テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研 運営元:株式会社LASSIC 東京都港区 代表取締役社長:若山幸司、以下「LASSIC」)は、「アフターコロナにおける夏休みの過ごし方」について市場調査を行い、その調査結果をテレリモ総研内で発表しました。 

新型コロナウイルスが第5類に移行し、各地で自粛していた花火大会や夏祭りなど大規模なイベントが再開されたアフターコロナ元年ですが、4年ぶりに開催された各地のイベントでの混雑状況がニュースでも頻繁に報じられています。

自粛期間中には、人との交流や楽しいイベントを楽しむことが制限されていたため、多くの方が心待ちにしていたお盆・夏休みの過ごし方には大きな変化が予想されます。

そこで、新型コロナウイルスの脅威が薄まり、メディアで報道されるように外出意欲が高まっているのか、それとも引き続き自粛意欲が強いのか意識を調べてみました。

最も多かったのが「家族と自宅でゆっくり過ごす」という回答でした。

続いて多かったのが、「人の多いところには行かない」という回答で、自粛モードの回答が上位を占めました。

一方で「イベントに参加する」「遊園地(テーマパーク)にいく」「繁華街でショッピング」は、いずれも1%~2%と低い水準になりました。

こうして見ると、意外にも慎重な方が多く、巷のニュースと意識調査の結果の違いに違和感を得ます。

更に別の視点で調査結果を集計し直してみました。

コロナ禍で自粛が求められテレワーク・在宅勤務に切り替えた方と、テレワークなく出社し続けた方を比較して回答の違いを見てみました。

テレワーク経験の有無で調べ直してみたところ、両者には大きな傾向の違いが見られました。

興味深いことに、テレワークの経験者は、お盆・夏休みの過ごし方として「国内旅行」が1位となり、「イベントに参加する」「遊園地(テーマパーク)に行く」といった数字も大きく伸びていることがわかります。

一方で、テレワークの未経験者は、「家族と自宅でゆっくり過ごす」が1位で、「人の多いところには行かない」が2位、「感染対策が万全の場所にだけ行く」もスコアを伸ばしていて、テレワーク経験者と比べて外出に積極的ではないことがわかります。

つまり、テレワークができず、コロナ禍においても出勤を強いられていた方の意見は、全体の傾向に近く、世間一般的にはアフターコロナとはいえ、まだコロナへの警戒心は強く、積極的に外出する傾向ではないということでしょう。

テレワーク経験者は、ずっと抑圧されてきた外出への欲求が、「解禁」といった世論を背に、一気に爆発して一斉に外へ出る傾向にある。と見ることができます。

一方で、テレワーク経験有無に関係なく、似た数値の傾向があったのは「帰省する」でした。

親・兄弟といった家族と遠距離での生活をされている方々にとって、「お盆」は家族孝行する定番の機会です。お盆の期間中は、感染対策を十分に考慮しながらも、家族や親族との絆を大切にし、お盆の伝統を重視する姿勢がうかがえます。

数値に大きく差がないということは、コロナ禍との数値比較ができませんが、恐らくコロナ禍においても、最盛期を除けば帰省はある一定数存在したと想像できます。

■総括

第9派の流行に対して注意喚起する医療関係者の方が増えてきました。

抑制されていた外出欲が爆発的に高まることにより、イベント会場や交通機関は大きな混雑が予測されると一部のメディアが報じています。

夏場であるとはいえ、アフターコロナの社会では、感染症対策がまだまだ欠かせません。人が密集する場所ではマスクの着用や、体調不良の場合は無理をせず外出自粛などを心掛け、あの大変だったコロナ禍が再び訪れることのないよう予防に努めながら、アフターコロナで活気づくイベントやショッピング、観光などを楽しむ夏休みにしましょう。

テレリモ総研では、今後も継続して意識調査を行ってまいります。

  • 調査概要

調査期間:2023年7月14日~2023年7月18日
調査対象:全国20歳〜65歳のワーキングパーソン男女1068名
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社LASSIC(https://www.lassic.co.jp) 

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