
この度、LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)が、行動ビッグデータの解析を行う事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」に関する新しい報告書を発表しました。この報告書は、「Yahoo!知恵袋」や「Yahoo!検索」の膨大なデータを活用し、最近の物価上昇による人々の興味や需要について深く分析したものです。報告書の名は「家賃値上げがトレンドに!?物価高に対するユーザーの声を分析してみた」とされており、消費者の反応を探る内容となっています。
物価高に関する「Yahoo!知恵袋」への質問から見えてくる関心事
2024年に一定数の閲覧があった「Yahoo!知恵袋」の質問を分析したところ、意味が類似する質問をまとめるクラスタリング手法により、「政治に対する提案や要望」「住居費の上昇」「光熱費やガソリン代の高騰」「旅行代の高騰」「食費の上昇」「海外経済の状況」といった主要なテーマに分類されました。以下の図に示された各点は質問を表し、その間の距離は内容の類似性を示しています。

次のステップとして、各クラスタに属する質問を閲覧しているユーザーが、一般的なユーザーと比べて特に多く検索しているキーワードを調査した結果も明らかになりました。米や光熱費の価格上昇の理由やその平均価格を調べるためのものとして考えられる語句や、海外のトレンド、さらにはアミューズメントパークの入園料に関連する検索も見つかりました。

最近の家賃値上げに関する検索トレンドの変化
「家賃値上げ 拒否されたら」や「家賃値上げ 拒否」といった関連する検索キーワードの中で、特に「家賃 値上げ」というキーワードに注目した結果が得られました。ここ数年間にわたり、この検索ワードは増加を続けており、2024年にはその傾向が一層高まる見込みです。検索の動向から推察すると、家賃の値上げに悩む人々が徐々に増えていることが予測されます。
さらに詳しい分析では、「家賃値上げ 拒否されたら」という検索は、家主や不動産業者など物件を貸し出す立場の人々が使用する可能性が高いため、実際に値上げの影響を受ける消費者のみならず、やむを得ず値上げを行う側の人々も困難な状況に直面していることを示唆しています。

「ヤフー・データソリューション」は、今後もビッグデータの潜在能力と魅力を広めるとともに、社会に向けたビッグデータの価値を還元するための様々な取り組みを続けていきます。
ヤフー・データソリューションの概要
「ヤフー・データソリューション」は、LINEヤフーが提供する多様なサービスを通じて得られるビッグデータを活用し、企業や自治体に対する事業創造や成長支援、さらには課題解決に資する洞察を提供するサービスです。データ検索や人流データに基づき、ユーザー自身で分析が行えるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」と、オーダーメイドでビッグデータを効率的に活用するための課題解決支援サービス「DS.ANALYSIS」を展開しています。このサービスは統計化されたデータに基づき、個人を特定できる情報は一切含まれていません。
出典元:LINEヤフー株式会社 プレスリリース