2024年2月27日、株式会社ソーシャルPLUS(所在地:東京都港区、代表取締役:岡田 風早)は、ソーシャルログイン・LINEのCRM活用サービス「ソーシャルPLUS」を導入したサイトにおける、ソーシャルログインの導入・利用状況調査結果を発表しました。

今回の調査では、ソーシャルPLUSが対応しているソーシャルログイン6種「LINE・Yahoo! JAPAN・Google・X(旧Twitter)・Facebook・Apple」の中で、「どのソーシャルログインが、どのような理由で導入されているのか?」「各種ソーシャルログイン導入サイトにおいて、よく利用されたのはどのソーシャルログインか?」などを調査しました。

◆本レポートの調査前提

・集計期間:2023年1月1日〜2023年12月31日

・調査対象サイト:ソーシャルPLUSを導入しており、2023年12月時点でソーシャルログイン機能を提供している全サイト(345サイト)で、一般消費者向けのECサイトや求人サイトが中心

・ソーシャルPLUSが対応しているソーシャルログインは6種(LINE・Yahoo! JAPAN・Google・X・Facebook・Apple)で、何種類のソーシャルログインに対応しても、ソーシャルPLUSの利用料金は変わりません

ソーシャルログイン導入の組み合わせでは「LINEログイン単体」での導入が過去最多の124サイトでトップ

ソーシャルログイン 導入組み合わせランキング2023

ランキング順位は前年2022年の調査から変動なしでしたが、1位の「LINEログインのみ」導入サイトと、4位の「6種(LINE・Yahoo! Japan・Google・X・Facebook・Apple)」実装サイトが増加しました。

1位の「LINEログインのみ」を導入するサイトは、本調査を開始した2021年以降最多の124サイトでした。LINEログインは、ソーシャルログインとして便利であるだけでなく、企業のLINE公式アカウントとの連携活用方法が豊富※1 であることからも、ますます導入企業が増え続けています。

4位の「Appleでサインインを含む6種のソーシャルログイン」を導入するサイトも、2021年以降最多の25サイトでした。Appleでサインインは、2020年に登場した比較的新しいソーシャルログインですが、iOS版アプリでソーシャルログインを導入する際にはAppleでサインインの導入も求められる※2 という背景もあり、導入サイトも増えてきました。「iOS版アプリにもソーシャルログインを導入するため、これまで導入していたソーシャルログインに加えてAppleでサインインにも対応したい」という要望も多く頂きました。


◆注釈

※1 LINEログインを利用することで、LINE公式アカウントへの友だち追加や、会員IDとLINEのユーザーIDの連携を促進できます。ID連携されたユーザーには、サイト上での行動・購買を元にしたLINEのメッセージの出しわけや、LINE公式アカウントからの1タップログイン(購買導線の簡略化)も可能です。

※2  2024年1月のガイドライン変更( https://9to5mac.com/2024/01/27/sign-in-with-apple-rules-app-store/ )により、「Appleでサインイン」の導入義務を明示したテキストは撤廃されましたが、「特定のプライバシー機能を備えた追加のログインサービス」の提供は義務付けられており、実質的にはAppleでサインインの導入義務は継続していると言えます。さらに詳細は下記記事をご覧ください。

◆Apple (sort of) removes its requirement that apps offer ‘Sign in with Apple’( https://9to5mac.com/2024/01/27/sign-in-with-apple-rules-app-store/ )


5位までの導入パターン全てで、LINEログインの利用回数が1位

また、ランキング5位までの導入パターン全てで、LINEログインが最も多く利用されていました。


▼LINE・Yahoo! JAPAN・Google・X・Facebook(ランキング2位の組み合わせ)

5種(LINE・Google・Yahoo! JAPAN・X・Facebook)のソーシャルログイン導入サイトにおける、ソーシャルログインの利用状況

▼LINE・Yahoo! JAPAN・Google・Facebook(ランキング3位の組み合わせ)

