BEENOS株式会社(東証プライム:3328)が実施した「越境ECの利用意向に関する意識調査」では、同社が提供する海外向け購入支援サービス「Buyee(バイイー)」を利用する国外の顧客1,345名を対象に、その利用動向が明らかになりました。

2024年の1月から11月の訪日外国人客数は3187万人に達し、2019年の年間記録を上回る見込みです。さらに、6月には1ドル=160円を超えるという歴史的な円安も観察されており、これにより日本での消費活動を行う訪日観光客の増加と、円安による海外からの消費欲求の高まりが続いています。このような状況を踏まえ、日本企業はリアルとデジタル両方の市場で旺盛な外国需要を取り込むことが課題とされています。

本調査は、海外の消費者による越境ECの利用動向を明らかにし、日本企業が海外市場からの需要を把握・取り込む手助けをすることを目的としています。

【越境ECの利用意向に関する調査】

✓越境ECを利用する最大の理由は「自国の店舗やECサイトでの未販売」が81.2%に達し、さらに「限定製品」「廃盤製品」「国内価格より安い」「公式サイト」「豊富な品揃え」などが30%以上を占める結果になりました。

✓越境ECでの購入頻度の46.2%が「月に1回以上」と回答し、91.3%が年間に2回以上利用しているとの結果が示されました。

✓1回あたりの購入金額は「5,000円~1万円未満」が最も多く、51.3%が2023年比で2024年の越境EC利用頻度が増加すると答えています。

✓越境ECで購入した商品分野は「アニメなどのキャラクターグッズ」が57.3%で最多となり、他にも多種多様な商品分野が見受けられました。

✓日本の商品情報は「YouTube」「Instagram」「X」などのSNSで取得されています。

✓越境ECを通じて同じ店舗から2回以上購入したことのある人は77.6%。リピート理由には「公式商品」「新商品」「お気に入りの店舗」が挙げられ、旅行中に購入した商品やブランドを帰国後に再度越境ECで購入した経験者は44.0%に達しました。再購入の理由には「自国では手に入らない」「ブランドやショップにファンになった」などが含まれています。

※本調査データを引用する場合は、「BEENOS」と明記してください。

■越境ECの利用意向に関する意識調査

越境ECを利用する主な理由について尋ねた結果、「自国の店舗やECサイトで売られていないから」という回答が81.2%で最も多く、また「限定品」「廃盤品」という理由も40%を超えました。「国内よりも安いから」や「品揃えの豊富さ」という意見も30%を超える結果となっています。

越境ECでの購入頻度に関する詳細な調査では、46.2%が「月に1回以上」と回答し、91.3%が年に2回以上の利用実績があることがわかりました。

調査結果から、越境ECが海外の消費者にとって日常的な購買手段としての役割を果たしていることが示唆されます。

1回あたりの購入金額については、「5,000円~1万円未満」が最も多く、また60.2%が1万円以上を購入していることが明らかになりました。2024年の越境EC利用頻度は51.3%が「増えた」と回答しており、利用拡大の傾向が見受けられます。

越境ECでの購入商品分野は多岐にわたり、特に「アニメやキャラクターグッズ」が57.3%と最多でした。

越境ECで購入経験のある商品ジャンルについては、回答者が15カテゴリーに分かれましたが、14のカテゴリーで10%以上の回答がありました。「アニメなどのキャラクターグッズ」が特に人気で57.3%の支持を得ました。また、「書籍や漫画」が48.3%、フィギュアやぬいぐるみも46.3%で支持されており、様々な商品群に興味を持つ海外の消費者の様子が伺えます。日用品関連の「インテリア・キッチン・生活雑貨」も16.6%であり、越境ECの利用が日常生活に浸透していることがわかります。

日本の商品情報は主に「YouTube」「Instagram」「X」などのSNSを通じて取得されています。

日本の商品情報をどのように入手しているか尋ねたところ、「YouTube」「Instagram」「X」「Facebook」などのSNSの利用が主流であり、上位3媒体は40%を超える割合を占めています。SNSが海外の消費者に商品情報を提供する方法として有効な手段であることが確認されました。

越境ECを通じて同じ店舗から2回以上購入した経験がある人は77.6%。リピート理由には「公式商品」「新商品」「お気に入りの店舗」が挙げられます。

同じ店舗から再度購入した経験に関する調査では、77.6%の回答者が「はい」と答えています。リピート購入の理由としては、「公式商品」「新商品」「お気に入りの店舗」が多いとのことです。このことは、リピート需要が存在することを示しており、日本の消費者だけでなく海外の顧客にも当てはまる現象です。

リピート購入がない理由として「毎回異なる商品を希望している」という回答が53.2%と過半数を占めており、これは特に嗜好性の高いリユース商品やコレクションアイテム、ファッションに関心の高い層の意見を反映しています。

旅行中に購入した商品やブランドを越境ECで再購入した経験者は44.0%。その理由には「自国では購入不可能なため」や「ブランドやショップ、商品のファンになったため」が含まれています。

旅行中に購入した商品やブランドを渡航後に再購入した経験に関する調査で44.0%が「はい」と回答しました。これは2023年実施の「海外旅行および訪日旅行における消費行動と越境ECに関する調査」から8.6ポイントの増加を示しています。旅後の購入理由としては、「自国では同様の商品の入手が難しいから」が60.0%で最も多く、次いで「ブランドやショップの世界観に魅了されたから」が45.6%、また「商品の効能や味、香り、手触りに愛着を感じたから」といった意見も39.9%という結果でした。旅行後の購入をしなかった理由としては「現地で満足してしまった」が37.0%、「越境ECで購入できると知らなかった」が23.5%、「検索したが気に入った商品が見つからなかった」が19.1%といった結果にも注目が集まります。これらの結果から、日本の商品販売時には越境ECでの購入情報を提供することが、旅後消費につながる可能性があることが分かりました。

【調査概要】

・実施期間 2024年11月19日~25日
・回答者数 1,345名(内訳:表示言語が英語728名、繁体字454名、韓国語163名)
・対象者 アンケート開始日から1年以内にBuyeeで商品を購入した顧客で、表示言語は「英語」「繁体字」「韓国語」に設定されている方
・調査手法:オンラインアンケート
・調査実施主体:BEENOSグループ

出典元: BEENOS株式会社

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