企業が競合優位性を築くためには、マーケティング戦略は欠かせません。その中でも効果的なSEO対策は重要な施策のひとつでしょう。

しかし、「SEO対策は何を重視すればいいのか?」「SEO対策の取り組みは内部で行うべきか、それとも専門の代行サービスに任せるべきか?」このような疑問を持っている企業は少なくないでしょう。

また、SEO対策に携わる企業の方々は、具体的にどのような課題に直面しているのかも気になるポイントかと思います。

そこで今回、株式会社リンクアンドパートナーズは、企業でSEO対策に携わっている方々507名を対象に、「SEO対策の課題に関する調査」を実施しました。


・SEO施策で最も重要している要素、第1位「コンテンツの質」

「Q2:SEO対策で重視している要素は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、上位から「コンテンツの質」が48.5%、次いで「キーワード選定」が42.4%、「デバイス別で正しく表示される」が28.6%という回答になりました。


・約6割が、SEO対策を専門会社に外注していると回答

「Q3:現在、SEO対策をどのように実施していますか?」では、「専門家のアドバイスを受けつつ、社内でSEO対策を進めている」が51.5%、「全てのSEO対策を自社内で完結させている」が41.6%、「SEO対策を専門の代行サービスに全面的に委ねている」が6.9%という回答になりました。


・SEO対策代行サービスにかける費用は、「月額30万円〜50万円未満」が最多の42.9%を占める結果に。

「Q7:SEO対策代行サービスにかけている月額費用のレンジを教えてください」と質問したところ、全体の結果では、上位から「30万円~50万円未満」が42.9%、「10万円~30万円未満」が35.1%、「10万円未満」が12.8%、「50万円~100万円未満」が6.4%、「100万円以上」が2.7%という回答になりました。

また、グループ別でみると、「専門家のアドバイスを受けつつ、社内でSEO対策を進めている」と回答した方で、最も多い費用の範囲は「30万円~50万円未満」(45.2%)であり、次いで「10万円~30万円未満」(34.1%)です。この結果から、社内でSEO対策を進める企業は、やや高めの予算を設定して専門家のアドバイスを積極的に取り入れている傾向があることが示されます。社内資源を活用しつつ、外部の専門知識を組み合わせることで、より効果的なSEO対策を目指す傾向にあるといえるでしょう。

一方で、「SEO対策を専門の代行サービスに全面的に委ねている」と回答した方は、「10万円~30万円未満」が42.9%と最も高く、「30万円~50万円未満」が25.7%となっています。代行サービスに全面的に委ねている企業は、中間の費用帯(特に10万円〜30万円未満)に集中していることが分かります。これは、代行サービスの利用が、手間や専門知識の不足を補う手段として選ばれており、その範囲内でコストパフォーマンスを最大化しようとする企業の戦略が反映されているかもしれません。


・約9割の方が、SEO対策の改善の必要性が「ある」と回答。

「全てのSEO対策を自社内で完結させている」と回答した方では、「多数ある」が49.8%と非常に高く、SEO対策における改善の必要性を強く感じていることがわかります。これは、内部リソースの限界や専門知識の不足が原因かもしれません。

一方で、「専門家のアドバイスを受けつつ、社内でSEO対策を進めている」と回答した方では、「ややある」が74.7%と最も高く、改善の必要性を感じつつも専門家のアドバイスによってある程度の対策が行われていることが推測されます。

最後に、「SEO対策を専門の代行サービスに全面的に委ねている」と回答した方では、 「あまりない」が34.3%と他のグループに比べて高く、「全くない」も8.6%と最も高いです。これは、専門の代行サービスを利用することで、改善の必要性をあまり感じていない可能性があります。


・8割以上が「信頼性と独自性のあるコンテンツ」はSEO対策に有効と評価。

「Q11:信頼性と独自性のあるコンテンツは、SEO対策において有効だと思いますか?」では、「とても有効だと思う」が30.4%、「どちらかといえば有効だと思う」が56.2%、「あまり有効だと思わない」が12.0%、「まったく有効だと思わない」が1.4%という回答になりました。


・まとめ

今回、株式会社リンクアンドパートナーズは、企業でSEO対策に携わっている方々507名を対象に、「SEO対策の課題に関する調査」を実施しました。

Q2からは、「コンテンツの質」を最も重視する企業が48.5%に上り、「キーワード選定」も42.4%と続くことから、質の高いコンテンツと適切なキーワードの選定がSEO成功の鍵であることが明らかになりました。「デバイス別で正しく表示される」ことも28.6%の企業にとって重要な要素であることを示唆しています。

SEO対策の実施方法に関しては、51.5%の企業が「専門家のアドバイスを受けつつ、社内でSEO対策を進めている」と回答し、自社内のリソースを最大限に活用しながら外部の専門知識も取り入れている実態が明らかになりました。一方で、「全てのSEO対策を自社内で完結させている」と回答した企業も41.6%に上り、社内の人間のみでSEOを管理しようとする動きも見られます。「SEO対策を専門の代行サービスに全面的に委ねている」との回答は6.9%に留まり、多くの企業が内部での対策を重視している現状が伺えます。

SEO対策代行サービスにかける費用の範囲については、「30万円〜50万円未満」を支出する企業が42.9%で最も多く、次いで「10万円〜30万円未満」が35.1%となっています。これは、企業がSEO対策に相応の予算を割り当てていることを示しており、特に社内でSEO対策を進める場合は、専門家のアドバイスを取り入れるためにやや高めの予算を設定している傾向が見受けられます。

SEO対策における改善点に関しては、自社内でSEO対策を完結させている企業は、改善の必要性を強く感じており、これは内部リソースの限界や専門知識の不足が原因である可能性が高いです。しかし、専門家のアドバイスを受けている企業は改善の必要性を感じつつも、ある程度対策が行われているとの認識が見られました。

最終的に、「信頼性と独自性のあるコンテンツはSEO対策において有効」と考える企業が多く、その効果を高く評価していることがわかります。この結果から、今後も質の高いコンテンツ作成への注力がSEO成功のために不可欠であることが強調されています。

総じて、この調査結果はSEO対策に対する現代企業の取り組み方と、その中で直面している課題を浮き彫りにしています。特に社内リソースと専門家の知識の組み合わせが、効果的なSEO戦略を構築する上での鍵となっているようです。SEOのアルゴリズムは、常に変化しているため、企業は継続的な学習と適応、そして質の高いコンテンツの提供を心掛ける必要があるでしょう。

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