株式会社メルカリ(以下、メルカリ)が、ソニーグループ株式会社(以下、ソニーグループ)およびソニーグループのブロックチェーン関連会社であるSony Block Solutions Labs Pte. Ltd.(以下、Sony Block Solutions Labs)と、NFTやデジタルコンテンツの普及促進に向けた共同推進に関する基本合意書を締結したことが発表されました。この提携の第一弾として、Sony Block Solutions Labsが提供するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」を活用したNFTの販売が、8月21日より開始される予定です。

3社の協業により、メルカリのプラットフォームを通じて「Soneium」上で使用される様々なIPに関するNFTやデジタルコンテンツ関連サービスの開発・供給促進、および新たなエコシステム構築を目指した取り組みが推進されるとのことです。

NFT普及促進に向けた3社の共同推進

今回の提携における最初の取り組みとして、3社はSony Block Solutions Labsの提供するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」を活用したNFTの販売を8月21日より開始します。具体的には、ポップカルチャーイベント「@JAM EXPO 2025 supported by UP-T」とコラボレーションしたアイドル関連のNFT販売においてブロックチェーン「Soneium」が活用されるとのことです。

販売されるNFTの詳細については、メルカリの公式プレスリリースページにて確認することができます。

メルカリの事業拡大とNFT市場への参入

メルカリは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションの実現に向けて、誰もが簡単かつ安心・安全にモノの売買ができるサービスとして展開してきました。現在では月間利用者数が約2,300万人に達し、累計出品数は40億品(2024年9月時点)を突破するなど、多くの利用者に支持されるマーケットプレイスとして成長を続けています。

さらに、メルカリは2025年1月には新たな価値の循環を促進するためのNFTマーケットプレイス「メルカリNFT」の提供を開始し、従来の実物商品の取引だけでなく、デジタルマーケットプレイスへの事業拡大を積極的に進めています。

ソニーグループのブロックチェーン技術「Soneium」

ソニーグループおよびSony Block Solutions Labsは、Web3技術を活用したクリエイターとファンが享受できる新たな価値と感動体験の提供を目指して、Web3の基盤となるインフラネットワークであるブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」を開発・公開しています。また、NFT発行プラットフォームの提供など、多様な事業やIPと連携した新たなサービス展開を推進しているとのことです。

3社の連携がもたらす新たなエコシステム

メルカリとソニーグループおよびSony Block Solutions Labsは、より多くのユーザーにWeb3技術の価値を享受していただくことを目指しています。具体的には、「メルカリNFT」を含むメルカリのプラットフォームを通じて、「Soneium」上で使用される様々なIPに関するNFTやデジタルコンテンツ関連サービスの開発・供給促進を行うとのことです。

また、3社は新たなエコシステム構築へ向けた連携を目指して協議を進めていくことを表明しています。この協業により、従来のフィジカルな商品の取引だけでなく、デジタルコンテンツやNFTといった新たな価値の取引が促進され、Web3技術を活用した新しい市場の創出が期待されています。

Web3技術による新たな価値創出の可能性

今回の基本合意は、実績あるマーケットプレイス運営会社であるメルカリと、エンターテインメント領域で強固な基盤を持つソニーグループ、そしてブロックチェーン技術に精通したSony Block Solutions Labsという、それぞれの分野でリーディングカンパニーである3社が連携することで、Web3技術を活用した新たな価値創出の可能性を広げるものとなっています。

NFTやデジタルコンテンツは、従来の物理的な制約を超えた新たな価値の流通や取引を可能にします。メルカリの持つ大規模なユーザー基盤とマーケットプレイス運営のノウハウ、ソニーグループの豊富なIPとコンテンツ、そしてSony Block Solutions Labsのブロックチェーン技術が組み合わさることで、より多くの人々がWeb3技術の恩恵を受けられる環境づくりが進められることになります。

今後の展開

3社は今後、具体的な連携内容や新サービスの開発について協議を重ね、順次実装していく予定です。まずは8月21日から開始される「Soneium」を活用したNFT販売を皮切りに、さまざまな取り組みが展開されることが期待されています。

この協業により、日本におけるNFTやデジタルコンテンツ市場の拡大、そしてWeb3技術の普及促進が図られることになります。特にメルカリの2,300万人を超える月間利用者に向けて、新たなデジタル資産の取引機会が提供されることで、NFTやWeb3技術の一般ユーザーへの浸透が加速することが見込まれています。

また、クリエイターにとっても、自身の作品や権利をNFTとして発行し、より広い市場で取引される機会が増えることで、新たな収益源や表現方法の可能性が広がることになります。

Web3時代における新たな価値循環の実現に向けて

メルカリのグループミッションである「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」という理念は、Web3技術やNFTの持つ可能性と非常に親和性が高いものです。従来の実物商品だけでなく、デジタル資産も含めた多様な価値の循環を促進することで、より豊かな社会の実現に貢献することが期待されています。

今回の3社の連携は、日本におけるWeb3技術の普及と発展にとって重要な一歩となるでしょう。今後の具体的な取り組みや新サービスの展開に注目が集まります。

株式会社メルカリのロゴ画像

出典元:株式会社メルカリ プレスリリース

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