複数コミュニケーションツールの分断が業務効率を低下させる実態が明らかに - Foonz株式会社の調査で6割以上が「わずらわしさ」を経験

Foonz株式会社(所在地:神奈川県横浜市西区、代表取締役:星野 純一)が、社内で電話・メール・チャットなど複数のコミュニケーションツールを利用している会社員(正社員・契約社員・派遣社員など)を対象に、「業務における『ツール分断』がもたらす非効率」の実態調査を実施しました。

リモートワークの普及や業務のデジタル化に伴い、電話・メール・チャット・オンライン会議など複数のツールを併用する働き方が一般化しています。しかし、情報や対応履歴がコミュニケーションツールごとに分断されることで、「確認漏れ」「対応の遅延」「業務重複」などの非効率が生じているという課題が浮き彫りになっています。

調査概要

【調査期間】2025年8月12日(火)~2025年8月13日(水)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,004人
【調査対象】調査回答時に社内で電話・メール・チャットなど複数のコミュニケーションツールを利用している会社員(正社員・契約社員・派遣社員など)と回答したモニター
【調査元】Foonz株式会社
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

複数のコミュニケーションツール使用の「わずらわしさ」の理由とは?

はじめに、社会人1,426人に「現在、業務で日常的に使用しているコミュニケーションツールの数」について尋ねたところ、「2個(30.0%)」「3個(23.1%)」が約半数を占め、比較的少数のコミュニケーションツールで業務を行っている層が多いことがわかりました。また、「0~1個」という回答が約3割、「4個以上」という回答が約2割となり、業務内容や関係先の多様さによって、使用するコミュニケーションツール数に差があることが示されています。

『0個(9.8%)』
『1個(19.9%)』
『2個(30.0%)』
『3個(23.1%)』
『4個(8.6%)』
『5個(4.6%)』
『6個以上(4.0%)』

続いて、2個以上のコミュニケーションツールを使用している1,004人に対して調査が行われました。

コミュニケーションツール利用状況グラフ

「現在、業務で日常的に使用しているコミュニケーションツール」について質問した結果、以下のような回答が得られています。

【使用しているコミュニケーションツール】
『メール(95.6%)』
『電話(固定、スマホ、クラウドPBX含む)(90.1%)』
『チャット(Slack、Microsoft Teams、LINE WORKSなど)(67.6%)』

【使用していないコミュニケーションツール】
『業務用SNS/掲示板(74.2%)』
『個人SNS(X(旧Twitter)、Messengerなど)(66.6%)』
『FAX(57.6%)』

「メール」「電話」を使用している方が約9割と依然として主流であり、「チャット」も約7割と高い利用率を示しています。一方、「業務用SNS/掲示板」の利用は少なく、「FAX」も約6割が未使用となっています。また、約3割の方が「個人SNS」を業務で使用している実態が明らかになり、情報漏洩などのセキュリティリスク対策が必要であると考えられます。

このことから、メールと電話が長く主流のコミュニケーションツールであり続けている中で、チャットの利用率も高まってきていることがわかります。一方、SNSやFAXは用途や対象が限定的なため、業務におけるコミュニケーションにはなじみにくいと考えられます。

わずらわしさの経験グラフ

「ツールが複数あることで、『わずらわしさ』を感じたことがあるか」という質問に対して、6割以上の方が『よくある(19.2%)』『たまにある(47.5%)』と回答しています。

そして「どのような点にわずらわしさを感じるか」という質問に対しては、『対応履歴の追跡ができず、抜け漏れが生じる(53.1%)』が最も多く、続いて『誤送信・ミス対応の原因になる(40.8%)』『どこから返信が来るかわからない(35.5%)』という回答となりました。

約半数の方が『対応履歴の追跡ができず、抜け漏れが生じる』ことにわずらわしさを感じており、情報がコミュニケーションツールごとに分散し、一元的に管理できないことが問題となっているようです。また『誤送信・ミス対応の原因になる』『どこから返信が来るかわからない』も上位に挙がり、連絡経路が複数存在することで、確認の手間や混乱が発生している実態が示されています。

複数のコミュニケーションツールの管理・使用のために、約6割の方が1日「10分以上〜1時間未満」費やしている!

