の動画を見ている影響で始めました」
X利用者が興味を示すアプリ
- Threads - 5名
- Bluesky - 4名
- BeReal - 3名
コメント
「ニュースや速報を迅速に入手するために使っています」
「時事やイントレンドの話題についていくために必ずチェックしています」
「面白い投稿やコメントを見つけるのは楽しいです」
「リアルタイムの情報が豊富でありながらも、特にスポーツ観戦中に利用します」
「好きな芸能人やインフルエンサーの発信をフォローするのが楽しみです」
SNSを利用しない理由
「SNSは情報過多で、精神的に疲れるので利用していません」
「あまり興味がないので、必要性を感じません」
「プライバシーを懸念して、できるだけSNSから遠ざかっています」
「知人や家族との連絡手段は他で十分なので、SNSは不要だと思います」
「スマホいじりの時間を減らすため、SNSは利用しないことにしました」
今回の調査結果から見えてくるのは、20代のSNS利用目的は「情報収集」や「趣味・エンタメ」に偏っている一方で、コミュニケーション目的は全体のわずか10%と示されており、SNS疲れの兆候を示す層も存在するということです。
全体の5人に1人がThreadsに関心を寄せる中、新興SNSが高い注目を集め、プライバシーや情報過多に悩まされるユーザー層も見受けられます。
企業はこれらのSNS利用トレンドやユーザーの疲れの要因を把握し、持続可能な成長を見据えた採用戦略の構築が求められています。

出典元:ツナグバ