
PR施策を通じて、多くの企業がブランド価値の向上と消費者との信頼関係値の向上を図っています。しかし、PR施策が必ずしも成功するとは限らないため日々、失敗を繰り返している、広報やマーケティング担当者はいるのではないのでしょうか。そのような背景もあり、今回、株式会社リンクアンドパートナーズは、上場企業に勤めており、PR施策を行っている広報担当者・マーケ担当者501名を対象に、「上場企業のPR施策の実態に関する調査」を実施しました。
上場企業の直面しているPR施策の具体的な課題や、成功を収めるための適切なアプローチ方法を理解することは、自社のPR戦略を策定する上で、有益な参考材料となり得ると思うので、ぜひ最後までご覧ください。
出典元:https://www.prizma-link.com/whitepaper/form/whitepaper37
この記事の目次
・広報・マーケティング担当者の約9割がPR施策に悩み・失敗を実感
「Q4:現在実施しているPR施策に課題を感じる、もしくは失敗したと思う経験はありますか?」と質問したところ、「はい」が88.2%、「いいえ」が11.8%という回答になりました。

・課題を感じるPR施策トップ3:プレスリリース、SNS、インフルエンサー活用
「Q5:課題を感じる、もしくは失敗したと思うPR施策について教えてください(複数回答可)」では、上位から「プレスリリースでの発信」が42.5%、「SNSでの情報発信」が40.5%、「インフルエンサーを活用した情報発信」が38.7%という回答になりました。

・広告施策を現状実施していないPR担当者は6割を占める結果に
「Q7:広告施策は実施していますか?」と質問したところ、「過去に実施していた」が39.1%、「広告施策は実施したことがない」が23.8%、「現在実施している」が37.1%という回答になりました。

・PR施策を選ぶ理由は、「長期的なブランド価値、関係構築、広告抵抗感」が上位を占める
「Q8:広告施策ではなく、PR施策を実施している理由について教えてください(複数回答可)」では、上位から「長期的なブランド価値向上」が43.8%、「ターゲットとの関係構築」が42.9%、「広告に対する抵抗感」が37.5%という回答になりました。

・まとめ
今回、株式会社リンクアンドパートナーズは、上場企業に勤めており、PR施策を行っている広報担当者・マーケ担当者501名を対象に、「上場企業のPR施策の実態に関する調査」を実施しました。
調査結果によると、多くの企業が現在実施しているPR施策に対して課題を感じるか、失敗したと思う経験があると回答しています。具体的には、「はい」と答えた割合が全体の88.2%に上り、PR施策に対する課題感がうかがえます。特に「プレスリリースでの発信」、「SNSでの情報発信」、「インフルエンサーを活用した情報発信」が課題として挙げられており、これらの手法について再考の必要性が示唆されています。
一方で、広告施策に関しては、「過去に実施していた」が39.1%、「広告施策は実施したことがない」が23.8%、「現在実施している」が37.1%と、企業によって様々なアプローチが取られていることが分かります。特にPR施策を選択する理由としては、「長期的なブランド価値向上」、「ターゲットとの関係構築」、「広告に対する抵抗感」が上位に挙げられており、広告よりもPR施策によるブランドの育成と信頼関係の構築に重点を置いている企業が多いことが伺えます。
これらの調査結果から、ターゲットとの関係構築やブランド価値向上を目指した新しい施策が必要とされています。例えば、企業や商品の背景を語ることで消費者との感情的なつながりを築くことや、SNSやインフルエンサーマーケティングを活用してターゲットの興味や関心に合わせたコンテンツを提供することは、PR施策の成功への手段となる可能性が高いといえるでしょう。