4種(LINE・Yahoo! JAPAN・Google・Facebook)のソーシャルログイン導入サイトにおける、ソーシャルログインの利用状況

▼LINE・Yahoo! JAPAN・Google・X・Facebook・Apple(ランキング4位の組み合わせ)

6種(LINE・Yahoo! JAPAN・Google・X・Facebook・Apple)のソーシャルログイン導入サイトにおける、ソーシャルログインの利用状況

▼LINE・Yahoo! JAPAN・X・Facebook(ランキング5位の組み合わせ)

4種(LINE・Yahoo! JAPAN・X・Facebook)のソーシャルログイン導入サイトにおける、ソーシャルログインの利用状況

ソーシャルログインの利用デバイス調査では、スマートフォンが全体の97%を占める

ソーシャルログインの利用デバイスの内訳では、スマートフォンが全体の約97%を占めており、スマートフォンではLINEログインが最もよく利用されています。

デバイス別のソーシャルログイン利用回数の割合(2023年1月~2023年12月)

スマートフォンでの利用回数は、LINEログインが89%でトップ

スマートフォンで最もよく利用されていたのはLINEログインで、全体の89%を占めました。続いてYahoo! JAPAN(4%)、Google(3%)、X(2%)、Facebook(1%)、Apple(1%)でした。

スマートフォンでのソーシャルログイン利用回数の割合(2023年1月~2023年12月)

また、2022年のデータと比較(下図)すると、スマートフォンでのLINEログインの利用回数が前年比120%※3 と特に伸びている様子が伺えます。LINE・Google・Appleは増加傾向、Facebook・Xは減少傾向です。

スマートフォンでのソーシャルログイン利用回数推移(2022年~2023年)

◆注釈

※3 2022年のスマートフォンでのLINEログイン利用回数(100,124,282 )と2023年の同利用回数(120,634,637 )で比較

PC・タブレットでの利用回数は、Googleログインが31%でトップ 2位のLINEログインは前年比130%伸長

PC・タブレットでのソーシャルログイン利用回数の割合は、Googleログインが31%でトップでした。続いてLINE(30%)、Yahoo! Japan(30%)、Facebook(4%)、X(3%)、Apple(2%)でした。

PC・タブレットでのソーシャルログイン利用回数の割合(2023年1月~2023年12月

また、前年2022年のデータと比較(下図)すると、前年利用率1位だったYahoo! Japanが減少し、堅調に使われ続けているGoogleが1位に、そしてLINEログインの利用回数が前年比130%※4と特に伸びている様子が伺えます。X・Facebookは減少傾向です。

PC・タブレットでのソーシャルログイン利用回数推移(2022年〜2023年)

減少傾向のFacebookについては、Facebookログインの継続利用に必要なレビューコストの増大(年1回のレビュー必須・レビューは英語でしかやりとりできない・個別の権限取得のハードル上昇)や、Facebook自体の利用率が減っていることなどが影響し、最初からFacebookログインを選ばないケースや、Facebookログインをサイトから外す選択をとる企業が目立ちました。

◆注釈

※4 2022年のPC・タブレットでのLINEログイン利用回数(1,109,586 )と2023年の同利用回数(1,449,920 )で比較


ソーシャルログインを取り巻く状況2023 まとめ

2023年の調査では、LINEログインが最も多く利用されたソーシャルログインという結果になりました。LINEログインはエンドユーザー目線でもスマートフォンから利用しやすく、かつ企業目線でもLINE公式アカウントへの友だち追加やID連携を促進できるというメリットがあり、昨今ますます導入・活用が進んでいます。

しかしながら、GoogleログインやYahoo! JAPANログインなどが最も利用されたサイトもあります。導入先サイトのユーザーとの相性や、ソーシャルログイン導入によって実現したいことを精査したうえで、導入するソーシャルログインを決めるのがよいでしょう。

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