NVIDIAとMetaが複数年のAIインフラ戦略パートナーシップを発表、数百万基のGPUと次世代CPU導入へ

NVIDIA社は、Meta社との間で複数年・複数世代にわたる包括的なAIインフラストラクチャに関する戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。このパートナーシップは、オンプレミス環境、クラウド環境、そしてAIインフラストラクチャ全般を対象とした大規模なものとなっています。

パートナーシップの主要なポイント

今回発表されたパートナーシップには、以下の3つの重要な要素が含まれています。

  • Meta社はNVIDIA製CPUの導入を拡大することで、データセンターにおけるワット当たりの性能を飛躍的に向上させます
  • Meta社はNVIDIA Spectrum-X Ethernetを活用することにより、AIワークロードのスケールアウトを実現し、ネットワークの効率性とスループットを改善します
  • Meta社はNVIDIA Confidential Computingを導入することで、ユーザーのプライバシーを守りながらAI機能を提供します

大規模なハイパースケールデータセンターの構築

Meta社は、同社の長期的なAIインフラストラクチャロードマップを実現するために、トレーニングと推論の両方に最適化されたハイパースケール規模のデータセンターを構築する計画です。今回のパートナーシップによって、NVIDIA製CPUと数百万基にのぼるNVIDIA BlackwellおよびRubin GPUの大規模な導入が実現されます。さらに、Meta社のFacebook Open Switching SystemプラットフォームにNVIDIA Spectrum-X™ Ethernetスイッチを統合することも可能となります。

両社トップのコメント

NVIDIAの創業者でありCEOを務めるジェンスン フアン(Jensen Huang)氏は、次のようにコメントしています。「Meta社ほどの規模でAIを展開している企業は他に存在しません。同社は最先端の研究と、数十億人ものユーザーを対象とした世界最大規模のパーソナライゼーションおよびレコメンデーションシステムを支える産業規模のインフラストラクチャを統合しています。CPU、GPU、ネットワーク、ソフトウェアを横断する緊密な協調設計を通じて、私たちはMeta社の研究者やエンジニアに対し、次世代のAIフロンティアの基盤構築において、NVIDIAプラットフォームのすべてを提供していきます」

Meta社の創業者兼CEOであるMark Zuckerberg氏は、「NVIDIA社とのパートナーシップを拡大し、同社のVera Rubinプラットフォームを用いた最先端のクラスターを構築することによって、世界中の人々にパーソナルスーパーインテリジェンスを提供できることを大変嬉しく思います」と述べています。

パフォーマンス向上を実現するNVIDIA CPUの展開拡大

Meta社とNVIDIA社は、Meta社のデータセンター運用アプリケーション向けに、ArmベースのNVIDIA Grace™ CPUを展開するパートナーシップを継続しています。これはMeta社の長期的なインフラストラクチャ戦略の一環として位置づけられており、データセンターにおけるワット当たりのパフォーマンスを大幅に向上させることを目指しています。

今回の協業は、NVIDIA Graceのみによる初めての大規模展開となります。この取り組みは、CPUエコシステムライブラリへの共同設計とソフトウェア最適化への投資によってサポートされ、世代を重ねるごとにワット当たりのパフォーマンスを向上させていきます。

さらに両社は、NVIDIA Vera CPUの展開についても協業しており、2027年には大規模な導入が実施される可能性があります。これによって、Meta社のエネルギー効率に優れたAIコンピューティング基盤がさらに拡大され、より広範なArmソフトウェアエコシステムの発展が期待されます。

統合アーキテクチャによるAIインフラのサポート

Meta社は、業界をリードするNVIDIA GB300ベースのシステムを導入することで、オンプレミスのデータセンターとNVIDIA Cloud Partnerでの展開を網羅する統合アーキテクチャを構築します。これにより運用を簡素化するとともに、パフォーマンスと拡張性を最大化することができます。

加えて、Meta社はAI規模のネットワーキングを実現するために、インフラストラクチャ全体にわたってNVIDIA Spectrum-X Ethernetネットワーキングプラットフォームを採用しました。このプラットフォームにより、予測可能で低遅延のパフォーマンスを実現しながら、利用率を最大化し、運用効率と電力効率の両方を向上させることが可能となります。

WhatsApp向けのConfidential Computing

Meta社は、WhatsAppのプライベート処理にNVIDIA Confidential Computingを採用し、ユーザーデータの機密性と整合性を確保しながら、メッセージングプラットフォーム全体でAIを活用した機能を実現しました。

NVIDIA社とMeta社は、NVIDIA Confidential Computeの機能をWhatsAppだけでなく、Meta社のポートフォリオ全体にわたる新たなユースケースに拡張し、プライバシー強化型AIを大規模にサポートするために協力しています。

次世代AIモデルの共同設計

NVIDIA社とMeta社のエンジニアリングチームは、Meta社のコアワークロード全体で最先端のAIモデルを最適化および高速化するための緊密な協調設計に取り組んでいます。これらの取り組みによって、NVIDIAのフルスタックプラットフォームとMeta社の大規模な本番環境ワークロードが統合され、世界中の数十億人が利用する新しいAI機能のパフォーマンスと効率性が向上します。

出典元:NVIDIA社プレスリリース

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