【調査】2026年のマーケティングトレンドは「見守り」「ウェルビーイング」「ユニバーサル対応」が上位に - Freeasy調査

アイブリッジ株式会社が提供するセルフ型アンケートツール「Freeasy(フリージー)」は、約1,300万人のモニター会員を活用した調査「マーケティングトレンド 2025年の振り返りと2026年の展望-テクノロジー・広告・消費・環境と、情報収集・人脈構築-」の結果を発表しました。この調査は、2025年11月4日〜11月6日にかけて実施され、対象者はマーケティング業務に従事し、従業員数100人以上の企業に在籍する課長以上の役職者となっています。

調査結果トピックス

【2025年の具体的なトレンド情報源】
1位は不動の「Yahoo!ニュース」、2位は「SNS」を抜き「Google検索」がランクイン

【2025年の環境に関する印象的なトピックス】
コンビニ、カフェなど生活現場に近いシーンでの取り組みに関心

・【2026年に期待できるマーケティング・トレンド】
見守り、ウェルビーイング、ユニバーサル対応が上位3トレンド

調査背景

2025年も、マーケティング・テクノロジー・消費者動向において多くの注目トピックスがありました。Freeasyが実施したこの調査は、2023年から3年連続で実施している自主調査であり、マーケティング業務に携わる役職者・管理者が注目した2025年の分野別トピックスを振り返るとともに、2026年に期待されるマーケティング・テクノロジー・消費者動向を把握することを目的としています。

今回の調査では、昨年(2024年)実施した「マーケティングトレンド 2024年の振り返りと2025年の展望」の結果との比較も一部行われています。

調査概要

  • 調査タイトル:マーケティングトレンド 2025年の振り返りと2026年の展望
  • 調査期間:2025年11月4日(火)~11月6日(木)
  • 調査対象者:マーケティング業務に従事、従業員数100人以上の企業に在籍、課長以上の役職者、881人(スクリーニング25,000人から対象者を抽出)
  • 調査方法:インターネット(WEB)調査
  • 調査エリア:全国

調査結果総括

AIの動向

今回の調査からは、マーケティング分野におけるウェルビーイングへの期待が、AIを用いたウェルビーイング実証実験への関心の高まりとして表れていることがうかがえます。このような動向から、AIが今後さらにマーケティング課題の解決に寄与する未来像が描けるでしょう。

昨年の考察では「生成AIがビジネスツールとして不可欠になるのであれば、1990年代のパソコンのように生活シーン全般へと普及する可能性がある」と述べられていました。今回取り上げられた「OpenAI、生成AIで『ジブリ風』イラスト」は、その兆候の一例と言えるでしょう。

また、ビジネス領域での活用に関しては、「20代はアイデア出しが11位」という結果からも、世代による価値観の変化や潮流が反映されていると考えられます。

マーケティングトレンド

SDGsへの期待が低下している背景には、いわゆる"SDGs疲れ"の存在が推察されます。企業や消費者が継続的なSDGsへの取り組みに疲労感を覚えている可能性があります。

消費トレンド

インバウンドへの期待の低下には、オーバーツーリズム問題の影響がある可能性が考えられます。観光客の増加による問題が各地で報告されており、これが期待値の低下につながっている可能性があります。

情報収集方法・人脈の広げ方

「趣味や生活などのプライベートな場」が「取引先や顧客とのコミュニケーション」と並んでトップになった要因として、以下の2点が考えられます:

①商談・打ち合わせでのオンライン化が進み、仕事上の人脈だけでは深い情報が得にくくなっていること。
②生活者理解のリアリティを得る場が「仕事よりプライベート」へシフトしていること。

【2025年の具体的なトレンド情報源】
1位は不動の「Yahoo!ニュース」、2位は「SNS」を抜き「Google検索」がランクイン

2025年の具体的なトレンド情報源について調査したところ、今年も「Yahoo!ニュース」(37.2%)が3年連続で不動のトップ情報源となりました。

一方で大きく変動したのが「Google検索」(35.1%)です。昨年より5.5ポイントアップと大幅に伸び、昨年2位だった「SNS(X、Instagram、Facebookなど)」(33.7%)を逆転する結果となっています。新聞についても利用が回復傾向にあり、電子版(26.8%)が3.1ポイント、紙媒体(26.5%)が2.4ポイントのアップと、いずれも前年から明確な上昇傾向が見られます。

トレンド情報源の調査結果グラフ

【2025年の環境に関する印象的なトピックス】
コンビニ、カフェなど生活現場に近いシーンでの取り組みに関心

2025年の【環境】トピックスについて印象的だったものを尋ねたところ、「ローソン、石灰石由来の弁当容器でプラスチック削減」(24.5%)が最も印象的なトピックとなりました。

続いて、「コメダ、航空燃料への再生に向け、廃油回収700店目標」(23.0%)、「ファミリーマート、『涙目』のキャラクターで食品ロス5%減」(22.9%)がトップ3のトピックスとして挙げられています。これらの結果から、消費者の日常生活に密着した場所での環境への取り組みが特に印象に残っていることがわかります。

環境に関するトピックスの調査結果グラフ

【2026年に期待できるマーケティング・トレンド】
見守り、ウェルビーイング、ユニバーサル対応が上位3トレンド

2026年に期待できると思うマーケティング・トレンドについて調査したところ、昨年3位だった「見守り(高齢者・子供)」(29.4%)が今回はトップとなりました。続いて「ウエルビーイング」(26.8%)、「ユニバーサル対応」(25.5%)が上位3トレンドとしてランクインしています。

一方、昨年トップだった「SDGs」と2位の「無人決済店舗」(ともに25.2%)は、今回は上位3トレンドから外れる結果となりました。また、昨年は一昨年比で7.1ポイントアップした「防災ビズ」は、今回は2.4ポイントのアップにとどまっており、成長の鈍化が見られます。

2026年に期待されるマーケティングトレンドの調査結果グラフ

「2025年の生成AI(ChatGPTなど)で印象的なトピックス」「2026年に期待できる消費トレンド」など、他のトレンドに関する結果にも注目

上記以外にも、「2025年の生成AI(ChatGPTなど)で印象的なトピックス」「2026年に期待できる消費トレンド」など、2025年の振り返りと2026年への期待に関する複数の項目について調査が行われています。

Freeasy(フリージー)について

Freeasyは、低価格・簡単・スピードを兼ね備えたセルフ型アンケートツールです。ネットリサーチを気軽に500円から実施することができるサービスとなっています。

同サービスは導入企業3,000社を突破し、年間10,000本を超えるアンケートが実施されています。初期費用や月額費用は一切かからず、アカウント登録後すぐに利用可能で、即日アンケートの回収も可能となっています。

サービスの特徴:
・AIで品質管理された全国1300万人の調査モニター
・アンケート対象者を9つの属性情報から絞り込み可能
・特殊な条件でも絞り込みいただけるスクリーニングも用意
・業界最安値500円(1問1サンプル回収@10円)から調査が可能
・過去回収モニターへの再配信・除外配信も自由に実施可能

出典元:アイブリッジ株式会社 プレスリリース

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