
グローバルオンラインマーケットプレイス「Temu」が、日本市場でのサービス提供開始から2周年を迎えたことを記念し、市場調査会社イプソスと共同で日本の消費者のネットショッピング利用実態および消費意識に関する大規模調査を実施したことが発表されました。調査結果からは、物価上昇下での「合理的な節約志向」や「高コスパ重視」の傾向が明らかになり、Temuユーザーの約75%が日常的な支出の節約を実感していることがわかります。
今回の調査は、Temuの日本市場進出後に実施された初の大規模消費者調査となっています。この調査は日本のEC市場の現状と動向をより深く理解し、業界全体の健全な発展に寄与することを目的としているとのことです。また、Temuのブランドやサービスに対するユーザーの実体験を多角的に把握することも重要な狙いとなっているようです。
総務省統計局の発表によると、2025年6月分の全国消費者物価総合指数は、2020年の基準を100として111.7、前年同月比で3.3%上昇しました。このような状況を踏まえ、Temuは日本の消費者の購買行動の変化、特にオンラインショッピングの利用方法や重視する要素の変化を把握することを目指したとしています。
調査では特に、生活コストが継続的に上昇している中で、消費者のブランド選定やコスパの重視度合い、購入チャネルの選択における行動変化に焦点を当てています。調査対象は日本全国の20代〜60代の男女で、過去1か月にオンラインショッピングを利用して購入したことがある2,000人となっています。
この記事の目次
物価上昇と生活コストの高まりの中、日本のオンラインショッピング利用者は「合理的な節約」と「高コスパ重視」の傾向を強めている
調査結果によると、回答者の約7割が「価格の安さを優先するが、品質は一定以上のものを選ぶ」と回答しており、単に安価なものを求めるだけでなく、品質とのバランスを重視する傾向が見受けられました。また、「値段が安いのに、しっかりした商品を買える」ことを重視する人は6割を超え、高コスパ商品への需要が増加していることがうかがえます。
オンラインショッピングは既に高頻度な生活習慣の一つとなっており、回答者の約8割が「月に1回以上オンラインショッピングを利用している」と回答しています。さらに、「セールやクーポンの活用」「より安い商品の探索」「不要な物は買わない意識」といった節約志向も広く実践されており、約4割のオンラインショッピング利用者が日常的にこれらの行動を取っていると答えています。
このデータからは、日本の消費者がお得感を追求するだけでなく、より熟慮し、計画的な購買行動へとシフトしている傾向が見て取れます。これはプラットフォーム型ECにとって、新たな価値提供の可能性を示唆しているようです。
Temu利用者の約4分の3が「日常的な支出の節約を実感」と回答
価格と価値のバランスに優れたプラットフォームとして、Temuは日本市場で着実に支持を拡大
調査によれば、Temu利用者は20代が比較的多く、子供のいる勤労世帯が多いという特徴があります。また、年収は高く、ネットショッピングの利用が活発で、コスパ重視の傾向が強いことも判明しました。
Temuユーザーの約7割がTemuに対して好意的な評価を示し、「家族や友人にすすめたい」と回答しています。これは、Temuがユーザーの間で高い満足度と信頼を獲得していることを示しています。
特に注目すべき点として、Temuユーザーの約4分の3が「Temuを利用することで日常の買い物支出で節約できた」と回答しており、節約志向が高まる現在の経済環境において、Temuがオンラインショッピングの一つのソリューションとしての役割を果たしていることが明らかになりました。
さらに、約3割のTemuユーザーが「他のECサイトよりも常に利用/よく利用している」と回答しており、価格競争力にとどまらず、ユーザーの購買習慣が定着しつつある様子がうかがえます。Temu利用者が最も満足している点は、「値段の割に使いやすくて、お得だと感じる」ところであり、「安くて満足できる」消費体験を提供していることがわかります。
このような傾向から、日本の消費者は「納得感のある節約」を重視しており、Temuはこの消費者心理にマッチするプラットフォームとして、今後さらに日本市場でのユーザー拡大が期待されています。

イプソス担当者によるコメント
イプソスの担当者によると、「近年、オンラインショッピングは節約志向や利便性を背景に、日常の買い物手段として定着しています。本調査でも、8割以上のユーザーが月1回以上利用しており、価格と品質のバランスに優れたコストパフォーマンスの良さが特に重視されていることがわかりました」とのことです。
また、「物価上昇を受けた支出の見直しが進む中、価格に敏感でありながらも品質に妥協しない『賢い選択』を意識する消費行動が広がっています」と説明しています。
「こうした流れに対し、Temuは価格と品質を両立した商品ラインナップや、満足度の高い買い物体験を提供することで、着実に支持を拡大しています。多様なカテゴリーの商品を通じて、日常の買い物における満足度を高める存在として、今後のさらなる成長が期待されます」と語っています。
Temu広報担当者のコメント
Temu広報担当者は次のようにコメントしています。「Temuは日本でのサービス開始2年以来、消費者の皆さまにより多くの選択肢と、手頃な価格で高品質な商品へのアクセスを提供することを目指してきました。今回の最新調査では、Temuユーザーの7割以上がTemuを高く評価し、約7割が『家族や友人にすすめたい』と回答しています。これは、より多くの消費者の皆さまがTemuの提供価値を認めてくださっていることを示しており、その信頼に心より感謝いたします」
また、「日本の消費者の皆さまにさらに良いサービスを提供するため、『国内販売事業者の募集』を全面開放し、日本の消費者の嗜好に合わせ、日本市場に適した商品を提供できるようにしています。今後も皆さまの声に耳を傾け、改善を重ね、進化し続けるニーズにお応えできるよう尽力してまいります」と述べています。
調査概要
調査名称:オンラインショッピング実態調査
調査機関:イプソス
調査時期:2025年6月
調査方法:Webアンケート
抽出方法:ランダム選出
調査対象:日本全国の20~69歳の男女
有効サンプル数:2,000人
Temuについて
Temuは、消費者と世界中の数百万の販売事業者、メーカー、ブランドをつなぐオンラインマーケットプレイスです。世界90以上の市場で事業を展開し、手頃な価格で高品質な製品を提供することで、消費者の生活向上を支援しています。2022年9月に米国でサービスを開始したTemuは、消費者と販売事業者が夢を実現できるよう、最も手頃な価格で質の高い商品を提供することに取り組んでいます。
日本では2023年7月にサービスが開始され、効率化されたサプライチェーンによって実現された豊富な商品選択と価格の手頃さが、消費者から好評を得ているとのことです。
2024年12月に発表されたAppleのApp Storeランキングでは、Temuは日本における無料iPhoneアプリのダウンロード数で第2位を獲得しました。また、同年11月には『日経トレンディ』が発表した「2024年ヒット商品ベスト30」において第9位にランクインし、唯一のオンラインマーケットプレイスとして注目を集めています。
出典元:Whaleco Inc. プレスリリース