
物価高が続く現在、生活者の支出における優先順位に変化が見られています。特に睡眠時に着用するパジャマは、「購入する」か「しない」かの判断が分かれやすく、実情が見えづらい支出項目となっています。このたび、「快眠ランド」を運営する「ムーンムーン株式会社」が、パジャマの購入実態や支出額、買い替えに関する意向について詳細な調査を実施しました。その結果、約4割の方が「パジャマを購入しない・買い替えない」傾向にあることが判明し、睡眠関連への投資スタイルが明確に二極化している実態が明らかになりました。
この記事の目次
調査の背景
光熱費や食料品の継続的な価格上昇が続く中、衣類への支出の優先度は各家庭によって大きく異なる傾向があります。人生の約3分の1を占める睡眠に関わるアイテムであるにもかかわらず、「普段着の部屋着で代用している」「買い替えを後回しにしている」といった声も少なくなく、投資への意識に差がある分野となっています。今回の調査ではパジャマを「購入するか否か」という行動とその背景にある理由を詳細に分析し、睡眠環境整備における支出の優先順位の実態を明らかにすることを目的としているとのことです。
調査結果の概要
-
パジャマを「購入している」と回答した人は全体の57%、「購入していない・部屋着で代用している」層は43%
-
パジャマへの年間支出額は「5,000円未満」が全体の85.6%を占める結果に
→「0円(購入していない)」が最も多く38.3%を占めています。
-
購入しない・買い替えない主な理由は「部屋着で代用できるから」が47.7%でトップ
→ 次いで「優先順位が低い」(15.4%)、「古くなっても気にならない」(12.0%)と続きます。 -
パジャマ購入時に重視されるポイントは「着心地」「素材」などの快適性に関する要素が上位
→ 価格よりも"快適さ"を重視する傾向が強く見られます。
-
買い替え意向については「タイミングが合えば」との回答が最多(46.7%)
→ 積極的な買い替え意欲は少なく、多くの人にとって"後回しにできる領域"として認識されています。
詳細データ
Q1. パジャマを購入していますか?
-
購入している:57.0%
-
購入していない・部屋着で代用している:40.0%
-
購入せずにもらうことが多い:3.0%
→「パジャマを購入しない/部屋着で代用する」層が43%と、一般的な衣類と比較しても"購入しない層"の割合が高いことが特徴的です。物価上昇が続く現在の状況下では、日用品の中でも「後回しにされやすいカテゴリ」であることが明確に表れています。一方で、購入する層も約6割存在し、睡眠の快適性を重視して一定の消費行動を維持している人も少なくないことがわかります。
Q2. パジャマに年間どれくらい費用をかけていますか?
-
0円(購入していない):38.3%
-
3,000〜4,999円:26.0%
-
1,001〜2,999円:20.0%
-
5,000〜7,999円:8.7%
-
わからない:4.0%
-
8,000円〜9,999円:1.7%
-
〜1,000円:1.3%
→ パジャマへの年間支出については、5,000円未満が85.6%を占める結果となり、低価格帯に大きく集中していることが明らかになったとのことです。特に「0円(購入していない)」層が38.3%と最も多く、パジャマが"優先度の低い支出項目"として位置づけられている傾向が顕著です。一方で、5,000円以上の支出をしている層は約1割存在し、睡眠関連アイテムの中でもパジャマは依然として節約対象になりやすい実態が浮かび上がってきます。
Q3. パジャマを「購入しない」または「買い替えない」理由を教えてください
-
部屋着で代用できるから:47.7%
-
優先的にお金を使う対象ではないから:15.4%
-
古くなっても気にならないから:12.0%
-
価格が高いと感じるから:9.8%
-
着用頻度が低いから:6.8%
-
購入するタイミングがわからないから:3.4%
-
その他:4.9%(もらい物や景品で間に合っているから:2.3%、その他:1.9%、特に理由はない:0.7%)
→ 最も多かった回答は「部屋着で代用できるから」という理由で、パジャマの"専用アイテムとしての必要性"が十分に認識されていない実態が明らかになりました。価格面での負担感や"優先順位が低い"とする回答も少なくなく、パジャマは日常衣類の中でも消費者の心理的に後回しにされやすい領域であることがうかがえます。
Q4. パジャマを購入するとしたら、特に重視したいポイントは?
-
着心地:23.6%
-
価格:19.4%
-
素材:18.5%
-
洗濯のしやすさ:10.1%
-
機能性:7.6%
-
動きやすさ:7.1%
-
その他:13.7%(デザイン:6.6%、耐久性:6.2%、ブランド・メーカー:0.8%、その他:0.1%)
→「着心地」や「素材」などの快適性を重視する傾向が強く見られ、価格以上に睡眠の質を優先して判断する傾向がうかがえました。また「洗濯のしやすさ」「動きやすさ」など日々の使い勝手も重要視されており、"実用性と快適性のバランス"を求める傾向が顕著に表れています。
Q5. 今後、パジャマを買い替えたいと思いますか?
-
タイミングが合えば買い替えたい:46.7%
-
買い替える予定はない:32.0%
-
どちらともいえない:13.0%
-
近いうちに買い替えたい:8.3%
→「タイミングが合えば買い替えたい」という回答が最多となり、積極的な買い替えというより"機会があれば検討する程度"という消極的な更新意向が主流であることがわかりました。「買い替える予定はない」と回答した層も3割を超えており、パジャマが生活の中で"後回しにされがちなアイテム"であることが明確に表れています。一方で、近い将来の買い替えを希望する層も一定数存在しており、不快感や損傷を感じた時点で一気に購買行動が変化する可能性も示唆されています。
調査結果の総括
今回の調査から、パジャマは「購入する派」と「購入しない派」に明確に二分されており、支出に対する意識の二極化が生じていることが明らかになったとのことです。購入しない理由の多くは"普段着の部屋着で十分代用できる"という実用的な判断によるものであり、家計の節約傾向が強まる現状が背景にあると考えられます。一方で、購入する層は「着心地」や「素材」など睡眠の質に直結する要素を重視しており、"快適な睡眠への投資"としてパジャマを選択する姿勢が見受けられました。
快眠ランド運営者からのコメント
運営者:竹田 浩一氏のコメント
快眠ランドを運営する竹田浩一氏は、今回実施した調査からは、パジャマの役割を"単なる衣服"として捉えるか、"睡眠の質を高めるツール"として位置づけるかによって、消費行動が大きく異なることが判明したと述べています。実際には、一般的な部屋着とパジャマでは吸湿性や保温性、寝返りのしやすさなどが異なり、睡眠の質に少なからぬ影響を及ぼすとのことです。同氏は、快眠ランドでは、経済的負担の少ない価格帯でも睡眠環境を向上させることができるアイテムを積極的に提案し、より多くの方が快適な眠りを実現できるようサポートしていきたいと考えているとコメントしています。
調査概要
-
調査方法:インターネット調査
-
調査対象:全国20代〜70代の男女300名
-
調査期間:2025年11月
-
調査実施機関:快眠ランド
出典元: ムーンムーン株式会社












