
株式会社メディックス(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中 正則)は、広告データ、Web解析データ、そして顧客が保有する事業成果(成約・リピート購入など)データを自動で統合し、広告の費用対効果を事業成果で可視化する新サービス「アドパフォーマンスダッシュボード」をリリースしたことを発表しました。このサービスは、従来のWeb上のCPA(顧客獲得単価)評価から脱却し、ビジネスの最終成果に基づく本質的な広告最適化を支援する画期的なソリューションとなっています。
この記事の目次
開発の背景:なぜ今、「事業成果」での広告評価が必要なのか
現在、多くの企業がWeb広告を積極的に活用している一方で、「Web上の資料請求CPAは安いが、その後の成約につながっていない」「どの広告が定期購入につながりやすいか判断できない」といった課題を抱えています。これは広告データと事業成果データの間に大きな分断が存在していることが原因です。
特に、BtoBビジネスにおける「商談・成約データ(SFA/CRM)」や、D2C(単品通販)における「定期購入データ」といった事業成果コンバージョン(CV)と、Web広告のデータを関連付けるためには、これまで手動での集計・突合作業が必要でした。この作業には膨大な工数がかかるため、迅速かつ効果的な広告施策の最適化が困難な状況となっていました。「アドパフォーマンスダッシュボード」は、このような企業が直面する課題を解決するために開発されたものです。
新サービス「アドパフォーマンスダッシュボード」の概要
「アドパフォーマンスダッシュボード」は、各種広告プラットフォームから得られるデータ、Google アナリティクス4(GA4)などのWeb解析データ、そして顧客企業が保有する事業成果データ(成約情報やリピート購入など)を、Google BigQueryに自動で統合・整形するサービスです。さらに、統合されたデータはLooker Studioのダッシュボードで一元的に可視化され、マーケティング担当者は複雑なデータ処理の知識がなくても、広告効果と事業成果の関連性を直感的に把握できるようになります。
このサービスによって、企業は表面的なWeb指標だけでなく、真の事業価値に基づいた広告効果の測定と最適化が可能になります。特にBtoB企業や継続的な顧客関係が重要なD2Cビジネスにとって、この機能は非常に価値のあるものとなるでしょう。
3つの主な特長
事業成果に基づく広告評価の実現
「アドパフォーマンスダッシュボード」の最も重要な特長は、単なる「Web上のCPA」評価だけではなく、ビジネスの最終成果である「成約CPA」「定期加入CPA」といった事業成果KPIで、Google、Yahoo!、SNSなどすべての広告媒体を横断的に評価できる点です。これにより、真に費用対効果の高い広告施策を正確に特定し、広告予算の最適配分が可能になります。従来のWeb指標だけでは見えなかった、本質的な広告パフォーマンスを把握することができるようになります。
レポート作成工数の削減
従来、広告、Web解析、事業成果CV(SFA・CRM・基幹データ)のデータを統合するためには、マーケティング担当者が手作業で集計・分析する必要がありました。「アドパフォーマンスダッシュボード」ではこれらのデータが自動的に統合・更新されるため、レポート作成の手間が大幅に削減されます。ダッシュボードは自動更新されるため、マーケティング担当者は単調なデータ収集から解放され、「分析」と「施策立案」というより価値の高い業務に集中することができます。これにより、意思決定の迅速化と業務効率の向上が期待できます。
拡張性の高い「データ資産」の構築
「アドパフォーマンスダッシュボード」では、Google BigQueryをDWH(データウェアハウス)として利用しています。これは単なるレポーティングツールではなく、将来的な拡張性を持つ「データ資産」として機能します。初期段階では広告データと事業成果データの統合に焦点を当てていますが、この基盤は将来的にCRMデータや基幹システムデータなど、より広範なデータソースを統合することも可能です。これにより、マーケティング部門のツールとして導入しても、将来的には全社的なデータマーケティング基盤へと発展させることができます。データドリブン経営を目指す企業にとって、長期的な価値を提供する投資となるでしょう。
新サービス「アドパフォーマンスダッシュボード」の提供内容
株式会社メディックスが提供する「アドパフォーマンスダッシュボード」は、単なるツール提供にとどまらない包括的なサービスです。具体的には、DWH(データウェアハウス)の環境構築から始まり、Web解析(GA4)・広告データの自動連携設定、事業成果データ連携のための詳細な仕様策定、そしてLooker Studioを使ったダッシュボードの構築までをワンストップで支援します。
これにより、顧客企業は技術的な詳細に悩むことなく、短期間でデータ基盤を構築し、事業成果に基づく広告効果の可視化を実現することができます。また、必要に応じてデータ分析の専門家によるコンサルティングも提供され、データから得られた洞察を実際の広告戦略に活かすための支援も行われます。
メディックス会社概要
株式会社メディックスは、デジタルマーケティングの総合コンサルティングを提供する企業です。本社を東京都千代田区神田神保町1-105神保町三井ビルディング19Fに構え、多様なデジタルマーケティングサービスを展開しています。
事業内容としては、インターネット広告の代理店業務から広告の企画・制作、Webサイトの構築まで一貫したサービスを提供しています。さらに、Web解析の運用コンサルティングやCRMコンサルティング、データ活用基盤の構築、メディア支援事業(営業代行、サービス開発など)など、幅広い専門サービスを手がけています。
デジタルマーケティング環境が急速に変化し、データ活用の重要性が高まる中、株式会社メディックスは顧客企業の事業成果向上に貢献する革新的なソリューションを提供しています。今回リリースされた「アドパフォーマンスダッシュボード」も、広告活動と事業成果の関連性を可視化し、より戦略的なマーケティング活動を実現するための重要なツールとなることが期待されます。
出典元:株式会社メディックス プレスリリース












