
株式会社UOCCより、化粧品の広告内容や効果の信頼性について、消費者がどのように感じているのか、また不安を感じた際にどのような情報収集方法を用いているのかについてのアンケート調査結果が発表されました。この調査は20〜65歳の女性250人を対象に実施されたもので、様々な年代の女性消費者の意見を幅広く収集しています。今回はその調査結果の内容をご紹介します。
この記事の目次
化粧品の広告が本当かどうか不安に思うことがあるか

調査結果によると、化粧品の広告内容が本当かどうか不安に思う頻度については以下のような回答が得られています:
よくある :36.0%
ときどきある:54.4%
あまりない :8.8%
全くない :0.8%
これらの結果から、実に9割程度の女性が化粧品広告の内容について不安を感じる頻度が比較的高いということがわかります。化粧品を選ぶ際の消費者の慎重な姿勢が伺えます。
買う前に化粧品の効果が本当か調べた経験

購入前に化粧品の効果が本当かどうか調べた経験については、以下のような結果となっています:
よくある :29.2%
ときどきある:38.8%
あまりない :25.6%
全くない :6.4%
およそ7割程度の女性が購入前に化粧品の効果が本当かどうか調べる頻度が比較的高いという結果が出ています。このことから、多くの消費者が化粧品を購入する前に情報収集を行う傾向があることが明らかとなりました。
化粧品の安全性や危険性への懸念

化粧品の安全性や危険性への懸念については、回答者から以下のような回答が得られています:
よくある :22.0%
ときどきある:49.6%
あまりない :24.0%
全くない :4.4%
結果として、約7割程度の女性が化粧品の安全性や危険性について懸念を抱く頻度が高いことが明らかになっています。これは消費者が自分の肌に使用する製品に対して慎重な姿勢を持っていることを示しています。
化粧品購入前の成分情報チェック

化粧品を購入する前に成分情報をチェックする頻度については、以下のような結果が出ています:
よく見る :22.4%
ときどき見る:35.2%
あまり見ない:32.4%
全く見ない :10.0%
約6割程度の女性が化粧品の成分情報をチェックする頻度が比較的高いことがわかりました。これは多くの消費者が自分の肌に合った成分かどうかを確認する習慣があることを示しています。
効果の確認方法

化粧品の効果を確認する際に利用する情報源について(複数選択可)、以下のような結果となりました:
検索エンジン :71.2%
化粧品の口コミサイト:50.4%
Youtube :25.6%
Instagram :24.0%
家族や友人 :12.8%
X :12.4%
Tiktok :8.4%
AIチャットサービス :6.4%
その他 :4.8%
調べない :4.8%
この調査結果から、化粧品の効果を確認する際には、SNSよりも検索エンジンや口コミサイトがより多く利用されていることがわかります。また、AIチャットサービスを利用する消費者も一定数存在することが明らかになりました。
化粧品を信頼する条件

化粧品を信頼できると感じる条件について(複数選択可)、以下のような回答が得られています:
通販/口コミサイトで高評価:60.0%
家族や友達が推奨 :43.6%
大手企業が販売 :36.4%
ランキングサイトで上位 :24.4%
受賞歴がある :19.2%
インフルエンサーが推奨 :17.2%
有名人が推奨 :11.6%
その他 :9.2%
この結果から、通販サイトや口コミサイトでの第三者の評価を信頼する消費者が最も多いことがわかりました。次いで、家族や友人など身近な人からの推奨が信頼の指標となっていることが明らかになっています。これは消費者が実際の使用経験や身近な人の意見を重視する傾向があることを示しています。
AIチャットサービスの利用状況

化粧品を探す際のAIチャットサービスの利用頻度については、以下のような結果が出ています:
よく使う :1.6%
ときどき使う :16.8%
あまり使わない :19.2%
使ったことがない:62.4%
近年AI利用者が増加傾向にあるものの、化粧品を探す際にAIチャットサービスを利用する頻度が高い消費者は2割弱にとどまっていることがわかりました。まだ多くの消費者にとってAIチャットサービスが化粧品選びの主要な情報源とはなっていないようです。
化粧品選びの具体的な方法
調査では、化粧品を選ぶ際の具体的な方法についても回答を集めたとのことです。以下にいくつかの回答例をご紹介します:
◯53歳女性
実際に店頭で手に取って全成分が記載されているか確認、公式サイトの情報を確認。気になる成分については、その名前で検索し内容を確認。テスターがあれば触を確認し、腕に少しだけ塗布し数時間様子を見ます。
◯36歳女性
Instagramの美容アカウントでバズり化粧品として紹介されているものをよく買います。
◯35歳女性
@コスメで実際の利用者の良い評価、悪い評価の口コミを読んで、総合的に判断して選ぶことが多いです。
◯29歳女性
ネットの検索で上位に来るものや、好きな有名人のyoutube等でおすすめを見ます。
◯56歳女性
自分の肌の改善したい点や求める効果などを検索にかけ、出てきた物を順に調べていきます。最初にホームページや口コミなどを見てから、気になった点は別で検索にかけ、その時点で納得できた物を購入します。
◯33歳女性
美容部員さんがいる店舗では相談して自分に合ったものを購入するようにしています。
◯24歳女性
Youtubeで同じ敏感肌の人のメイク動画などをみて、経過動画みて、参考にします。
◯38歳女性
テスターがある商品は実際にテスターをしてみて選びます。そうではない場合は成分などを調べて、口コミを見て選びます。
◯37歳女性
ChatGPTに相談することが多くなりました。自分の肌悩みについてメモリに登録したり話しておくと、悩みや予算別におすすめの物を提示してくれるのでかなり便利です。
これらの具体的な回答から、消費者によって化粧品選びの方法は大きく異なることがわかります。実店舗での試用、オンラインでの口コミチェック、SNSやYoutubeでの情報収集、さらには最近ではAIを活用する方法まで、多様な情報源が活用されています。
まとめ
今回の調査結果から、多くの消費者が購入前に様々な方法で情報収集を行い、慎重に化粧品を選んでいることが明らかになりました。また、情報収集の媒体や方法は個人によって大きく異なることも確認されています。
調査概要
調査主体:自社調査
調査時期:2025年7月30日
調査方法:インターネット調査
調査対象:女性250人
出典元:株式会社UOCC プレスリリース