楽天ラクマ、AI活用の出品サポート機能提供開始 - 画像からカテゴリや商品説明を自動提案

楽天グループ株式会社が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」にて、自社開発のAI技術を活用した出品サポート機能の提供が開始されました。この新機能では、ユーザーが登録した商品画像をAIが分析し、最適なカテゴリや商品名、商品説明文の候補を自動で提案するものとなっており、出品時の手間を大幅に削減することが期待されています。

本機能では楽天が保有する数千万点の商品データと連携し、さらに株式会社コメ兵の蓄積したブランドリユース品のデータも一部活用することで、100以上のラグジュアリーブランドの商品情報も提案可能になったとのことです。これによりユーザーは正確な情報を効率的に入力でき、出品作業の負担を軽減できるようになっています。

新機能開発の背景と概要について

フリマアプリでの出品プロセスには、商品名の入力や商品説明文の作成など多くの情報入力が必要となり、これがユーザーにとって負担となるケースが課題でした。この課題を解決するために、「楽天ラクマ」ではAI技術を活用した出品サポート機能が開発され、提供が開始されました。

この新機能により、ユーザーは商品画像を登録するだけで、AIが画像を分析し、最適なカテゴリ、商品名、商品説明文の候補を自動で提案してくれます。楽天の数千万点におよぶ商品データベースと連携することで、より正確な情報を効率的に入力することが可能になっています。

さらに特筆すべき点として、「ラクマ最強鑑定」で提携する株式会社コメ兵が年間240万点におよぶブランドリユース品の流通を通じて蓄積したデータの一部も活用されているとのことです。これにより、楽天の商品データに加え、100以上のラグジュアリーブランドの商品情報も提案できるようになりました。これらの機能によって、ユーザーは出品時の手間を大幅に削減することが可能となっています。

機能の詳細と利用方法

提供開始日は2025年10月9日(木)とのことです。機能の利用方法は以下の通りとなっています。

  1. 画像登録
    出品画面で「商品撮影」または「アルバム」のいずれかを選択し、商品の画像を登録します。
  2. AI分析と提案
    登録された画像をAIが分析し、楽天またはコメ兵のデータベースから最適なカテゴリ、商品名、商品説明文の候補を自動で提案します。
  3. 候補の選択
    提案された商品候補を確認し、適切なものを選択します。
  4. 情報確認
    自動で入力された情報を確認し、必要に応じて調整します。

現在対応しているカテゴリは「レディース」「メンズ」「コスメ/美容」「エンタメ/ホビー」「スマホ/家電/カメラ」となっていますが、今後順次対象カテゴリを拡大していく予定とのことです。

対応OSはiOS 16.0、Android™︎ 9.0以上となっており、本日より段階的に提供が開始されるとのことです。なお、この機能はアプリ版のみで利用可能で、ウェブ版では利用できない点に注意が必要です。

「楽天ラクマ」のサービス概要

「楽天ラクマ」は、2012年7月にサービスを開始した日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天で運営していた「ラクマ」が2018年2月に統合して誕生したサービスです。繋ぐ力で物を棄てずに循環させる「循環の輪」を広げ、誰でも手軽に活躍できるECの世界を築くことで、サーキュレーション市場の活性化を図り、循環型社会の実現に貢献することを目指しているとのことです。

今回の新機能追加により、「楽天ラクマ」は個人や事業者が参加する取引を通じて、お客様により高い利便性や付加価値を提供し、新たなECプラットフォームの構築に向けて前進しています。

AI活用による出品サポートの具体的メリット

AI技術を活用した出品サポート機能の導入により、ユーザーは以下のようなメリットを享受できるようになるとされています。

  1. 入力時間の短縮
    商品情報を一から入力する手間が省け、出品にかかる時間を大幅に短縮できます。
  2. 情報の正確性向上
    膨大なデータベースを基にした提案により、より正確なカテゴリ分類や商品説明が可能になります。
  3. ブランド品の詳細情報
    コメ兵のデータベースを活用することで、特にラグジュアリーブランド品の詳細情報も正確に提案されます。
  4. 出品のハードル低減
    初めての方でも簡単に出品できるようになり、フリマアプリ利用の敷居が下がります。

これらのメリットにより、ユーザーは商品の出品をより手軽に行うことができ、「楽天ラクマ」内での商品流通がさらに活性化することが期待されています。

株式会社コメ兵との連携について

今回の機能では、「ラクマ最強鑑定」において提携関係にある株式会社コメ兵のデータも活用されています。コメ兵は年間240万点におよぶブランドリユース品の流通を通じて膨大なデータを蓄積しており、そのデータの一部が今回のAI機能に生かされているとのことです。

株式会社コメ兵は『リレーユースを思想から文化に』のビジョン実現のため、全国にリユースの販売および買取店舗を展開しています。専門の鑑定士とAIなどのリユーステックによる真贋判定や品質チェック、商品メンテナンスなどを丁寧に行うことで、仕入れた商品に信用をのせ市場に提供しています。

このような専門知識とデータベースを持つコメ兵との連携により、「楽天ラクマ」のAI出品サポート機能は特に100以上におよぶラグジュアリーブランドの商品情報において高い精度を実現しているとのことです。

今後の展開について

「楽天ラクマ」は今後も、個人や事業者が参加する取引を通じて、お客様に利便性や付加価値の高いサービスを提供すべく、新たなECプラットフォームの構築に努めていくとしています。現在は「レディース」「メンズ」「コスメ/美容」「エンタメ/ホビー」「スマホ/家電/カメラ」の5カテゴリが対象となっていますが、今後順次対象カテゴリを拡大していく予定とのことです。

AI技術の進化により、商品画像からの情報抽出精度はさらに向上することが予想され、今後も機能の拡充が期待されます。このような技術革新によって、誰もが簡単に不用品を循環させることができる環境が整い、循環型社会の実現に一歩近づくことになるでしょう。

出典元:楽天グループ株式会社 プレスリリース

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