JALグループは2025年4月18日、2025年ゴールデンウィーク期間(4月26日〜5月6日)における航空券の予約状況を発表しました。国内線・国際線ともに2020年以降で最高となる予約率を記録しており、旅行需要の本格的な回復が鮮明になっています。
発表された予約状況によると、特に北海道・沖縄方面の国内線と、北米、欧州、東南アジア路線の国際線が好調に推移しているとのことです。国内線では5月3日(下り)と5月6日(上り)、国際線では4月26日(日本出発)と5月6日(日本到着)がピークとなっています。

JALグループ予約状況の詳細
今回の発表における前年比については、2024年4月26日〜5月6日を対象とした2024年4月18日時点の予約数との比較となっています。JALグループは各航空会社別の詳細な予約状況を別紙で公開しているとのことです。
2025年ゴールデンウィーク期間中の予約状況を分析すると、国内線・国際線ともに顕著な回復傾向が見られ、パンデミック以降最も高い水準となっていることがわかります。これは、海外旅行需要の復活や国内観光地への関心の高まりを反映した結果と考えられます。
国内線の予約状況
国内線については、行楽シーズンの中でも特徴的な予約パターンが見られているようです。下り(東京発地方行き)のピークは5月3日、上り(地方発東京行き)のピークは5月6日となっており、連休の前半と後半で人の流れが明確に分かれていることがわかります。
方面別の予約状況では、例年人気の高い北海道方面と沖縄方面が特に好調に推移しているとのことです。これらの地域は季節的な魅力も高く、ゴールデンウィーク期間中の旅行先として多くの旅行者から選ばれていることが数字にも表れています。
北海道方面では、春の訪れを感じられる美しい景観や温泉地が人気を集めています。一方の沖縄方面では、すでに夏を先取りできるマリンレジャーや沖縄独自の文化体験が観光客を引きつけていると考えられます。
国際線の予約状況
国際線に関しては、総予約数が前年を大きく上回り、全体として非常に好調な状況となっているようです。特に北米路線、欧州路線、そして東南アジア路線を中心に、前年を上回る予約が入っていることが発表されました。
コロナ禍で大きく落ち込んでいた国際線の需要が完全に回復しただけでなく、さらに成長段階に入ったことを示す結果となっています。各国の入国制限緩和や円安基調などの要因も、海外旅行需要を後押ししていると考えられます。
日本出発のピークは4月26日、日本到着のピークは5月6日となっており、多くの旅行者がゴールデンウィーク期間を最大限活用して海外旅行を計画していることがうかがえます。
2025年ゴールデンウィークの旅行トレンド
JALグループの予約状況から見えてくる2025年ゴールデンウィークの旅行トレンドとしては、以下のような特徴が挙げられています:
- 長期滞在型の旅行計画が増加
連休初日の出発と最終日の帰国が予約のピークとなっていることから、多くの旅行者が連休全体を使った長期の旅行を計画していることがうかがえます。 - 国内遠方地域への旅行需要の高まり
北海道や沖縄といった、東京から距離のある観光地への需要が高まっています。これは、近場の観光地よりも、より本格的な旅行体験を求める傾向の表れとも考えられます。 - 海外旅行の本格的な復活
国際線の予約数が大幅に増加していることから、海外旅行需要が完全に回復し、さらに成長していることがわかります。特に北米、欧州、東南アジアといった人気の渡航先への需要が高まっています。
各方面の予約状況詳細
国内線における人気路線としては、羽田-新千歳、羽田-那覇をはじめとする主要路線で特に高い予約率となっているようです。北海道方面では、春の観光シーズンに入り、桜の開花や温泉地への旅行が人気です。沖縄方面では、マリンアクティビティが楽しめる季節となり、家族連れの旅行者からの予約が多く入っているものと思われます。
国際線では、北米方面ではニューヨークやロサンゼルスといった人気都市への需要が高く、欧州方面ではパリやロンドンなどの主要都市、東南アジア方面ではバンコクやシンガポールといった都市への予約が好調とのことです。また、2025年のゴールデンウィーク期間中は、例年に比べて長距離路線への需要も増加しており、旅行者の選択肢が多様化していることがうかがえます。
今後の航空需要の見通し
JALグループの今回の発表から、航空需要は完全に回復基調に乗っていることが明らかになりました。2020年以降で最高の予約率を記録したという事実は、コロナ禍の影響からの完全な脱却を示す重要な指標と言えます。
今後も、国内旅行需要と海外旅行需要はともに堅調に推移すると予想されています。特に、長期休暇期間中の移動手段として航空機を選択する旅行者は増加傾向にあり、JALグループをはじめとする航空各社は、この需要に応えるべく運航体制の強化やサービスの充実を図っていくことが期待されます。
また、訪日外国人観光客の増加も見込まれており、日本到着便の予約状況も今後さらに改善していく可能性があります。国内外の旅行需要の高まりに対応した航空業界の動向に、引き続き注目が集まります。
出典元: 日本航空株式会社 プレスリリース