
東京都港区に本社を構える株式会社Hakuhodo DY ONEは、同社が展開している「令和シニア研究所」のプロジェクトの一環として、株式会社BitStar(本社:東京都渋谷区、代表取締役:渡邉拓)と提携し、シニア世代のインフルエンサーに特化したマーケティング支援サービス「グランフルエンサーズ(The Granfluencers)」の提供を開始したことを発表しました。
この記事の目次
サービス提供の背景
近年、「グランフルエンサー」という新しいインフルエンサー層が注目されています。特にアメリカでは、シニア世代のインフルエンサーたちがライフスタイルやファッション分野で活躍し、SNSを通じたその影響力が高まっています。デジタル時代において、世代を超えた新たな動きが見られる中、日本国内でもグランフルエンサーの存在が広がりを見せています。当社の調査によれば、2027年までにインフルエンサー全体の約20%がグランフルエンサーになると予測されています。
このような状況から、企業のシニアマーケティングの重要性が増しています。しかし現在、シニア向け施策は依然として従来のマスメディア中心が多く、デジタル領域への進出は限定的です。また、SNSを活用するグランフルエンサーの活用は新たなデジタル接点を生み出す手法として再評価されていますが、その導入施策はあまり広まっておらず、課題も多くあります。特に、個人で活動するケースが多いグランフルエンサーの適切なキャスティングが難しいことから、若年層インフルエンサーと比べて施策が複雑化する傾向があります。
こういった背景の下、Hakuhodo DY ONEの「令和シニア研究所」は、インフルエンサー施策において高い実績を持つBitStarと連携し、グランフルエンサーに特化したマーケティング支援サービス「グランフルエンサーズ(The Granfluencers)」を開始しました。本サービスでは、グランフルエンサーの選考から、効果的なマーケティング戦略の策定および実行までを一貫してサポート。またシニア層専用のインフルエンサーネットワークを共同で構築し、多様なグランフルエンサーの活用を可能にすることで、その取り組みをさらに拡充する体制が整いました。これにより、シニアマーケティングに新たな可能性を開き、デジタル領域での施策をさらに推進していく基盤が築かれています。
主な支援内容
調査・分析に基づいたターゲット選定
商品やサービスに関連する調査を行い、顧客の洞察やセグメントを分析します。この結果に基づいて、適切なターゲットを選定し、シニア層の多様なニーズと価値観を把握して、より効果的なマーケティング戦略を立案します。
メディアプランニング
「令和シニア研究所」の知見と実績を活かし、シニア世代・インフルエンサー・デジタルメディアの観点から最適なプランを提案します。これにより従来型のマスメディア中心の手法では難しかったシニア層との双方向コミュニケーションやデータ分析を可能にし、より深い関係構築や持続的な購買行動の促進が期待されます。
クリエイティブコンセプト開発
博報堂DYグループの基本理念である「生活者発想」を基にし、「令和シニア研究所」が行うデジタル行動や洞察の調査結果を活用し、ターゲットに最適なクリエイティブコンセプトを開発します。これにより、シニア世代の実際の生活シーンや価値観に寄り添った共感性の高いメッセージを発信することが可能です。結果として、商品やサービスへの自然な理解が促進され、購買検討を後押しすることが期待されます。
インフルエンサー選定・キャスティング
インフルエンサー施策において「誰をキャスティングするか」は成功の鍵となります。シニア世代特化のインフルエンサーネットワークを利用し、商品やサービスの特性・メッセージに最適なグランフルエンサーを提案します。これにより、ターゲットに響く信頼性のある情報発信が実現し、エンゲージメント率の向上に繋がります。
クリエイティブ制作
インフルエンサー施策でのクリエイティブ制作には、インフルエンサーの個性や発信内容の文脈を大切にすることが求められます。当社とBitStarの知見を融合させることで、消費者がより共感できるコンテンツを創出し、商品やサービスの価値を効果的に伝えます。企業のメッセージとインフルエンサーの魅力を適切に組み合わせ、観衆の心に響くクリエイティブを実現します。
サービスの特長
- デジタルマーケティングにおけるシニア層への特化した知識を活用
デジタル時代のシニア像を扱うマーケティング組織「令和シニア研究所」だからこそ、シニア層向けの適切なコミュニケーションプランを提案できるのが強みです。 - 著名なグランフルエンサーとの関連ネットワークの構築
最大約90万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーを含むキャスティング提携があり、国内最大規模のネットワークを形成しています。今後のネットワーク拡大も予定されています。 - 豊富な実績を元にしたキャスティングの能力
国内外で250万件を超えるインフルエンサーデータベースを保有し、75.7万件のインフルエンサーのネットワークを持つBitStarと協力し、豊かな実績を基に適切なキャスティングを実現します。
今後の予測
当社は今後も、シニア層に向けた有効なマーケティング支援を提供し続け、企業のビジネス課題の解決に寄与するとともに、シニア層への適切な情報環境を構築し続けます。
令和シニア研究所の目的
令和シニア研究所は、コロナ禍を契機に急増したデジタル接触機会が多い現代のシニア像を分析・研究するためのマーケティング組織です。Hakuhodo DY ONEの戦略プランナーやクリエイター、メディアプランナーなど、多様な専門家が集い、シニアマーケティングをテーマにした最適なメディア選定やSNS施策の研究とソリューションの開発を行っています。当研究所では、令和シニアの行動傾向やインサイトを徹底分析し、広告施策において最適なアプローチの研究を行い、シニア層や社会に対して心地よいコミュニケーションの実現を目指します。
出典元:株式会社Hakuhodo DY ONE プレスリリース