SMN株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:原山 直樹、以下SMN)は、同社が提供するDSP(*1)「Logicad(*2)」において、ダイナミッククリエイティブ機能に株式会社インティメート・マージャー(東京都港区、代表取締役社長:簗島 亮次、以下インティメート・マージャー)が提供する共通IDソリューション(*3)「Intimate Merger Universal Identifier(以下「IM-UID」)」を活用した広告配信が可能になる機能アップデートを発表しました。

このアップデートにより、Safariブラウザでも、ソニーグループの技術を活用した高度なレコメンドエンジンによる動的な広告配信が実現可能となります。テスト配信の結果、求人や旅行案件における3rd Party Cookieを利用したダイナミッククリエイティブ配信と比較して高い広告効果を示し、全体の配信ボリュームは約40%の増加を確認しました。

「ダイナミッククリエイティブ」とは

「ダイナミッククリエイティブ」は、過去に広告主のサイトを訪れたユーザーに対し、そのユーザーの閲覧履歴などを基に最適な広告クリエイティブを自動生成し、クリックやコンバージョンの促進を図る広告配信手法です。

高度な分析を可能にするアルゴリズムと精度の高いレコメンドエンジンを搭載しており、ユーザーが過去に訪れた商品やそれに関連性の高い商品を認識し、各ユーザーに合わせたパーソナライズバナー広告を自動生成します。これにより、クリック率やコンバージョン率を大幅に向上させることができます。

機能アップデートの背景

SMNは、Logicadのリターゲティング広告及びオーディエンス広告に「IM-UID」の導入を推進しており、これまで広告配信が難しかったSafariブラウザへの広告配信を実現しています。SafariはiOSデバイスに搭載されているブラウザであり、国内のモバイルブラウザシェアの約50%を占めています。(*5)「IM-UID」の導入により広告配信のボリュームが広がり、従来ターゲットとするのが難しかったユーザーにリーチできるようになります。

この度「ダイナミッククリエイティブ」に「IM-UID」が組み込まれたことで、様々なユーザーに対して、一人ひとりに合わせたバナー広告の配信が実現し、更なるリーチの拡大と広告効果の向上が期待されます。

効果検証の結果

テスト配信では、3rd Party Cookieを用いたダイナミッククリエイティブと「IM-UID」を利用したダイナミッククリエイティブ配信の広告効果の違いを評価しました。その結果、複数のテストで高い広告効果が確認されました。

▼テスト案件におけるCPA結果の比較

※3rd Party Cookie配信のCPAを100%として、IM-UID配信のCPAの割合を示したものです。

これらの実証結果に基づき、機能のアップデートによりSafariブラウザでの「ダイナミッククリエイティブ」配信においても、3rd Party Cookieと同等以上の広告効果を維持しながら、新たなユーザーボリュームを獲得し、コンバージョン数の増加が確認できる結果となっています。

SMNは、広告主の広告効果を最大化するために多様な配信手法を提供し続け、今後も機能の進化を図ります。

*1 DSP(Demand Side Platform)
広告主の広告配信効果を最適化するためのプラットフォームです。

*2 「Logicad」
独自のアルゴリズムを用いて、大規模な配信ログとオーディエンスデータを高速かつ安定的に処理し、RTBにも対応した広告配信最適化プラットフォームです。

*3 共通IDソリューション
媒体社や広告主が発行・管理するユーザー情報を基に、個人を特定せずにIDを生成する技術です。暗号化されたIDのみを媒介することで、連携するプラットフォームはプライバシーに配慮したユーザーターゲティングや広告効果の測定を可能にします。

*4 Safariブラウザ面以外の非3rd Party Cookie環境も対象ではありますが、利用者数が多いため“Safariブラウザ面”と表記されています。

出典元:SMN株式会社

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