
パロニム株式会社が提供するインタラクティブ動画技術「Tig(ティグ)」について、同社がオンラインショッピングにおける消費者の購入前コミュニケーションに関する実態調査を実施しました。調査結果によると、74.6%の消費者が「実際に店員に質問できない不便さ」を感じており、EC環境における対話機能の重要性が浮き彫りになっています。
この調査では、オンラインショッピングが生活に浸透する一方で、「気軽に相談できない」「実物に触れられない」といった、リアル店舗では感じにくい不安や不便さが明らかになりました。消費者が質問できない理由として最も多かったのは「自分に合うサイズや色を相談したいから」で、約6割の回答者が「他の購入者と販売者のQ&Aがあれば商品選びの失敗を減らせる」と期待していることが分かりました。
この記事の目次
調査結果サマリー

調査概要
調査名称:消費者の購入前コミュニケーションに関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年6月25日〜同年6月25日
有効回答:家具やアパレルなどのカテゴリの商品を、Amazonや楽天などのプラットフォーマーを除いたオンラインショッピングで月1回以上購入する20代〜50代の男女110名
調査元:パロニム株式会社
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理が行われています。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合があります。
ECの"不安"は「質問できないこと」
──約6割が他者のQ&Aで失敗を減らし、ライブ配信で96.3%が"購買後押し"を実感

パロニム株式会社は、家具やアパレルなどのカテゴリの商品を、Amazonや楽天などのプラットフォーマーを除いたオンラインショッピングで月1回以上購入する20代〜50代の男女110名を対象に、消費者の購入前コミュニケーションに関する実態調査を実施しました。
調査結果によると、74.6%の消費者がオンラインショッピングで実際に店員に質問できないことに不便さを感じていることが明らかになりました。その理由については、「自分に合うサイズや色を相談したいから」が59.8%で最多となっています。

また、約6割の消費者がECサイトに他の購入者の質問と販売者の回答を見られる機能があれば「商品選びの失敗を減らせる」と期待を寄せていることが分かりました。さらに注目すべき点として、73.7%の消費者がライブ配信での商品説明や、他の視聴者の質問・回答を見た経験があり、そのうちの96.3%がライブ配信での商品説明や他の視聴者の質問・回答を見ることが「購買決定に影響した」と回答しています。
調査では、81.9%の消費者がライブ配信での商品説明や他の購入者の質問・回答が見られる機能があれば、「購入頻度または購入金額が増える」と予想していることも明らかになりました。これらの結果から、ECサイトにおける購入前コミュニケーション機能の重要性が浮き彫りになっています。
ECで求められる「対話」
──商品選びの不安に、求められる新たなコミュニケーション環境
今回の調査から、EC市場の拡大に伴い、消費者の購買行動においてコミュニケーション不足という課題が存在していることが明らかになりました。実店舗では当たり前に行われていた店員との対話によるサポートが、オンライン環境では欠如しており、多くの消費者が商品選択時に不安を感じている実態が浮かび上がっています。
特に、サイズ感や品質など、実際に触れて確認できない情報に対する不安が根強いことがこの調査で確認されました。このような背景から、ECサイトにおいても購入前に気軽に質問できる環境や、他の購入者の疑問とその回答を共有する仕組みの重要性が高まっています。消費者の購買体験を向上させるためには、こうした新たなコミュニケーション機能の導入が求められているといえるでしょう。
インタラクティブ動画技術「Tig(ティグ)」について
映像に触れることで、興味を行動につなげる時代へ

人物や場所、衣装やBGMなど─映像の中には、知りたい情報がたくさん詰まっています。
パロニム株式会社が提供するTigは、リアルタイムのライブ配信や長編動画、ショート動画を通じて、ユーザーが気になる商品や情報にタッチするだけで、直感的に情報を取得し、迷うことなく購入や次のアクションにつなげられるインタラクティブ映像ソリューションです。
このような技術を活用することで、先述のような「質問できない不便さ」や「商品選びの不安」を解消し、オンラインショッピングにおける購買体験の向上に貢献することが期待されています。ユーザーは映像内の気になる商品にタッチするだけで詳細情報を得られるため、より直感的かつ効率的な情報収集が可能になります。
パロニム株式会社について
日常生活において情報収集の多くが映像経由になっている現代において、動画内の情報をより深く知りたいというニーズが高まっています。動画内の情報を調べるという行為が不要になることは、検索リテラシーや言語依存による言葉の壁の解消につながります。
パロニム株式会社はTigシリーズの技術開発、サービス提供を通して、「誰でも簡単、且つ平等に動画から情報にアクセスできる世界の実現」を目指し、ノンバーバルで便利な未来の視聴体験を追求しています。
今回の調査結果は、同社が提供するインタラクティブ動画技術「Tig」の重要性を裏付けるものといえるでしょう。ECサイトにおける「質問できない不便さ」や「商品選びの不安」を解消するためには、映像を通じた新たなコミュニケーション手段の確立が不可欠であり、同社の技術はその解決策の一つとなり得ます。
映像に直接触れて情報を得られる仕組みは、言語や検索スキルに関わらず誰でも直感的に利用できるため、オンラインショッピングにおけるユーザー体験の向上に大きく貢献することが期待されています。
会社概要
会社名:パロニム株式会社
所在地:東京都中央区築地7-2-1 6階 WEST
設立日:2016年11月
代表者:代表取締役 小林 道生
事業内容:Tig 動画やLIVE配信にTag付けができるSaaS型編集ソフトの開発と提供
資本金:368,312,558(資本準備金含む)
技術特許件数:日本 13 アメリカ 7 中国 4 韓国 4
まとめ
パロニム株式会社の今回の調査は、ECサイトにおける購入前コミュニケーションの重要性を明らかにし、消費者の購買行動における課題を浮き彫りにしました。オンラインショッピングが日常生活に浸透する中で、実店舗と同等、あるいはそれ以上の購買体験を提供するためには、新たなコミュニケーション技術の導入が不可欠であることを示唆しています。
同社が開発するインタラクティブ動画技術「Tig」は、こうした課題を解決する一つの手段として、今後のECサイトにおける顧客体験の向上に大きく貢献することが期待されます。
出典元: パロニム株式会社 プレスリリース