
出版業界8社の出資を受け「オープンデータで世の中を変える」ことを目指す株式会社Catalyst・Data・Partners(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:田中 康正、以下「CDP」)は、書籍・コミック・雑誌などの本と書店の情報を提供する総合情報アプリ「本コレ」のサービスを、2025年10月6日(月)より正式に開始したことを発表しました。
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総合情報アプリ「本コレ」
同アプリは、出版業界8社(五十音順:株式会社KADOKAWA、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、株式会社学研ホールディングス、株式会社講談社、株式会社集英社、株式会社小学館、日販グループホールディングス株式会社、株式会社ポプラ社)の出資を受けて運営されているとのことです。
「本コレ」はチェーン書店から独立系書店まで日本全国のさまざまな書店が参画可能なオープンプラットフォームとなっており、すでに全国約1,400店舗の書店が参画しています。今後も参画書店は随時追加される予定とのことです。
参画書店には、旭屋書店、あゆみBOOKS、オリオン書房、蟹ブックス、紀伊國屋書店、CROSS BOOKS、啓文堂書店、きのしたブックセンター、くまざわ書店、佐賀之書店、三省堂書店、ジュンク堂書店、積文館書店、多田屋、ダヴィンチストア、チャプターズ・ブックストア、TSUTAYA・TSUTAYA BOOKSTORE、蔦屋書店、パルコブックセンター、フタバ図書、BOOKS えみたす、BOOK CENTER QUEST、文榮堂、文教堂、本屋B&B、BOOKSHOP TRAVELLER、ページ薬局、ほんまる、丸善、谷島屋、よむよむ、LIBROなど、五十音順で多数の書店が名を連ねています。

今回のリリースでは、2013年よりサービス提供が開始され、累計約1,300万ダウンロードを記録している総合エンタテインメントアプリ「TSUTAYAアプリ」をCCCからCDPに事業移管し、本に特化した「本コレ」アプリとしてリニューアルしたとのことです。
また、出版社においては、自社の作品情報を顧客にダイレクトに届けることができるマーケティングツールとしても利用可能だそうです。
「本コレ」アプリでは、日本全国のさまざまな書店が、自社の店舗情報や店舗在庫情報などを無料で登録でき、TSUTAYA以外の対象書店の店舗情報や、作品の在庫検索も順次可能となります。さらに、ユーザーはお気に入り登録した書店からのクーポンやイベント、キャンペーン情報などを受け取ることができるようになるとのことです。

なお、「TSUTAYAアプリ」で提供していたモバイルVカードやTSUTAYAのお得なクーポン情報は、「本コレ」アプリでサービス連携をすると、引き続き利用可能です。TSUTAYAでの書籍購入履歴の確認もできるそうです。
「本コレ」アプリの主な機能と特長
「本コレ」は、全国の書店と読者をつなぐ"本のポータルアプリ"として、以下のような機能を提供しています。
書店検索と店舗情報表示
地図や一覧から全国の書店を検索できる機能を搭載しています。営業時間、取扱ジャンル、イベント情報、店舗ロゴなども表示され、お気に入り登録した書店からは、クーポンやキャンペーン情報がPUSH通知で届くとのことです。
書籍の在庫検索
書店との在庫データ連携が整い次第、順次店舗ごとの在庫検索が可能になります。一部の店舗では棚位置情報や画像表示にも対応し、在庫がない場合は、書店の公式サイトへのリンクからお取り寄せのサービスなどを利用することができるそうです。
レビュー、おすすめ、ランキング
ユーザーによるレビュー投稿機能を提供しています。読書傾向に基づいたおすすめ表示やランキングも掲載され、出版社・著者からの作品紹介やプロモーション情報も受信できるようになっているとのことです。
タグによる検索と分析機能
書籍に「感性スコア」や「特徴スコア」などのタグを付与し、ジャンルを横断した検索が可能です。例えば「#昭和レトロ」「#キャラ推し」「#イラスト」「#恋愛度80%」といったタグで検索できるそうです。
書店のCRM機能
書店ごとのキャンペーンやイベント情報をユーザーに配信することができます。書店側は、来店促進・購買促進・会員証表示・ポイント連携など多様なマーケティング施策を展開することが可能となるとのことです。
その他の機能
モバイルVカードや購入履歴の確認など、TSUTAYAアプリの一部機能を継続して利用することができます(サービス連携が必要)。また、共通のユーザーエクスペリエンスで在庫確認情報の取得が可能になるそうです。
今後の展開
CDPは、今後ランキング機能をはじめ、出版社向けにCRMツールや読者分析などの高度なマーケティング支援機能も順次追加していく予定とのことです。
株式会社Catalyst・Data・Partnersは、出版社・書店・取次各社のデータを連携し、オープンにシェアすることによって、出版業界における課題を解決するための一助となることを目的に設立されました。出版業界7社からの出資を受け、事業領域の拡大に伴い、2021年に株式会社TDSから現在の社名に変更しています。
同社は今後も、各社のデータを連携し、オープンにシェアして利活用を促進することで、出版および書店業界の未来を切り開き、顧客に新しい価値を提供し続けることを目指しているとのことです。
株式会社Catalyst・Data・Partners(読み:カタリスト・データ・パートナーズ)会社概要
・住所:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番3号横浜コネクトスクエア14階
・代表者:代表取締役社長 田中 康正
事業概要
・AIを活用したデータベースSaaSの提供
・出版業界における需要予測サービスの提供
・書店のBOOK購買DATABASE「CANTERA」の販売
・TSUTAYA/蔦屋書店の購買DATABASE「DB WATCH」の販売
・書店へのVポイントサービス提供
・「本コレ」アプリの運営
出典元: 株式会社Catalyst・Data・Partners プレスリリース