ツール管理に費やす時間グラフ

「複数のコミュニケーションツールを管理・使用するために、1日あたりどのくらいの時間を費やしているか」という質問に対して、以下のような回答結果となりました。

『10分未満(15.7%)』
『10分以上〜30分未満(34.6%)』
『30分以上〜1時間未満(26.6%)』
『1時間以上〜2時間未満(14.6%)』
『2時間以上(8.5%)』

『10分以上〜30分未満』が最も多く、次いで『30分以上〜1時間未満』となることから、多くの方がコミュニケーションツール管理に毎日ある程度の時間を割いていることがわかります。日常業務の合間に複数のコミュニケーションツールを切り替えながら確認や対応を行っていると考えられ、その手間が積み重なると、生産性の低下や集中力の分散につながる可能性があります。

さらに、「異なるツール間の情報連携が不十分なことで、業務ミスや対応漏れが発生した経験はあるか」という質問に対しては、約半数の方が『よくある(10.1%)』『たまにある(44.9%)』と回答しています。

過半数が業務ミスや対応漏れを経験しており、複数のコミュニケーションツール間での情報連携の不十分さが日常的な課題となっていることがわかります。連絡経路が分散すると、どのツールに最新情報があるかの確認が煩雑になり、結果として対応の遅延や重複、抜け漏れが発生しやすくなっていると考えられます。

また、「業務対応のスピードが遅くなったことが原因で、顧客や他部署から不満の声やクレームを受けた経験があるか」という質問に対しては、約3割の方が『よくある(3.3%)』『たまにある(29.7%)』と回答しています。顧客や他部署から不満やクレームを受けた経験がある方は一定数おり、複数のコミュニケーションツールの使用による業務対応の遅れは軽視できないことが示されています。

社内連携が滞った経験グラフ

「分断されたツールの存在が原因で、社内連携が滞った経験があるか」という質問に対しては、約4割の方が『よくある(4.0%)』『たまにある(38.1%)』と回答しています。複数のコミュニケーションツールを一元管理できていないことが、社内の情報共有や意思疎通の障壁になっている実態がうかがえます。

さらに、「複数のツールを使っている中で、『誰が・どこまで対応したか』がわからなくなった経験があるか」という質問に対しては、約半数の方が『よくある(8.5%)』『たまにある(44.5%)』と回答しています。複数のコミュニケーションツールの使用が、対応状況の可視化を妨げている実態が示されています。

ツール統合型のコミュニケーションシステムの導入を望んでいると回答した方は約6割

ツール統合型システム導入希望グラフ

「ツール統合型のコミュニケーションシステム(電話・メール・チャットなどが一元管理できるもの)を導入してほしいと思うか」という質問に対しては、約6割の方が『とても思う(13.9%)』『やや思う(46.3%)』と回答しています。多くの方が導入を望んでおり、複数のコミュニケーションツールの使用による情報の分散や管理の負担解消のニーズが高いことがうかがえます。

また、「ツール統合型のコミュニケーションシステムが導入された場合、どのような改善が期待できると思うか」という質問に対しては、『対応漏れ・ミスの防止(53.7%)』が最も多く、『対応の迅速化(44.9%)』『ストレス・負担の軽減(41.0%)』と続きました。

『対応漏れ・ミスの防止』への期待が最も大きく、情報や対応履歴を一元化することで確認漏れや重複作業の発生を抑えられると考えられているようです。『対応の迅速化』『ストレス・負担の軽減』も上位に挙がっており、ツール間の切り替えや情報探索の手間の削減が、業務効率の向上と心理的余裕を生むと認識されていることが示されています。

まとめ:複数のツールを使用することで「情報連携」「社内連携」「対応状況の可視化」などに課題!改善の鍵は一元管理できるシステムの導入

今回の調査で、業務で複数のコミュニケーションツールを使用することの課題や、一元管理することのメリットが明らかになりました。

業務で使用しているコミュニケーションツール数は「2~3個」が約半数を占め、比較的少数のツールで業務を行っている方が多いことがわかりました。主に使用しているコミュニケーションツールは、「メール」「電話」が依然として主流ですが、「チャット」がそれに続き、その利便性が浸透してきていることがうかがえます。

複数のコミュニケーションツールの使用を「わずらわしい」と感じたことがある方は6割を超え、その理由としては「対応履歴が追えず抜け漏れが生じる」「誤送信やミスが起きる」「どこから返信が来るかわからない」など、情報管理の煩雑さに起因する声が多く挙がっています。

実際に、複数のコミュニケーションツールを管理するために日々10分以上〜1時間未満を費やしている方が6割以上にのぼり、業務効率や集中力の低下につながっている可能性も示唆されています。

複数のコミュニケーションツールを使用することで、「情報連携の不十分による業務ミスや対応漏れの発生」「社内連携の滞り」「対応状況を可視化できない」という問題を経験している方が一定数いることが明らかになり、業務に支障が出ていることがわかりました。

こうした問題に対し、「ツール統合型のコミュニケーションシステム」の導入を望む方は約6割おり、導入することで「対応漏れ・ミスの防止」「対応の迅速化」「ストレス・負担の軽減」を期待していることが示されています。

複数のコミュニケーションツールを使用することで様々な課題が発生していることから、一元管理を可能にするシステムを導入することで、社員の負担を減らし、生産性の向上も期待できるのではないでしょうか。

ソクコムロゴ

出典元: Foonz株式会社 プレスリリース

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